悪役令嬢は趣味に没頭します
8 仲良し☆探検
ちょっと長めです。
「ここは私のお部屋、何か用があったら遊びに来てくださいね。さて、そろそろ疲れて来ましたし休憩しましょうか」
結構なペースでやらないと一日では家の案内が終わらない。こうして歩き続けて30分、そろそろ足も疲れたし必要な説明はしたのだから休憩にする。
「リア…お茶、行く」
「え?お兄様よろしいのですか?」
どうやらお兄様がお茶を持って来てくださるらしい。私がやろうと思ったけど…この部屋でお兄様と次男くんが二人きりなのはどうだろうか。お兄様はあまり喋らないしさっきから次男くんも喋らないし、ちょっとなぁ…
「申し訳ありません、お願いします。」
「ん…まってて」
(お兄様優しいなぁ)
お兄様はお茶を取りに部屋を出る
私の部屋には私と次男くんの二人だけ。
「え…っと、聞くのが遅くなってごめんなさい。貴方、お名前は?」
いつまでも次男くんと呼ぶのもきついのだ、先に名前を聞けば良かったと後悔していた。
「…………」
だんまり。いつまでもそうしていられるとこちらも相手をするのがめんどくさくなるのは私だけじゃないよね☆
「い、いってぇ!!」
彼の右頬を思いっきりつねる。お兄様と比べると男の子らしい可愛い声が聞こえた。
「なにすんだよ!!!」
「よかったー、喋れるのね。てっきり喋れないのかと心配したわー」
「なっっ!」
「ん?何か怒ることでも?元はと言えば貴方がちゃんと返事してくれればこんな風に確かめなくてすんだのよ?喋れるならさっさと喋りなさいな。」
「ぐっ…だって、急に連れてこられて兄弟なんて言われてもどうすればいいのかわからねぇし…」
「それもそうね。でもそれは貴方を中心としてわたし達にも言えることよ、そう硬く考えずにまずは普通に仲良くしましょう。兄弟でもいいけど友達でもいいわ。まぁ、どちらにしてもこれからは私達の家族だけどね。」
「…かぞく?」
不思議そうにこちらを見る。
「それでお名前は?」
「………ぼうず」
「ん?」
「ぼうず、ガキ、クズ、ゴミ、まぁ色々あるけど好きなので呼べば」
「貴方、誰にそんな風に呼ばれてたの?」
「あんた達がお母様って言ってる人と同じやつ。あと、そいつが連れてきてた色んな男たちから」
「そう…」
まぁ、育った環境が悪いのね…口悪いわぁ…
「あ、同情なんていらねぇからな!」
「あ、大丈夫よ。今は同情より貴方のその口の悪さをこれからどう直すか考えてるだけだから。」
「え」
「え?だって貴方、今日から一応うちの子でしょう?だったら公爵子息としてそれ相応の品位を持たないと大変なのよ。」
「え?俺ってずっとここに居られるの?」
またもや不思議そうに聞いてくる
「え、うん。ずっと居ればいいじゃない。」
「俺、何にもできないよ?文字だって書けないし武術だってできないよ?」
「4歳の男の子にそんなの求めるほどエルディーナ家も落ちてないわよ。出来なくて当たり前だわ、出来るようになりたいならこれから習うなり勉強するなりすればいいのよ。」
「…ねぇ、アンタほんとに5歳?なんか公爵令嬢ってもっと金持ちの子らしくお高く止まったバカが多いんじゃないの?」
怪訝そうにこちらを見てくる
「それを言うなら貴方だって本当に4歳?4歳とは思えないくらい口が悪いけれど。」
「「…………」」
なんだろう…この始めて会ったとは思えない……弟か?生意気な弟が居ればこんな感じだっただろうか。
(お兄様早くこないかなぁ…)
ついつい癒しを求めてしまうリリアであった。
口の悪い子って可愛いですよね。←私だけかもしれない
読んでくれてありがとうございます٩( ᐛ )و
「ここは私のお部屋、何か用があったら遊びに来てくださいね。さて、そろそろ疲れて来ましたし休憩しましょうか」
結構なペースでやらないと一日では家の案内が終わらない。こうして歩き続けて30分、そろそろ足も疲れたし必要な説明はしたのだから休憩にする。
「リア…お茶、行く」
「え?お兄様よろしいのですか?」
どうやらお兄様がお茶を持って来てくださるらしい。私がやろうと思ったけど…この部屋でお兄様と次男くんが二人きりなのはどうだろうか。お兄様はあまり喋らないしさっきから次男くんも喋らないし、ちょっとなぁ…
「申し訳ありません、お願いします。」
「ん…まってて」
(お兄様優しいなぁ)
お兄様はお茶を取りに部屋を出る
私の部屋には私と次男くんの二人だけ。
「え…っと、聞くのが遅くなってごめんなさい。貴方、お名前は?」
いつまでも次男くんと呼ぶのもきついのだ、先に名前を聞けば良かったと後悔していた。
「…………」
だんまり。いつまでもそうしていられるとこちらも相手をするのがめんどくさくなるのは私だけじゃないよね☆
「い、いってぇ!!」
彼の右頬を思いっきりつねる。お兄様と比べると男の子らしい可愛い声が聞こえた。
「なにすんだよ!!!」
「よかったー、喋れるのね。てっきり喋れないのかと心配したわー」
「なっっ!」
「ん?何か怒ることでも?元はと言えば貴方がちゃんと返事してくれればこんな風に確かめなくてすんだのよ?喋れるならさっさと喋りなさいな。」
「ぐっ…だって、急に連れてこられて兄弟なんて言われてもどうすればいいのかわからねぇし…」
「それもそうね。でもそれは貴方を中心としてわたし達にも言えることよ、そう硬く考えずにまずは普通に仲良くしましょう。兄弟でもいいけど友達でもいいわ。まぁ、どちらにしてもこれからは私達の家族だけどね。」
「…かぞく?」
不思議そうにこちらを見る。
「それでお名前は?」
「………ぼうず」
「ん?」
「ぼうず、ガキ、クズ、ゴミ、まぁ色々あるけど好きなので呼べば」
「貴方、誰にそんな風に呼ばれてたの?」
「あんた達がお母様って言ってる人と同じやつ。あと、そいつが連れてきてた色んな男たちから」
「そう…」
まぁ、育った環境が悪いのね…口悪いわぁ…
「あ、同情なんていらねぇからな!」
「あ、大丈夫よ。今は同情より貴方のその口の悪さをこれからどう直すか考えてるだけだから。」
「え」
「え?だって貴方、今日から一応うちの子でしょう?だったら公爵子息としてそれ相応の品位を持たないと大変なのよ。」
「え?俺ってずっとここに居られるの?」
またもや不思議そうに聞いてくる
「え、うん。ずっと居ればいいじゃない。」
「俺、何にもできないよ?文字だって書けないし武術だってできないよ?」
「4歳の男の子にそんなの求めるほどエルディーナ家も落ちてないわよ。出来なくて当たり前だわ、出来るようになりたいならこれから習うなり勉強するなりすればいいのよ。」
「…ねぇ、アンタほんとに5歳?なんか公爵令嬢ってもっと金持ちの子らしくお高く止まったバカが多いんじゃないの?」
怪訝そうにこちらを見てくる
「それを言うなら貴方だって本当に4歳?4歳とは思えないくらい口が悪いけれど。」
「「…………」」
なんだろう…この始めて会ったとは思えない……弟か?生意気な弟が居ればこんな感じだっただろうか。
(お兄様早くこないかなぁ…)
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