変化の道筋

黒イライ

名塚霙1

 名塚霙────


 私はこの春から地元の高校に入学する中学生だ。地元の高校といっても何故かこの高校にはあまり入学する人はいない。何でだろう?
 だからほとんど初めて会う人ばかりになってしまう。私はあまり人と上手く話が出来る方ではないと思うから結構不安なんだけど…どうなるかな?

 私が住んでいるお隣の家に新しく人が引っ越して来た。お母さんから聞いた話だと私と同い年の子供がいるらしい。女の子かなー。どっちかなー?



 私は、変わりたくないと思った。



 私はまだ中学生だけどもう高校生になる。高校生と言えばまさに青春!って感じのイメージだなぁ。

 それと同時に、人によっては学生生活が最後となる。

 私は、まだこのまま学生生活を続けていきたい。

 ふと、そんなことを思うようになっていた。

 高校に入ると多分知らない人がほとんどになる。友達が出来るかは不安だ。中学生の頃はクラスの中でも大人しめな感じのグループにいた。みんな仲は良かったけど進路は別々になっちゃった。

 でも、友達が出来るかは自分次第だ。だから友達作りは頑張らないと。

 そんなことを考えながら、高校の入学式を迎えた。

 「高校生活…どうなるかなー…。」

 不安を抱きながらの入学式だった。

 (変わらない、って難しいのかな。)

 そんな考えを胸に、名塚霙は裾来すそらい高校の門をくぐった。

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