悪役令嬢は趣味に没頭します
4 お父様の書斎③
ありえないくらい時間がかかったが、お父様が地獄から生還されたのでようやく本題に入る。
体制を立て直して何事もなかったように改めて椅子に座るお父様。
「それで、リア。私にお願いとはなんだい?」
やっと、本題に入れる。
「実は私、ピアノを嗜みたいですの。」
「ピアノ?ヴァイオリンではなくてかい?」
お父様が考え込む。
そう。この国では、貴族が音楽を嗜むのは割と極普通のことなのだが、メジャーはヴァイオリンである。
ヴァイオリンが弾ける令嬢は気品が高いと言われ、美しいとされている。
逆にピアノは存在はするがマイナーで両手を動かして様々な音を出すのが難しいため人気がない。弾ける人もこの国には1人しかいないらしい。
「リアと同じ年頃の令嬢は7歳や8歳になってから音楽を習い始めるし、みなやるのはヴァイオリンなのだけれど…。」
お母様も顔に手を当てて考える。
「いいえ、お母様。私はピアノがいいですわ。それに音楽は幼いころからやっていた方が指などが慣れていいのですよ。」
「あら、そうなの?よく知っているのね」
「ほ、本で読みましたわ!」
少し焦った。前世から知ってます!なんて言えるか!
「まぁ、そこまで言うならピアノでいいんじゃないか。本人もやりたいみたいだしな。」
「えぇ、リアちゃんがやりたいのなら私も賛成ですわ。」
他の令嬢たちはヴァイオリンを習うのだ。公爵令嬢である私も本当は弾けた方がいいのだろうが…
(別に、弾けと言われたら弾けるしね。)
前世でもヴァイオリンの経験はある。どうせやるならピアノがいいというだけで、ヴァイオリンだって弾けるのだからなにも困ることはない。
「よし。ならば、リアのためにピアノを買おう。置くのはそうだな…。リアの部屋の2つ隣の部屋はどうだ?あそこは風あたりもいいし、窓が開けれるから開放感があっていい。リアのピアノもよく響くだろう。」
「いいと思いますわ。それにあの部屋からはとても綺麗な庭が見えますから。ふふふ、リアちゃんのピアノを聴きながらお茶会を開きたいわ。」
両親だけでどんどん話が進んでいく。
何はともあれピアノが貰えるならなんでもいい。
ひとまず、心の中で公爵令嬢らしからぬガッツポーズを取る私であった。
「あぁ、あとはピアノの講師を頼まなければな。」
(えー!?)
お父様の言葉にびっくりして過剰な反応をしてしまう。
そりゃあ、ピアノを5歳の経験のない子が与えられるのだ。弾けないから講師をつけるという思考は当たり前。だが、この国にはピアノを弾ける人が一人しかいない。
しかも、性格に難アリと有名なのだ。
更新をしようしよう、と下書きしてたんですが間違えて消してしまうのを3回繰り返してやっと投稿できました。笑
次はこの世界での攻略相手の話が出てくるかもしれません。。。(わかんない)
体制を立て直して何事もなかったように改めて椅子に座るお父様。
「それで、リア。私にお願いとはなんだい?」
やっと、本題に入れる。
「実は私、ピアノを嗜みたいですの。」
「ピアノ?ヴァイオリンではなくてかい?」
お父様が考え込む。
そう。この国では、貴族が音楽を嗜むのは割と極普通のことなのだが、メジャーはヴァイオリンである。
ヴァイオリンが弾ける令嬢は気品が高いと言われ、美しいとされている。
逆にピアノは存在はするがマイナーで両手を動かして様々な音を出すのが難しいため人気がない。弾ける人もこの国には1人しかいないらしい。
「リアと同じ年頃の令嬢は7歳や8歳になってから音楽を習い始めるし、みなやるのはヴァイオリンなのだけれど…。」
お母様も顔に手を当てて考える。
「いいえ、お母様。私はピアノがいいですわ。それに音楽は幼いころからやっていた方が指などが慣れていいのですよ。」
「あら、そうなの?よく知っているのね」
「ほ、本で読みましたわ!」
少し焦った。前世から知ってます!なんて言えるか!
「まぁ、そこまで言うならピアノでいいんじゃないか。本人もやりたいみたいだしな。」
「えぇ、リアちゃんがやりたいのなら私も賛成ですわ。」
他の令嬢たちはヴァイオリンを習うのだ。公爵令嬢である私も本当は弾けた方がいいのだろうが…
(別に、弾けと言われたら弾けるしね。)
前世でもヴァイオリンの経験はある。どうせやるならピアノがいいというだけで、ヴァイオリンだって弾けるのだからなにも困ることはない。
「よし。ならば、リアのためにピアノを買おう。置くのはそうだな…。リアの部屋の2つ隣の部屋はどうだ?あそこは風あたりもいいし、窓が開けれるから開放感があっていい。リアのピアノもよく響くだろう。」
「いいと思いますわ。それにあの部屋からはとても綺麗な庭が見えますから。ふふふ、リアちゃんのピアノを聴きながらお茶会を開きたいわ。」
両親だけでどんどん話が進んでいく。
何はともあれピアノが貰えるならなんでもいい。
ひとまず、心の中で公爵令嬢らしからぬガッツポーズを取る私であった。
「あぁ、あとはピアノの講師を頼まなければな。」
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お父様の言葉にびっくりして過剰な反応をしてしまう。
そりゃあ、ピアノを5歳の経験のない子が与えられるのだ。弾けないから講師をつけるという思考は当たり前。だが、この国にはピアノを弾ける人が一人しかいない。
しかも、性格に難アリと有名なのだ。
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コメント
佐藤P
続きが気になるような終わり方、とても勉強になりました!!