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(自称)小説家が異世界召喚されて勇者として無双するかと思いきや商売とバイトでしか無双出来ていません!

平涼

王女様の話し相手・変わりすぎ!

 「さっきは乱暴してごめんなさい」

 この子はいったい誰だ?

 「あなたは誰ですか?」

 「あの場にいた王女様よ!あなた記憶喪失にでもなったの?」

 これあそこにいた王女様だわ。俺の勘違いではない。だけど先程より当たりが少し弱いような。

 「あなたもしかしてさっきと私が違う事を気にしてるの?」

 「逆にそれを気にしない人はいない」

 王女様は溜め息をついて俺のベットに座り、手招きする。

 「王女様とここでやってしまったら俺は処刑される気がする」

 「何言ってんのよ!話すから座りなさいって事じゃない!」

 ああ。そういう事か。それならそうと言って欲しい。

 この世界の人達は生殺しが多すぎて困るんだよ。まあ、十三歳ぐらいのこいつは流石に俺のストライクゾーンから外れている。

 この子に手を出したらリザにロリコンと呼ばれる気がするし止めておこう。

 俺もベットに座り、話を聞く。

 「それで何でさっきと態度が違うんだ?」

 「それは私が家族と周りの連中が嫌いだからよ」

 ......ん?

 「終わり?」

 「終わり」

 「何で座ってまで話したのかが俺にはさっぱり分からないんだけど」

 てっきりシリアスモードに入るのかと思っていた。

 「雰囲気あるじゃない?」

 「そんな雰囲気はいらない」

 少し真剣に聞こうと思った俺が馬鹿でした。

 「それで今日は何しに俺の部屋に来たんだ?」

 「冒険者の話を聞きに来たに決まってるじゃない!」

 でしょうね。だけど困ったな。話すとしたらベラとのゴーレムしか話せないぞ。

 アラスの事は恥ずかしくて話せない。

 「......そうだな」

 俺はそれからベラのゴーレムとの戦闘を話してあげる。

 「へえ。そのシャルって子は凄いのね。ゴーレムは物理攻撃が効かない筈なのに。だけどその流派何処かで聞いた事があるような......」

 後半一人で呟かないでくれませんかね。難聴系じゃないのに聞こえないぞ。

 「まあ、そのシャルのおかげでめでたくゴーレムを退治することが出来ました。おしまい」

 「他には!?」

 絶対に言うと思った。

 だけど知力Sを舐めないで欲しい。

 「そうだな。他にもあるんだが」

 俺が明日また教えるよと言おうと思ったら俺の部屋のドアがノックされる。

 「王女様こちらにいっらっしゃいますね?もう就寝時間です」

 「いや!どっかいけ!」

 この子性格急変しすぎだろ。

 どんだけここの人達嫌いなんだよ。

 「ですがもう就寝しないといけない時間なのです」

 「私今日ここでこの光也に冒険話聞かせてもらうから!どっかいって!」

 おっと。ここで俺が出てくるのかよ。

 見てみろよ。この執事か護衛か知らないけどめっちゃ俺の方見てるよ。これ絶対どうにか説得しろって事だろうな。

 無理です。

 「はあ、あのなお前がここに寝たら俺が生殺し状態になるから止めてくれ」

 「あんた王女に何教えてんだ!」

 護衛の方が王女様を引っ張って俺から放す。

 「ねえ、その生殺しって」

 「王女様は知らなくていい言葉です!」

 そう言って連れ去って行った。

 初めからそうやって強引にやれっての。

 はあ、何だかめんどくさいと思ってたけどちょっとだけ面白そうだな。

 そう思いながら寝るのだった。

 ~一週間~

 今日も今日とて王女様が俺の部屋に夕方訪れる。

 この王女様は案外稽古とか色々しているらしく午前中は忙しく、大体夕食を頂いてから寝るまでの間俺の部屋に来る。

 「それでアルバイトで人手が足りない時に光也はどうしたんだ?」

 もう今では王女様に大変気に入られてしまった。

 いつからこうなったのか。あれは話す事が無くなった二日目の事だ。

 早いというツッコミは止めて欲しい。

 もうアラスの事を話したのだが、そこから王女様大爆笑からの大層気に入られた。

 意味が分からないかもしれないが本人である俺が一番分かっていない。

 どうしてあれで気に入られるのかがさっぱりだ。

