(自称)小説家が異世界召喚されて勇者として無双するかと思いきや商売とバイトでしか無双出来ていません!
契約
俺は今回皆に軽蔑されたが俺が悪いので何も言えなかった。
目を覚ましてリビングに行くともう昼で皆でご飯を食べていた。
「あら鬼畜の光也おはよう」
「クズの光也さんおはようござます」
「最低」
何気に最後のシャルが一番傷つくんですけど!
「せめて名前は呼んでくれ!てか悪かったって。ちょっと今までの復讐でもしてやろうかなって思ったんだよ!」
俺は皆に土下座して何とか許してもらい改めてベラに聞いた。
「お前いつまでいるんだ?」
「そう!聞いて!私って働いてないから働こうと思ってるの!」
何だか嫌な予感しかしないがまだ分からないので続きを促す。
「それで?」
「で!私は飲食店を出そうと思ってるじゃない?」
「いや。知らないからな」
「そこでお願いがあるんだけど!私に」
「断る」
もうオチが読めた。
「何でよ!お金貸してほしいの!ちゃんと働いて返すから!」
そんな事だろうと思ったよ。
「貸さない理由が二つある。まず、俺がお前に貸す必要性が見当たらない。それにお前がきちんと働いて返せる気がしない。だから絶対に貸さない」
「何でよ!あのね私は沢山の料理を食べてきたの!」
「食い逃げだけどな」
「おだまり!それで私は料理に何の食材が使われて、どんな調理方法が使われているのか分かるようになっていったの!私なら絶対に美味しいものが作れるから!」
ベラが調理方法と言うが、この世界では調理方法は焼くか炒める料理しかない。
煮る、冷やす、漬けるなどの料理が一切ないのだ。だからこそ俺はそれなら飲食店に行かなくてもいいんじゃないかと思ったが店ではそれはそれでまた違った調味料などが使われており美味しいのだ。
そんな事がベラに出来るのだろうか。
まあ、その料理を食べただけで食材が分かるのは凄い事なんだが。
「確かにベラさんが作った料理はどれも店並みでしたね」
アイナがそう言い、それに皆も同意していた。どうやら今回の昼ご飯はベラが作ったようで、俺も食ってみると、
「美味い!」
これが本当に店と同じ、いやそれ以上かもしれない。
「でしょ!だから私も真っ当に働いてみようと思ってるの!だからお願い!」
手を合わせてお願いされる。
「はあ、しょうがないな。貸してやるよ」
そんな風に言われたら断れるものも断れない。
それに俺はとんでもない事を考え付いたのだ。
「何円までなら貸してくれるの?」
「一億貸してやる」
「「「一億!?」」」
その場にいる全員が驚いた声をあげる。
「どうしてそんなにも!?」
ベラが戸惑いながらも聞いてきた。
「まあ。待ってくれ。けど俺にも条件はあるぞ?」
俺からの条件は三つ用意した。
一つは、きちんと返して、俺に利子として一億二千万で返す事。
二つ目は、働いたお金できちんと今まで食い逃げしてきた人にお金を返す事。
三つ目は、今後この街で悪さをしない事だ。
「そのぐらい余裕よ!任せなさい!」
俺の要求にも簡単に応じてくれた。
「あと、俺も料理を何品か出していいか?」
「別に構わないわよ!」
これで契約成立だ。俺は今回ベラの働きは俺に言い事だらけだと思った。
「よし。なら俺はこれから自堕落な生活をするからベラは適当に一億で出来る限りいい店にしてお金を稼ぐんだぞ」
「分かってるわよ!一億もあればいいお店が出来るわ!ありがと!」
なんだかそう素直にお礼を言われると恥ずかしいんだが。
ベラはそれからお金を俺から受け取って何処かに行ってしまった。
俺はそれからのんびりしようと思っていたら、
「ねえ、光也さん。私もお金が欲しいんだけど?」
いつもとは口調が違い笑顔なリザがこちらに来た。
「はあ?お前にはちゃんと小遣いあげたろうが」
俺達の報酬は全員の物で、月に十万をそれぞれに渡しているのだ。そんなすぐになくなるわけがない。
「私も真っ当に生きていこうと思ってね!だからお金をちょうだい!」
「いつもだらだらしているお前にだけはあげない。ていうか何に使ったんだ?そんなすぐになくなるわけがないだろうが」
「偶に酒場行ったりしてたらあっという間に無くなっちゃった!」
そんなてへぺろ!みたいな顔をして言われると余計に腹が立つ。
「無くなっちゃったじゃねーよ!ふざけんな!誰があげるか」
「お願いよ!私はこれからどうやって生きていけばいいのよ!」
リザが泣きそうになりながら俺にしがみつく。
「おい、放せ!これをいい機会にして反省しろ!」
そんな事がありながらも俺は平穏な生活を送ろうと思っていたら、その一週間後だろう。
「光也大変なの!大変!」
そんなベラの声が聞こえたのだった。
~魔王城~
「まさかベラまでもが倒されるとはな」
それは幹部である誰かが発した言葉だった。
「これから俺達は大丈夫なのだろうか?」
そんな声も聞こえる。だが、
「俺の所に来たら安心しろ。必ず倒す」
その言葉に、
「確かにあんたがいる所に来たら勇者でも終わりだな!」
そんな声と共に今日の魔王城での出来事は終わった。
......俺今回一言も喋ってないんだが。
魔王は一人少し寂しい気持ちになるのだった。
目を覚ましてリビングに行くともう昼で皆でご飯を食べていた。
「あら鬼畜の光也おはよう」
「クズの光也さんおはようござます」
「最低」
何気に最後のシャルが一番傷つくんですけど!
