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(自称)小説家が異世界召喚されて勇者として無双するかと思いきや商売とバイトでしか無双出来ていません!

平涼

王国食事会

 「何言ってるんですか!」

 俺が帰ろうとした所をアイナに頭を叩かれてしまう。

 「何すんだよアイナ。俺は帰るぞ」

 「光也さんこそ何言ってるんですか!相手は王女様ですよ!そんな事したら今度こそ不敬罪で捕まって死刑にされますよ!?」

 そんな事言っても困る。

 「お前考えてもみろよ?あれが王女様?何処かの不良ギャルと言われた方がまだ納得出来るぞ。王女様って言ったら品のある口ぶりで光也さん。素敵!とか言うんだよ」

 「ギャルと言うのは知りませんが、そんな事を言う王女様はこの世に一人もいないと思います」

 アイナに軽蔑の眼で見られる。だがこいつ地味に不良という単語を否定しなかったぞ。もし俺が不敬罪で捕まるのならこいつも道ずれにしよう。

 「おい、そこの者たち。早く冒険話を聞かせなさい!」

 王女様が何やら騒いでいる。

 リザとシャルからどうするんだという目を向けられる。

 「はあ、しょうがねえな。話してやるけどまず食事だ。腹が減った」

 「敬語ぐらい使ってください!捕まりますよ!ほんとに!」

 アイナから隣で文句が飛ぶが知らない。あちらが敬語で話すなら俺も敬語で話しても構わないけど俺より年下でこの対応なのだ。別にいいだろう

 「はっは。構わんさ。イリ―サもいいだろ?」

 王様は案外優しかった。

 ただ何だろう。何かおかしい気がするが気のせいだろう。

 「私も構わない。だから早く冒険者話を聞きたい!」

 「後でな」

 どうやら王女様はイリ―サという名前らしい。

 ていうか王女様どんな生活してるんだろうな。よくこんな口の利き方で怒られないよな。

 まあそんな事はどうでもいい。王国の料理というのを食べてみたい。

 この食事会ではバイキング形式らしい。そして俺達が来ることで沢山の貴族のような連中が集まっていた。

 そんな奴らもいるが俺はそれ所じゃない。料理を食べるのだが、どうやら王国の料理はやはり他の所とは違い別格に上手い。

 どうやったらこんな美味しい料理が出来るのだろうか。

 ベラがこれを味わったら料理人に調理方法を聞き出しそうだな。ミリアだとここにある料理全て平らげそうだな。ミリアは今はベラと家で留守番だ。

 そうだな。ミリアとベラに少しだけ分けて持って帰ってやろうかな。

 そう思いながら俺は料理を食べていると、仲間がいない事に気付いた。

 いつも騒がしくて何かやらかす連中だがこの時だけは静かにしているのかと思ったらどうやら貴族連中の男共にチヤホヤされていた。

 そうだよな。黙っとけば美人なんだ。

 ただなんだろう。この気持ち。何故一般でありこの世界でカッコイイと言われた俺が貴族の女連中にはチヤホヤされていないのに少し抜けてるあいつらが人気者なんだよ!