 そうしてからはもう話す事が無くなったので俺が日本にいた頃のアルバイトの話をしてあげ、現在はこの世界に来てからのアルバイトの話をしてあげている。

 だが、

 「王女様、寝る時間です」

 「うっさい!阿保!」

 最近は俺の口がうつったのか口が更に悪くなっている。

 「ですが」

 「黙れ!お前は帰れ!しっし!」

 お前は元に戻れ。

 俺が処刑される。

 ほんとどうしよう。最近では王女様に気に入られている俺だから周りからは何も言われないが、目でお前何やらかしてんの?という目を向けられる。

 流石に俺もこんなことになるとは思わなかったんだ。

 「ほれ戻れ、明日の楽しみにしたらどうだ?」

 「光也がそう言うなら。お前!私に何かしたら許さないからな!」

 「王女様!そのような口の利き方は駄目です!そして私はあなたに手は出しません」

 そんな困り果てた護衛の人とのやり取りを見ながら俺の城への滞在は一週間が過ぎた。流石にそろそろ帰らないとな。

 ~翌日~

 今日はどうやら王女様のお姉さんが俺をお呼び出し。

 何かしただろうか?

 「失礼します」

 俺は王女様のお姉さんの部屋に入る。

 「座って」

 お姉さんは少し怒ってる模様。

 「俺何かしました?」

 「分かってないあなたに私は驚きよ」

 「何しました?」

 お姉さんは溜め息をつき、何やら紙を読みだす。

 その内容は王女の剣の稽古中のお話。

 ~剣の稽古~

 「王女様、それでは始めますよ?」

 「ねえ、いつもと違って勝負したい!」

 王女はそう言って我儘を言ったらしい。それを剣を教える人は溜め息をつきながらもやってあげたらしい。

 「これで私が勝ったら剣の修行を受けてくださいね」

 それに頷き勝負が開始された。王女は少しずつ間合いを詰めて、

 「ねえ!あれ見て!絶世の美少女がいるわ!」

 「.....はい?何を言ってるんですか?」

 それに戸惑う剣の師匠。

 「ほんとだって!あんたが好きそうな美少女が後ろにいるんだって!見てみなさい!」

 「はあ」

 そう言って後ろを振り返る剣の師匠。

 「えい!」

 「ぎゃふ!」

 王女に急所を蹴られ、倒れる師匠。

 「残念!美少女は目の前にいました!それが分からないあなたは出直してきなさい!」

 剣の師匠途中で早退。

 おしまい。

 「これどういう事?」

 「......何のことか全く分かりませんが」

 あれだ。俺が話したアラスの件だろ。あいつなんて事してんだよ。しかし最後のは面白かったぞ王女。

 「まだあるわ」

 次の資料を読みだした。

 ~剣の稽古2~

 今回は別の剣の師匠2の人が教えにきたらしい。

 だが、当然王女は勝負を挑む。

 しかし剣の師匠2は剣の師匠1にあの秘策を教えて貰っていたから安心していた。

 「いたたたたた。お腹が。女の子の日だから」

 そう言って蹲る王女。それを心配して駆け付ける剣の師匠2。

 「おりゃ!」

 「げりゅりゃ!」

 剣の師匠2も急所を蹴られ変な声を上げる。

 「ははは!あなた女の子の日?けど男だから在り得ないわね!性転換でもして出直してきなさい!」

 師匠2途中で早退。

 おしまい。

 わあ。王女は世間知らずだから色んな事吹き込んだけど全部ある意味使ってるよ。俺がやばいけど。

 「最後に」

 お姉さんの眼が段々とやばくなってきている気がする。

 最後の資料を読み上げる。

 ~剣の修行3~

 今回の剣の師匠は二人のやられ方を聞いていた為、気を引き締めていた。

 それが王女側も分かっていたのか普通に真剣にしていた。だが勝負は挑む。

 王女は剣を構えないで師匠3に挑む。

 歩いて近づく王女。だが気は緩めない師匠3。

 だが次の瞬間、王女は上目遣い+涙目で、

 「半殺し?」

 「へ?ぎゃ!」

 その一瞬の隙をつき、王女は師匠の急所を蹴る。

 「あなたに半殺しなんて勿体ないわ!その使わない急所を精々休めて出直してきなさい!」

 この剣の師匠は結構イケメンだったが途中で早退。

 おしまい。

 俺は即座にお姉さんに土下座した。








 

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