悪役令嬢は趣味に没頭します

ててて

5 講師:おっさん ①

長めです。ちょっとイラってする?かな??
わかんないです笑

フォロー100超えました!びっくりです!
ありがとうございます!





お父様の仕事の速さは素晴らしく、私が交渉した2日後にピアノが公爵家へ運ばれ、部屋が整えられた。
そして、講師も用意される。

「いやぁ!エルディーナ公爵令嬢様を生徒に出来るなんて光栄ですなぁ!!」

「リリア・エルディーナです。…よろしくお願いいたしますわ。」

その講師とはこの国で唯一ピアノが弾けると言われているエヴァル・ビート様だ。40歳くらいの見た目はデブ…ゲホッ小太りのおじ様?だ。お肉テカテカさせてニヤニヤ笑ってる。

(きっもいいいいいい)

私はそんなおじさんを見て心から悲鳴を上げている。

最初は先生なんていらないと思った。だって、弾けるのに教わるのがめんどくさい。でも、教わってないのに弾けるのもおかしいかなぁと思ったし、この世界にしかない曲があるなら教えて貰えるかとも思った。

(でも、見た目がアレなだけだし!人を見た目で判断してらいけないよね!!)

だが、私はそれが大きな誤算だったとこのあと知る。

「では、リリア様。早速レッスンをしましょうか!」

「励むのだぞ、リア」

「ふふふ。がんばってねリアちゃん」

「はい、お父様、お母様」

お父様とお母様が見送ってくださりレッスンが始まる。

お兄様は学校に行ってます。




「はい、じゃあこの曲が練習曲ですー。で、弾けなかったらピアノを諦めて下さいねー。」

(………は?)

扉が閉まり、ピアノの部屋でおじさんと二人きりになったとたんおじさんの態度が変わった。
前世と同じ譜面なので読める。だが、渡された楽譜は初めての人が弾くようなレベルじゃない。

(何を言ってるんだこのおっさん)

あらやだ(棒)つい、態度豹変のおじさんを見ておっさんと本音を言ってしまう。

「え…っと、エヴァル様?この曲は少し難しいと思うのですが…」

(いや、別に弾けるよ?でも弾いていいの?え?どゆこと?)

「そうですか?私は弾けますが。」

(でしょうね!?えぇ、そうでしょうよ!!)

「ええっ?と私は今日からピアノを始めるので弾き方とか?指の動かし方が分からないと弾けないと思うのですが…」

「あぁ!そういうことですね!」

(伝わった…?かな)

「だったら才能がないということでは?辞めてヴァイオリンにした方がいいですよ!」

(はぁー…やだわーおっさんに言葉が通じない。あれ?おじさん人間じゃないの?ブタ?あぁほんとはブタで言葉に不自由ですって?あははは(棒)うざーい笑)

「弾き方を教えるために貴方が呼ばれてるのではなくて?」

ちょっとイライラしてきたせいで強めに言う

「はぁーあ。あのね、リリアお嬢様。本当の事を言いますが、ピアノは貴方が思っているよりも難しいのですよ?やめた方がいい。そして、この国でピアノが弾けるのは私だけ良いのです。」

「今の言葉。圧倒的に後者の方が本音ですね?」

「はい、そうですよ。まぁ、貴方が私よりも上手くなるとは全く思えませんが、存在が邪魔じゃないですか。」

急に開き直ったおっさんは本音をペラペーラ。

(こいつ、やっぱりキモいわ)

そこまで言うおっさんの技術が気になってきた。

「そうだわ!エヴァル様!貴方はこの国で唯一ピアノが弾ける方!そしてその腕前も素晴らしいと聞きました!ピアノが弾けなくて残念に思いますが、最期にでも貴方の奏でるピアノが聞きたいのです。よければ私のためにピアノを演奏してくださりませんか?」

指を組み懇願するように願う。

「しょうがないですな。そこまで言われては断れないというのがプロ。可哀想な貴方に格が違う私の演奏を見して差し上げましょう。」

おっさんは調子に乗って鼻を伸ばし、椅子に座る。

(あぁー1番にあのピアノを弾くのがおっさんなんて…後で除菌しなきゃ。)

そしておっさんの演奏が始まった。





長いので区切ります。
誤字脱字あったら教えて下さい。

❀実はもう1つ作品を書いてまして、そちらも是非ご贔屓に!!

「悪役令嬢がでれでれに溺愛されるまでの話」

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