かわいい吸血鬼メイドがきたので、ハーレム生活を始めようとしたら、却下されました。
ハーレム生活とはほど遠い生活start!
「…………んんっ……んふっ………んぅぅ……」
ミソノがかわいい声を耳元で発している。
「美味しいか?ミソノ?」
「……はいっ……とっても美味しいですぅぅ……ご主人しゃまぁっ…」
上目遣いで俺を見る。
肩で息をし、顔がりんごのように赤くなり、身体中ほてっている。
「もっとほしいか?」
「………っ!!はいっ… …ほしいですっ………」
「んじゃあ、おねだりしないとな?」
「ご、ご主人様の………もっとくださいっ…………」
「ちゃんとおねだりできたな?ごほうびにもっと俺のをくれてやるっ!」
そういって俺は首筋を出した。
『ちゅぅぅぅぅぅぅ』
今、俺はミソノ血を吸われている。
「ご主人様の血って甘くて美味しいですね。」
「それは、よかった、な?なのか?」
ハーレム生活築けると思うのだが……
「なぁ、ミソノどうしてもハーレム………」
「あぁ、それはだめですねー。」
………………………………。
ハーレムっぽい感じになってたじゃないか……。
『おはようございます!今日は一日晴れるでしょう。降水量は………』
朝、いつもならカーテンを閉めているのだが、ミソノが勝手にあけた。
吸血鬼って太陽苦手じゃないの?って思う。
聞いてみた。
「あー、日光から身をる魔術を発動しているのでー」
吸血鬼メイドだけでなく、魔術師にでもなるきかっ!?
『続いてのニュースです。』
朝御飯を作っていたミソノの手はそのニュースによって止められた。
『最近勃発している吸血鬼の事件。吸血鬼を殺す組織が市民のために立ち上がりました。』
「……っ……」
ミソノがテレビを見る。これまでとは違う目。
殺気を含んだ目だ。
『市民のみなさーん!どうぞご安心を!最近世の中を騒がせている吸血鬼どもを……僕らがちゃーんとぶっ殺しますんで!!』
「………………………」
ミソノの殺気が強みを帯びる。
『吸血鬼に向けて何かメッセージはありますか?』
ニュースキャスターのお姉さんが朗らかに聞く。
『 えぇ、えぇ、もちろんありますとも。はぁーい!!吸血鬼どもー!!これから僕たちがぶっ殺しにいくからー!待っててねー。逃げようとしても……』
『無駄だからな………?』
「………………っ!!!」
殺気までチャラチャラと話していた口調の面影はどこにもなく、まるで…………狩人の目だった。
「……なぁ、ミソノ、あいつのこと知ってるのか?」
「えぇ、知っています。あいつらは、犯罪をおかした吸血鬼と犯罪をおかしていない吸血鬼を無差別に殺します。」
「……………ひどいやつらだな。」
ミソノは重々しく答える。
「かつて私の友達だった吸血鬼もあいつらによって殺されました。」
「…………そんなこともあったんだな。」
ひどい過去だ。俺と同じくらいひどい。
「あの子の仇でもありますけど、これ以上私のように悲しい思いをしなくなる吸血鬼や人がいなくなればいいなと思っています。」
そういって、ミソノは笑った。
笑っていたが、目の奥には深い悲しみの色をしていた。
俺とは大違いだ。
自分と同じようなことが起こらないように他人を助けるミソノ。
自分と同じことが他人にも起こればいいと思っている自分。
俺の心はひどく醜く歪んでいる………。
ミソノがかわいい声を耳元で発している。
「美味しいか?ミソノ?」
「……はいっ……とっても美味しいですぅぅ……ご主人しゃまぁっ…」
上目遣いで俺を見る。
肩で息をし、顔がりんごのように赤くなり、身体中ほてっている。
「もっとほしいか?」
「………っ!!はいっ… …ほしいですっ………」
「んじゃあ、おねだりしないとな?」
「ご、ご主人様の………もっとくださいっ…………」
「ちゃんとおねだりできたな?ごほうびにもっと俺のをくれてやるっ!」
そういって俺は首筋を出した。
『ちゅぅぅぅぅぅぅ』
今、俺はミソノ血を吸われている。
「ご主人様の血って甘くて美味しいですね。」
「それは、よかった、な?なのか?」
ハーレム生活築けると思うのだが……
「なぁ、ミソノどうしてもハーレム………」
「あぁ、それはだめですねー。」
………………………………。
ハーレムっぽい感じになってたじゃないか……。
『おはようございます!今日は一日晴れるでしょう。降水量は………』
朝、いつもならカーテンを閉めているのだが、ミソノが勝手にあけた。
吸血鬼って太陽苦手じゃないの?って思う。
聞いてみた。
「あー、日光から身をる魔術を発動しているのでー」
吸血鬼メイドだけでなく、魔術師にでもなるきかっ!?
『続いてのニュースです。』
朝御飯を作っていたミソノの手はそのニュースによって止められた。
『最近勃発している吸血鬼の事件。吸血鬼を殺す組織が市民のために立ち上がりました。』
「……っ……」
ミソノがテレビを見る。これまでとは違う目。
殺気を含んだ目だ。
『市民のみなさーん!どうぞご安心を!最近世の中を騒がせている吸血鬼どもを……僕らがちゃーんとぶっ殺しますんで!!』
「………………………」
ミソノの殺気が強みを帯びる。
『吸血鬼に向けて何かメッセージはありますか?』
ニュースキャスターのお姉さんが朗らかに聞く。
『 えぇ、えぇ、もちろんありますとも。はぁーい!!吸血鬼どもー!!これから僕たちがぶっ殺しにいくからー!待っててねー。逃げようとしても……』
『無駄だからな………?』
「………………っ!!!」
殺気までチャラチャラと話していた口調の面影はどこにもなく、まるで…………狩人の目だった。
「……なぁ、ミソノ、あいつのこと知ってるのか?」
「えぇ、知っています。あいつらは、犯罪をおかした吸血鬼と犯罪をおかしていない吸血鬼を無差別に殺します。」
「……………ひどいやつらだな。」
ミソノは重々しく答える。
「かつて私の友達だった吸血鬼もあいつらによって殺されました。」
「…………そんなこともあったんだな。」
ひどい過去だ。俺と同じくらいひどい。
「あの子の仇でもありますけど、これ以上私のように悲しい思いをしなくなる吸血鬼や人がいなくなればいいなと思っています。」
そういって、ミソノは笑った。
笑っていたが、目の奥には深い悲しみの色をしていた。
俺とは大違いだ。
自分と同じようなことが起こらないように他人を助けるミソノ。
自分と同じことが他人にも起こればいいと思っている自分。
俺の心はひどく醜く歪んでいる………。
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