「せめて名前は呼んでくれ!てか悪かったって。ちょっと今までの復讐でもしてやろうかなって思ったんだよ!」
俺は皆に土下座して何とか許してもらい改めてベラに聞いた。
「お前いつまでいるんだ?」
「そう!聞いて!私って働いてないから働こうと思ってるの!」
何だか嫌な予感しかしないがまだ分からないので続きを促す。
「それで?」
「で!私は飲食店を出そうと思ってるじゃない?」
「いや。知らないからな」
「そこでお願いがあるんだけど!私に」
「断る」
もうオチが読めた。
「何でよ!お金貸してほしいの!ちゃんと働いて返すから!」
そんな事だろうと思ったよ。
「貸さない理由が二つある。まず、俺がお前に貸す必要性が見当たらない。それにお前がきちんと働いて返せる気がしない。だから絶対に貸さない」
「何でよ!あのね私は沢山の料理を食べてきたの!」
「食い逃げだけどな」
「おだまり!それで私は料理に何の食材が使われて、どんな調理方法が使われているのか分かるようになっていったの!私なら絶対に美味しいものが作れるから!」
ベラが調理方法と言うが、この世界では調理方法は焼くか炒める料理しかない。
煮る、冷やす、漬けるなどの料理が一切ないのだ。だからこそ俺はそれなら飲食店に行かなくてもいいんじゃないかと思ったが店ではそれはそれでまた違った調味料などが使われており美味しいのだ。
そんな事がベラに出来るのだろうか。
まあ、その料理を食べただけで食材が分かるのは凄い事なんだが。
「確かにベラさんが作った料理はどれも店並みでしたね」
アイナがそう言い、それに皆も同意していた。どうやら今回の昼ご飯はベラが作ったようで、俺も食ってみると、
「美味い!」
これが本当に店と同じ、いやそれ以上かもしれない。
「でしょ!だから私も真っ当に働いてみようと思ってるの!だからお願い!」
手を合わせてお願いされる。
「はあ、しょうがないな。貸してやるよ」
そんな風に言われたら断れるものも断れない。
それに俺はとんでもない事を考え付いたのだ。
「何円までなら貸してくれるの?」
「一億貸してやる」
「「「一億!?」」」
その場にいる全員が驚いた声をあげる。
「どうしてそんなにも!?」
ベラが戸惑いながらも聞いてきた。
「まあ。待ってくれ。けど俺にも条件はあるぞ?」
俺からの条件は三つ用意した。
一つは、きちんと返して、俺に利子として一億二千万で返す事。
二つ目は、働いたお金できちんと今まで食い逃げしてきた人にお金を返す事。
三つ目は、今後この街で悪さをしない事だ。
「そのぐらい余裕よ!任せなさい!」
俺の要求にも簡単に応じてくれた。
「あと、俺も料理を何品か出していいか?」
「別に構わないわよ!」
これで契約成立だ。俺は今回ベラの働きは俺に言い事だらけだと思った。
「よし。なら俺はこれから自堕落な生活をするからベラは適当に一億で出来る限りいい店にしてお金を稼ぐんだぞ」
「分かってるわよ!一億もあればいいお店が出来るわ!ありがと!」
なんだかそう素直にお礼を言われると恥ずかしいんだが。
ベラはそれからお金を俺から受け取って何処かに行ってしまった。
俺はそれからのんびりしようと思っていたら、
「ねえ、光也さん。私もお金が欲しいんだけど?」
いつもとは口調が違い笑顔なリザがこちらに来た。
「はあ?お前にはちゃんと小遣いあげたろうが」
俺達の報酬は全員の物で、月に十万をそれぞれに渡しているのだ。そんなすぐになくなるわけがない。
「私も真っ当に生きていこうと思ってね!だからお金をちょうだい!」
「いつもだらだらしているお前にだけはあげない。ていうか何に使ったんだ?そんなすぐになくなるわけがないだろうが」
「偶に酒場行ったりしてたらあっという間に無くなっちゃった!」
そんなてへぺろ!みたいな顔をして言われると余計に腹が立つ。
「無くなっちゃったじゃねーよ!ふざけんな!誰があげるか」
「お願いよ!私はこれからどうやって生きていけばいいのよ!」
リザが泣きそうになりながら俺にしがみつく。
「おい、放せ!これをいい機会にして反省しろ!」
そんな事がありながらも俺は平穏な生活を送ろうと思っていたら、その一週間後だろう。
「光也大変なの!大変!」
そんなベラの声が聞こえたのだった。
~魔王城~
「まさかベラまでもが倒されるとはな」
それは幹部である誰かが発した言葉だった。
「これから俺達は大丈夫なのだろうか?」
そんな声も聞こえる。だが、
「俺の所に来たら安心しろ。必ず倒す」
その言葉に、
「確かにあんたがいる所に来たら勇者でも終わりだな!」
そんな声と共に今日の魔王城での出来事は終わった。
......俺今回一言も喋ってないんだが。
魔王は一人少し寂しい気持ちになるのだった。
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