お祈りしたら美少女になった話
第5話 退院
最近手が止まってます。
2日後、無事退院の許可をもらった。
初めて親に連絡をする。
「今日退院と医者からの説明があるから総合病院に来て。」
とシンプルに送る。
親からは
「了解」
とだけ返ってくる。
妹にも連絡をする。
「無事だったよ。」
と送るとすぐに返信が来る。
「あんまり心配してなかった。」
と。
酷いな。実の兄(?)が入院してるというのに。
病室においてあった今では着ることのできないほど大きくなってしまった体育着と制服をまとめる。
1年お世話になったのにこれももう着れないんだよなぁ。
コンコンッ
「はい」
「おはよう篠生くん。三鍋だよ。」
「おはようございます。親には連絡しておきました。」
「ありがとう。篠生くんに会わせる前に僕のところに来てもらって事情を説明する。受付で篠生くんの名前を聞いたら私に連絡が来るようになっているから、親御さんに会わせる時は松江くんに呼びに来させるからね。」
「わかりました。」
「それじゃ、失礼。」
30分程すると松江さんと三鍋先生と最後に久しぶりに見る母と妹が来た。
2人は目を大きく開き、今まで見たことないほど驚いていた。
「「これが本当に瑠夏(お兄)なの?」」
2人でハモる、
「あぁ。俺は篠生瑠夏だよ。」
「本当に、女の子になっちゃったのね…。」
「お兄、可愛くなったね...。」
「結構な美少女になったろ。
それで、なんで二人共お見舞いにも来てくれなかったんだ。」
これはずっと聞きたかったことだ。
「だって、最近全然お母さん帰ってこないんだもん!」
「美夏、瑠夏、ごめんね。」
家に帰って詳しく話すというのでとりあえず支度をする。
三鍋先生と一番世話になった松江さんにお礼を言ってついに退院した。
車だとそんなに遠くないためすぐ家に着いた。
久しぶりの家だ。
ガチャッ
「ただいま~。」
とりあえず自分の部屋に向かう。
いつもお祈りしていたベッドを見て懐かしく思う。
今までのようにして、心の中でお礼を言う。
本当にびっくりした。だけど嬉しかった。
これからの人生は楽しくなることだろう。
持って帰ってきた制服をクローゼット中にかける。
身長が縮んだためにハンガーを取るのさえ一苦労だ。
「あ、そう言えば制服どうするんだろう。
また新しいの買わなきゃなのか。」
「お兄ー!下来てー!」
妹が呼んでいる。
下に降りてリビングに行くと2人は向かいあって座っていた。
「瑠夏は美夏の横に座って。」
「うん。」
座るとすぐに母が話し始める。
「お母さん、再婚することにしたの。」
「「え!?」」
「いい人なの。気配りもできて、優しくて、それにそこそこお金もあって。」
「お母さん、帰ってこなかったのってそれが理由?」
美夏も気になっていたのだろう、
「うん。そういうこと。
それと、その人にも高校生の娘さんがいるの。これからあなた達2人と一緒に住んでもらうことにしたわ。」
「あなた達2人ってことは母さんは新しい旦那さんと2人で住むってこと?」
「そうよ。もう業者は手配してあるわ。
旦那さんにはこっちに来てもらって、あなた達は向こうの家に住んでもらうことになったの。」
「さすがに2人で話を広げすぎじゃ、、」
「でももう決めたことだから、お母さんも手伝うからこれから二人とも荷造りしよう。」
「何がどうなってるんだか...。」
美夏も俺も放心状態であった。
気づくと母さんは俺たちの荷物をまとめ始めていた。
「瑠夏は男物の服はもう着られないから結構少なくて済みそうね。新しい服や制服、下着なんかは私達からお小遣いをあげるから、娘さんと美夏について行ってもらいなさいね。」
「お、おう。」
さすがにサラッとしすぎじゃないか
母さんの仕事の速さは凄まじく、30分程度で俺の荷物をまとめてしまう。
「あとは美夏の部屋ね。
二人ともぼーっとしてないで手伝ってちょうだいね」
と言うと早速取り掛かる。
母の指示通りに作業すると、荷物の多い美夏の部屋も1時間程で終わってしまった。
「ふぅ~。よし、これでOKね!」
「「う、うん。」」
俺と美夏呆れているが、母には適わない。
疲れて休んでいると、
ピンポーン
とチャイムがなった。
「あ、引越しのトラックかしら。」
「え、もう来るの?」
「そうよ。今日は忙しくなるわよ。」
退院して家に帰った瞬間、俺は新たな生活がスタートした。
2日後、無事退院の許可をもらった。
