短編︰東方禁恋録
第9話 霊夢に会いたい
「……近寄らないでよ!気持ち悪い!」
ゴミを見るような目。
「可哀想ねぇ……ま、私も近寄りたくはないけど」
遠巻きに私を見る目。
「よくもまあ生きていけるわね」
生きることがさも不思議そうな目。
様々な視線に囲まれ、汚い身体が皆に晒される。
「……お金…………お金を……恵んでくれ……ませんか……」
か細い声が、小綺麗な服を着た女性の耳に入る。
「やぁね、汚い格好で!
あっちへお行きなさい!」
「お願い………します……!
少しで、いぃんです…………食べ物を……少しだけでも……っ!」
女性は必死にしがみついてきた子供を虫でも見るかのような目で
振り払うと、綺麗な服をパッパと手で払った。
「汚いわね!
この私に貴方みたいなのが触れていいと思ってるの?!?!」
「ぁ………………ごめん……なさぃ……」
俯きながらそう言う子供に、女性はさらに怒鳴る。
「分かる?謝罪って言うのは……
こうやってする……のよ!」
女性はそう言って子供の頭を踏みつける。
「ぐぁ…………っ!
いた……っ、やめてください…………すいません、すいません…………!」
顔には擦り傷が沢山できて、血が滲む。
拳を握りしめて歯を食いしばりながら、子供はその苦痛に必死に耐えた。
「謝罪っていうのはね……!
言葉じゃなくて態度で表しなさいよ!!」
「ぇ…………でも、私…………ぐっ……お金
なんて持ってな-」
「だから、【態度】で表わせってのよ!
一文無しの貴方にできること……そぉねえ、ここで全裸になって謝罪、とかどうかしら」
そう言って気味悪く笑う女性。
「え、でも、、、」
「なに?!お金が無いなら身体で払えってだけよ。
当然のことじゃなぁい?減るもんじゃないんだし。」
「いや、ですけど……」
「なによ、文句あんの?」
「…………」
「脱げないなら、私を満足させてくれるようなことしてくれるの?」
「それとも、私に払えるお金があるのかしら?」
「……ない、です……」
「なら早く脱ぎなさいよ。
ったく、イライラするわね」
「っ、はぃ……」
「ふぅん、やれば出来るじゃないの。で、謝罪は?」
「……え…………?」
「私が要求したのは全裸で謝罪よ?ほら、とっととおやりなさい」
「……ごめんなさい……」
子供が不満げに謝ると、女性はさらに声を荒らげて怒鳴った。
「なによ、その顔は……っ!
忌み子のくせに生意気ね!!
謝罪はこうするって言ったでしょうが!
二度とそんな顔できないようにしてあげるわ!」
「あっ……ぐぁ……がはっ、やめてくださ……
ゴホッゴホッ…………いたっ……いたいです……!」
子供が動けなくなるまで、女性の暴力は続いた。
「なんで……私は何も、何もしてないのに……」
◆◆◆
「はぁっ、はぁっ、はぁっっ!!!!」
なに、今の夢……。
子供の傷から女性のした暴力まで、鮮明に記憶が残っていた。
「あ…………あぁ、、、」
何故か涙がこぼれた。
苦しくて、切なくて、寂しくて……。
 
様々な感情が私の中を渦巻く。
「ぅ…………あぁ……っ」
憎悪や嫉妬や怒りといった汚い感情が、また蘇る。
「霊夢…………」
霊夢に会いたい。
早く霊夢に会いたい。
私は、ただそれだけを思っていた。
ゴミを見るような目。
「可哀想ねぇ……ま、私も近寄りたくはないけど」
遠巻きに私を見る目。
「よくもまあ生きていけるわね」
生きることがさも不思議そうな目。
様々な視線に囲まれ、汚い身体が皆に晒される。
「……お金…………お金を……恵んでくれ……ませんか……」
か細い声が、小綺麗な服を着た女性の耳に入る。
「やぁね、汚い格好で!
あっちへお行きなさい!」
「お願い………します……!
少しで、いぃんです…………食べ物を……少しだけでも……っ!」
女性は必死にしがみついてきた子供を虫でも見るかのような目で
振り払うと、綺麗な服をパッパと手で払った。
「汚いわね!
この私に貴方みたいなのが触れていいと思ってるの?!?!」
「ぁ………………ごめん……なさぃ……」
俯きながらそう言う子供に、女性はさらに怒鳴る。
「分かる?謝罪って言うのは……
こうやってする……のよ!」
女性はそう言って子供の頭を踏みつける。
「ぐぁ…………っ!
いた……っ、やめてください…………すいません、すいません…………!」
顔には擦り傷が沢山できて、血が滲む。
拳を握りしめて歯を食いしばりながら、子供はその苦痛に必死に耐えた。
「謝罪っていうのはね……!
言葉じゃなくて態度で表しなさいよ!!」
「ぇ…………でも、私…………ぐっ……お金
なんて持ってな-」
「だから、【態度】で表わせってのよ!
一文無しの貴方にできること……そぉねえ、ここで全裸になって謝罪、とかどうかしら」
そう言って気味悪く笑う女性。
「え、でも、、、」
「なに?!お金が無いなら身体で払えってだけよ。
当然のことじゃなぁい?減るもんじゃないんだし。」
「いや、ですけど……」
「なによ、文句あんの?」
「…………」
「脱げないなら、私を満足させてくれるようなことしてくれるの?」
「それとも、私に払えるお金があるのかしら?」
「……ない、です……」
「なら早く脱ぎなさいよ。
ったく、イライラするわね」
「っ、はぃ……」
「ふぅん、やれば出来るじゃないの。で、謝罪は?」
「……え…………?」
「私が要求したのは全裸で謝罪よ?ほら、とっととおやりなさい」
「……ごめんなさい……」
子供が不満げに謝ると、女性はさらに声を荒らげて怒鳴った。
「なによ、その顔は……っ!
忌み子のくせに生意気ね!!
謝罪はこうするって言ったでしょうが!
二度とそんな顔できないようにしてあげるわ!」
「あっ……ぐぁ……がはっ、やめてくださ……
ゴホッゴホッ…………いたっ……いたいです……!」
子供が動けなくなるまで、女性の暴力は続いた。
「なんで……私は何も、何もしてないのに……」
◆◆◆
「はぁっ、はぁっ、はぁっっ!!!!」
なに、今の夢……。
子供の傷から女性のした暴力まで、鮮明に記憶が残っていた。
「あ…………あぁ、、、」
何故か涙がこぼれた。
苦しくて、切なくて、寂しくて……。
 
様々な感情が私の中を渦巻く。
「ぅ…………あぁ……っ」
憎悪や嫉妬や怒りといった汚い感情が、また蘇る。
「霊夢…………」
霊夢に会いたい。
早く霊夢に会いたい。
私は、ただそれだけを思っていた。
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