 貴族の女性陣は王様に媚を売っていた。

 王様憎む。

 だがこの状況地味に辛い。俺ボッチだもん。

 そう思っていたら何やら服を引っ張られる。

 「冒険話を聞かせなさい!」

 どうやら王女様が俺の所に来たようだ。だが今はそれ所じゃない。

 「イリーナだったよな?」

 「そうよ!」

 「今な俺の仲間が大変な目にあってんだ。だからな助けに行ってくるからもう少し待て」

 「少しだけよ!」

 「分かってるよ」

 正直に言えば全く仲間は困ってない。いや、アイナは人見知りだから少し困ってそうだ。シャルも困ってそうだ。一人全く困って無さそうな奴もいる。

 よし、まずは誰から邪魔をするか。

 「おーい。借金女?」

 俺はまず一番扱いやすいリザの所に行く。

 リザは周りの男子からお酒を貰い上機嫌のようだ。

 「あれ?なあに光也さん?私達が他の男に話しかけられてるのを見てちょっと嫉妬してるんでしょ?」

 無駄に鋭い。これがいつも発揮されたら助かるんだけどな。

 「ははは。借金作りだす女の子には流石に嫉妬しないよ」

 「あらあら光也さん。ご冗談が得意のようで。どうやら手を怪我しているようで少し見せてくれますか?」

 俺らは変な言葉遣いを使いながら笑い合う。

 だが。リザの表情はどう見ても笑ってない。

 周りの連中も借金女の名前は知っているようで、危険を察して何処かに行った。

 「ちょっと!皆何処かに行ったじゃない!手出しなさい!私が傷を治してあげるから!」

 「誰が出すか!まず怪我をしてないし、出したら逆に怪我する気がするんだけど!」

 「良く分かってんじゃない!どうせ後で治してあげるから出せ!」

 「馬鹿か!ただ俺は他の連中が借金女に引っかからないように教えてあげただけだろうが!」

 俺は直ぐに退散。次はアイナだ。はっきり言えばアイナは本当に困ってるようだしな。

 「よう、アイナ。元気か?」

 「.......光也さん。丁度いい所に」

 アイナが俺の所に来る前に周りの貴族連中の一人に話しかけられる。

 「ちょっと、今僕達が話している所なんだ。邪魔しないでくれるか?」

 わあ、怖い。

 だけど本当にアイナは嫌がってるからな。

 「俺こいつの彼氏」

 「「「「はい?」」」」

 その言葉に貴族連中だけじゃなくてアイナまで驚く。

 いや。察しろよ。ここはお約束展開だろ。俺がお前の彼氏役をしてこの場を抜けきるのだ。

 「ていうかお前らのその顔なんだよ。まるで釣り合ってないような眼を向けてきやがって」

 「「「正しくそう考えていたよ!」」」

 おかしいな。俺そんな釣り合ってないかな。

 恋に釣り合いとかは関係ないよね!

 「ほれ行くぞ。アイナ」

 「あ、はい」

 アイナと一度離れる。

 「ありがとうございます」

 「気にすんな。嫉妬九割。仲間の為一割」

 「ほんとに気にしなくなりそうですよ。何でそう要らない言葉を追加するんですかね」

 俺にも分からん。

 「今からシャルも連れて行くからそこで待っとけ」

 俺はそう言ってシャルの所に行く。あれはどう見ても嫌がってる顔だ。

 最近は暴力を振るってこないから大人しくなったがあれは嫌がって今でも殴り掛かりそうだ。

 だから貴族の皆を助けなきゃな。うん。これは嫉妬ではない。決して違う。

 「おーい、シャル。こっち来ようぜ。アイナも待ってんぞ」

 「光也遅いわ。早く行きましょ」

 「悪い、悪い」

 「ちょっと待ちなよ!僕達が話してたのに何で横取りするんだ!」

 それは先程の貴族の男だった。

 お前さっきアイナと話してたんじゃないのかよ。

 あ!僕が奪ったんだった!ごめんね!☆

 こんなこと言ったらほんとに処刑されそうなので言わない。

 だがこれはきつい。アイナと同じ戦法にしようと思ったがこいつがいるから使えない。

 だがこういう時に知力Sが発揮されるのだ。

 「ああ。悪いな。こいつは俺の婚約者なんだ」

 「「「「は?」」」」

 そう言ってシャルに近づいて肩が当たる位置までくっつける。

 一瞬ビクとなったがシャルは怒らなかった。

 まだいける。だがちょっと待て。

 「だからお前らのその釣り合ってねえよみたいな目は何なんだ」

 「「「「みたいじゃなくてほんとに釣り合ってねえよ!」」」」

 貴族は皆仲良し息ぴったりのようだ。

 「まあそういうことだから」

 「ちょっと待てくれ」

 そこで貴族のあの男に止められる。

 何だよ。俺はもう時間がない。

 このままだとシャルに殴られるぞ。俺が。

 「なんだ?」

 「君はあのアイナという少女と付き合ってるんじゃないのか?」

 「付き合ってるよ。こっちが妻で、あっち愛人だ」

 「「「「何様だ!」」」」

 うん。俺もそう思う。

 俺もそれに心で頷いていると何か震えている気がする。

 いや、やばいわ。隣にいるシャルが震えていました。

 「さっきから近すぎるのよ!」

 俺は殴り飛ばされた。

 だと思ったよ。結局は最後に俺が痛い目に合うんだよな。するとリザが近づいてきた。

 こいつは何だかんだ言って救って、

 「いい気味ね。当分の間そうしてなさい。あんたのせいでお酒貢いで貰えないんだから」

 ですよね。ていうか貴族を貢ぎ相手にはしてやるなよ。

 次にアイナが近づいてきて、

 「何気に私が下なのが腹が立ちます」

 優し目にだが、頬を一発殴られた。

 「近すぎるのよ!」

 最後にシャルに怒鳴られる。

 すいません。俺が悪いですね!畜生が!

 最後に痛い目をみるのはやっぱり俺ですよね。家に帰りたい。


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