初めて親に連絡をする。
「今日退院と医者からの説明があるから総合病院に来て。」
とシンプルに送る。
親からは
「了解」
とだけ返ってくる。
妹にも連絡をする。
「無事だったよ。」
と送るとすぐに返信が来る。
「あんまり心配してなかった。」
と。
酷いな。実の兄(?)が入院してるというのに。
病室においてあった今では着ることのできないほど大きくなってしまった体育着と制服をまとめる。
1年お世話になったのにこれももう着れないんだよなぁ。
コンコンッ
「はい」
「おはよう篠生くん。三鍋だよ。」
「おはようございます。親には連絡しておきました。」
「ありがとう。篠生くんに会わせる前に僕のところに来てもらって事情を説明する。受付で篠生くんの名前を聞いたら私に連絡が来るようになっているから、親御さんに会わせる時は松江くんに呼びに来させるからね。」
「わかりました。」
「それじゃ、失礼。」
30分程すると松江さんと三鍋先生と最後に久しぶりに見る母と妹が来た。
2人は目を大きく開き、今まで見たことないほど驚いていた。
「「これが本当に瑠夏(お兄)なの?」」
2人でハモる、
「あぁ。俺は篠生瑠夏だよ。」
「本当に、女の子になっちゃったのね…。」
「お兄、可愛くなったね...。」
「結構な美少女になったろ。
それで、なんで二人共お見舞いにも来てくれなかったんだ。」
これはずっと聞きたかったことだ。
「だって、最近全然お母さん帰ってこないんだもん!」
「美夏、瑠夏、ごめんね。」
家に帰って詳しく話すというのでとりあえず支度をする。
三鍋先生と一番世話になった松江さんにお礼を言ってついに退院した。
車だとそんなに遠くないためすぐ家に着いた。
久しぶりの家だ。
ガチャッ
「ただいま~。」
とりあえず自分の部屋に向かう。
いつもお祈りしていたベッドを見て懐かしく思う。
今までのようにして、心の中でお礼を言う。
本当にびっくりした。だけど嬉しかった。
これからの人生は楽しくなることだろう。
持って帰ってきた制服をクローゼット中にかける。
身長が縮んだためにハンガーを取るのさえ一苦労だ。
「あ、そう言えば制服どうするんだろう。
また新しいの買わなきゃなのか。」
「お兄ー!下来てー!」
妹が呼んでいる。
下に降りてリビングに行くと2人は向かいあって座っていた。
「瑠夏は美夏の横に座って。」
「うん。」
座るとすぐに母が話し始める。
「お母さん、再婚することにしたの。」
「「え!?」」
「いい人なの。気配りもできて、優しくて、それにそこそこお金もあって。」
「お母さん、帰ってこなかったのってそれが理由?」
美夏も気になっていたのだろう、
「うん。そういうこと。
それと、その人にも高校生の娘さんがいるの。これからあなた達2人と一緒に住んでもらうことにしたわ。」
「あなた達2人ってことは母さんは新しい旦那さんと2人で住むってこと?」
「そうよ。もう業者は手配してあるわ。
旦那さんにはこっちに来てもらって、あなた達は向こうの家に住んでもらうことになったの。」
「さすがに2人で話を広げすぎじゃ、、」
「でももう決めたことだから、お母さんも手伝うからこれから二人とも荷造りしよう。」
「何がどうなってるんだか...。」
美夏も俺も放心状態であった。
気づくと母さんは俺たちの荷物をまとめ始めていた。
「瑠夏は男物の服はもう着られないから結構少なくて済みそうね。新しい服や制服、下着なんかは私達からお小遣いをあげるから、娘さんと美夏について行ってもらいなさいね。」
「お、おう。」
さすがにサラッとしすぎじゃないか
母さんの仕事の速さは凄まじく、30分程度で俺の荷物をまとめてしまう。
「あとは美夏の部屋ね。
二人ともぼーっとしてないで手伝ってちょうだいね」
と言うと早速取り掛かる。
母の指示通りに作業すると、荷物の多い美夏の部屋も1時間程で終わってしまった。
「ふぅ~。よし、これでOKね!」
「「う、うん。」」
俺と美夏呆れているが、母には適わない。
疲れて休んでいると、
ピンポーン
とチャイムがなった。
「あ、引越しのトラックかしら。」
「え、もう来るの?」
「そうよ。今日は忙しくなるわよ。」
退院して家に帰った瞬間、俺は新たな生活がスタートした。
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