お祈りしたら美少女になった話
第13話 またね
 
どんどんいいねが増えていて嬉しいです!
もっと頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします!
御意見や誤字脱字、言葉の使い方などが間違っていたらご指摘頂けると嬉しいです。
今日は日曜日。
俺は朝起きるのがあまり好きじゃないからもう少し寝ていたい気分だけど、目が覚めてしまった。
まだ7時。
こんな早起きも久しぶりだけどたまには朝の散歩でもしてみるか。
もう夏になるというのに少し肌寒いので長袖にパーカー下はズボンと言う、前と特に変わらない格好で外に出る用意をした。
誰も起きてなかったが、鍵と携帯だけ持って誰も起こさないように家を出る。
引っ越してきてからこの辺りを歩くのは初めてだ。
高級住宅街のような所を少し歩けばもう商店街や駅がある。
「今日の朝はなんか気持ちがいいから公園にでも行こう。」
「あ、あれ、もしかして篠生?」
ベンチに座ってぼーっとしていると誰かが話しかけてきた。
「あれ、えっと、関山くん…?」
1話で出てきた走るのがくそ速い関山尋斗だった。
「お、おう。俺の事忘れてるかと思った。」
「いやいや、ちゃんと覚えてたよ。」
「そ、そうか。
ってお前、そ、そういう上目遣いやめろよ。」
関山はそういい目を逸らした。
「え、あ、なってた?」
「バリバリ。いつか襲われんぞ!」
「ひぇっ!それは…!」
「ごめんごめん。そんなに脅すつもりはなかったんだ。」
「でも元男の私なんか、襲われないよ。多分。」
「こんな事言うのもどうかと思うけど、色々と我慢できない男もいるんだから気をつけろよ。」
「う、うん。」
ちょっと沈黙があった後関山が口を開いた。
「あのさ篠生。」
「どうしたの?」
「体育の時、俺が前だったから俺を追いかけようとして本気で走って倒れたのかと思って心配してたんだ。
俺のせいだったらどうしようってずっと思ってた。」
「な!全然大丈夫だよ。仮に走ってたのが理由で倒れてても関山くんが悪いなんてことは無いから!」
「そうか、ありがとう!
なんか話せて少しスッキリしたよ。」
「それなら良かった。
それより、一緒に走った陰キャが急に女になる方が気持ち悪くない…?」
「ま、まぁ、最初はびっくりしたけど、気持ち悪いなんて思ったことは無いよ。
なんとなくしか覚えてないけど前の篠生より自信ついたみたいに笑顔が増えたと思うぜ。」
「そっか。よかった。」
笑顔が増えたと言われて顔が綻んだ。
「おう!
じゃあ俺はランニングの途中だからまた学校でな!」
「うん。またね!」
※関山尋斗視点
俺は毎日朝からランニングをするのが日課だ。
学校の日は早めに、休みの日は少し遅めから長くやると決めている。
ちょっとかっこよくねってくらいの気持ちで始めたランニングだが、半年ほどで走ることが好きになっていた。
割と朝のランニングっていいことも多いんだ。
いつもランニングをしてる綺麗な女の人と数回すれ違ったあと話すようになったり、
朝の豆腐屋さんの大変そうだった開店作業を手伝ってお小遣いもらったり、些細なことだけど色々あるもんだ。
今日は休日だから少し長めに走っている。
そろそろ疲れたし、そこの公園で休憩でもしよう。
公園に入ると、服装はそんなに目立たないけど、遠目から見てもわかるほど髪はつやつやで肌は綺麗に白くて、芸能人やモデルでもいそうな明らかに美少女って感じの女の子がいた。
だがその子に見覚えがあった。
「あ、あれ、もしかして篠生?」
かなり緊張してしまい吃ってしまう。
俺の意気地無し。
「あれ、えっと、関山くん?」
まさかの美少女が俺を認識してくれていたのと、このクリクリした目を見開いて俺を見ている。上目遣いはダメだろ本当に。
普通を装って話してるけど、どこに目をやっていいか分からない。
顔は可愛すぎるし、無防備に胸が見えそうだった。
理性を保つので精一杯だ。
でもこいつは、元々男だった。
なのにこんなに可愛いなんて反則だろ。
でも男になってどんな気持ち?なんて聞けるはずもなかった。
「それと、一緒に走った陰キャが急に女になるなんて気持ち悪くない?」
びっくりした。もしかして、篠生は気持ち悪がられるかもと心配していたんだ。
「ま、まぁ、最初はびっくりしたけど、気持ち悪いなんて思ったことは無いよ。
なんとなくしか覚えてないけど前の篠生より自信ついたみたいに笑顔が増えたと思うぜ。」
「そっか!ありがとう!」
「おう!
じゃあ俺はランニングの途中だからまた学校でな!」
「うん。またね!」
ランニングの途中なんてのは言い訳で、本当はもう耐えられなかっただけだ。
この場にいたら襲いかねない。
だけど、またねという約束がとても特別に感じられた。
やっぱりランニングしてて良かった。
またね。
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今日は日曜日。
俺は朝起きるのがあまり好きじゃないからもう少し寝ていたい気分だけど、目が覚めてしまった。
まだ7時。
こんな早起きも久しぶりだけどたまには朝の散歩でもしてみるか。
もう夏になるというのに少し肌寒いので長袖にパーカー下はズボンと言う、前と特に変わらない格好で外に出る用意をした。
誰も起きてなかったが、鍵と携帯だけ持って誰も起こさないように家を出る。
引っ越してきてからこの辺りを歩くのは初めてだ。
高級住宅街のような所を少し歩けばもう商店街や駅がある。
「今日の朝はなんか気持ちがいいから公園にでも行こう。」
「あ、あれ、もしかして篠生?」
ベンチに座ってぼーっとしていると誰かが話しかけてきた。
「あれ、えっと、関山くん…?」
1話で出てきた走るのがくそ速い関山尋斗だった。
「お、おう。俺の事忘れてるかと思った。」
「いやいや、ちゃんと覚えてたよ。」
「そ、そうか。
ってお前、そ、そういう上目遣いやめろよ。」
関山はそういい目を逸らした。
「え、あ、なってた?」
「バリバリ。いつか襲われんぞ!」
「ひぇっ!それは…!」
「ごめんごめん。そんなに脅すつもりはなかったんだ。」
「でも元男の私なんか、襲われないよ。多分。」
「こんな事言うのもどうかと思うけど、色々と我慢できない男もいるんだから気をつけろよ。」
「う、うん。」
ちょっと沈黙があった後関山が口を開いた。
「あのさ篠生。」
「どうしたの?」
「体育の時、俺が前だったから俺を追いかけようとして本気で走って倒れたのかと思って心配してたんだ。
俺のせいだったらどうしようってずっと思ってた。」
「な!全然大丈夫だよ。仮に走ってたのが理由で倒れてても関山くんが悪いなんてことは無いから!」
「そうか、ありがとう!
なんか話せて少しスッキリしたよ。」
「それなら良かった。
それより、一緒に走った陰キャが急に女になる方が気持ち悪くない…?」
「ま、まぁ、最初はびっくりしたけど、気持ち悪いなんて思ったことは無いよ。
なんとなくしか覚えてないけど前の篠生より自信ついたみたいに笑顔が増えたと思うぜ。」
「そっか。よかった。」
笑顔が増えたと言われて顔が綻んだ。
「おう!
じゃあ俺はランニングの途中だからまた学校でな!」
「うん。またね!」
※関山尋斗視点
俺は毎日朝からランニングをするのが日課だ。
学校の日は早めに、休みの日は少し遅めから長くやると決めている。
ちょっとかっこよくねってくらいの気持ちで始めたランニングだが、半年ほどで走ることが好きになっていた。
割と朝のランニングっていいことも多いんだ。
いつもランニングをしてる綺麗な女の人と数回すれ違ったあと話すようになったり、
朝の豆腐屋さんの大変そうだった開店作業を手伝ってお小遣いもらったり、些細なことだけど色々あるもんだ。
今日は休日だから少し長めに走っている。
そろそろ疲れたし、そこの公園で休憩でもしよう。
公園に入ると、服装はそんなに目立たないけど、遠目から見てもわかるほど髪はつやつやで肌は綺麗に白くて、芸能人やモデルでもいそうな明らかに美少女って感じの女の子がいた。
だがその子に見覚えがあった。
「あ、あれ、もしかして篠生?」
かなり緊張してしまい吃ってしまう。
俺の意気地無し。
「あれ、えっと、関山くん?」
まさかの美少女が俺を認識してくれていたのと、このクリクリした目を見開いて俺を見ている。上目遣いはダメだろ本当に。
普通を装って話してるけど、どこに目をやっていいか分からない。
顔は可愛すぎるし、無防備に胸が見えそうだった。
理性を保つので精一杯だ。
でもこいつは、元々男だった。
なのにこんなに可愛いなんて反則だろ。
でも男になってどんな気持ち?なんて聞けるはずもなかった。
「それと、一緒に走った陰キャが急に女になるなんて気持ち悪くない?」
びっくりした。もしかして、篠生は気持ち悪がられるかもと心配していたんだ。
「ま、まぁ、最初はびっくりしたけど、気持ち悪いなんて思ったことは無いよ。
なんとなくしか覚えてないけど前の篠生より自信ついたみたいに笑顔が増えたと思うぜ。」
「そっか!ありがとう!」
「おう!
じゃあ俺はランニングの途中だからまた学校でな!」
「うん。またね!」
ランニングの途中なんてのは言い訳で、本当はもう耐えられなかっただけだ。
この場にいたら襲いかねない。
だけど、またねという約束がとても特別に感じられた。
やっぱりランニングしてて良かった。
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