姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜

ノベルバユーザー173744

今日は、地球人まつり

 数年前から続けて通っている、国際交流事業のイベント地球人まつりに今年も向かった。
 去年誘った妹がハマり、二人で行くことに。

 少し早めに行こうと言われたのだが、全身筋肉痛と言うか、寒さに節々が痛く、10時まで体が起こせなかった。
 仕方がない。
 昨日、今月20日に支払う電気代が、7000円になっていたのだ。
 電気代を減らすにはまずエアコンからである。
 でも、ここ数日11度の室内は、ワンルームなので、28度に設定しても、18度にしかならない。
 それでも、エアコン代が生活費を圧迫する……。
 まずはエアコン代を抑えて、ハムスターたちには、暖かいように何とか手を打とう。

 ブルブル震えながら、着替えをして、カイロを背中に貼って出かけた。
 歩くと暑くなり、じっとしていると冷える……。
 でも、人が多いところに行くと、全身から汗が出て、息苦しくなる。

 けれど、どうしても行きたい!

 好奇心が優った。

 そうすると、去年友人のいたブースに誰もおらず、真っ青になる。

「わーん!ひなぁぁ!会長がいない〜?どうしよう!年に一回しか会ってないけど……」
「姉ちゃん、そこ、大学の留学生が水餃子を作るって書いてるよ。姉ちゃん、NPO団体じゃん。聞いてみたら?」
「そっか!」

 中に入り、国際交流センターのスタッフさんに会う。

「你好!」
「あら、刹那さんお久しぶり」
「お久しぶりです。あの、会長は……」
「あぁ、あなたの会ね?三階にブースがあるのよ。そちらにいるわ」
「そうでしたか。すみません。挨拶だけしてきても構いませんか?」

 にっこり笑うと、

「えぇ、行ってらっしゃい。まだ時間あるし」
「ありがとうございます」

 と3階まで上がり、友人たちに再会。

「あぁ、刹那さんお久しぶりです」

 会長は上海出身。
 日本語がとてもうまいのだが、ものすごく日本人に近い感覚の持ち主で、おおらかで、謙遜する。
 嫌味ではなく、人のいいところを指摘したり、困っていると手伝う優しい尊敬している人である。

「お久しぶりです。あ、你好!あ、パンダ!キーホルダー可愛い!」
「先着順に、難しいクイズで当たったらプレゼントします。来てくださいね。多分刹那さん当たりますよ」
「えぇぇ?無理ですよ。そんなに完璧じゃないですもん。じゃぁ、回って来ますね!再見」

 と一階に降りて、お祭り開始!
 日本から他の国に移動して、パスポートを押してもらうのだ。
 色々な国々のブースでクイズをしたり、ダンスを踊ったりして、楽しむ時間の始まりです。

 アルゼンチン、マレーシア、カメルーン、ガーナ、メキシコ、韓国、ロシア、ウガンダ、モザンビーク、ベトナム、ペルー、インドネシア、ドイツ、中国、オーストラリア、ケニア、ルーマニア、ジンバブエ、フィリピン、ニュージーランド、インドの留学生さんとお話ししました。

 今年はジンバブエのブースが初出店、逆にアメリカ、イギリス、フランスなかったです。

 メキシコでは簡単なダンスのステップを教わり、メキシコの人に、

「上手いよ!へぇ!」
「1、2、3、4。の4と、5、6、7、8の8が、片足がもつれそうになるんですけど……」
「上級者は4の時に、片足を前に軽く蹴る、で、8には逆に後ろに蹴るとかっこよく見えるからね」
「じゃぁ、1、2、3、4。5、6、7、8……こんな感じですか?」
「おぉ!初めてにしては、テンポがうまく取れるね!」

 と褒めてもらい、アルゼンチンとペルー、メキシコはスペイン語、ブラジルはポルトガル語など地域によって違うのだと改めて思いました。

 あるブースでは青年海外協力隊の方がいて、アフリカの方と話してみませんか?と言われて、簡単な英語で挨拶と、そして、握手をしてもらい、

「出身地はどちらですか?」

 と聞くと、英語で

Republiekリプブリック vanヴァン Suidスード-Afrikaアフリカ

 と言ったらしいのだが、分かりませんと首を振ると、

「south Africa」

 と言ってくれ、地図を示してくれた。

「south Africa!すごい!教えてくださってありがとうございます!」

 そして、

「外国語で挨拶を言ってくれたら、プレゼントをあげるよ」

 と言われ、

「えっと……guten Tag、 ciao、アニョハセヨ、你好……」
「英語は?」
「えーと、ハイ!good morning……?」
「他のは満々なのに英語は不安そう……」
「苦手なんです(*☻-☻*)」

 あはは!

 と笑われる。
 そして、ボランティアの案内ブースで質問を答えるとみきゃんの缶バッジをもらい、そして、本物登場に、つい、

「いいなぁ……」
「ツーショットで撮ります?」

 とスタッフさんに言われ、慌てて首を振る。

「いえいえいえ!」

 そして一番長く列ができていたのは、篆刻てんこくブース。
 篆刻を教える先生一人しかおらず、スタンプの代わりに、パスポートに金のインクで『寿』に、謹賀新年のスタンプ、そして、

「先生が篆刻したキャラクターを押してあげるよ」

 と言われ、ドラえもん、キティちゃんの妹、スヌーピー、ミッキーマウスなどがあり、戌年だったのでスヌーピーにしてもらい、みんな当たり前にしてもらっているものの、一人で大変そうだったので雑用を手伝った。
 そして、中国のブースに行くと、麻雀の牌が置かれ、好きな牌を一つ選び、ひっくり返さず触って何の模様が描かれているかを当てるクイズがあった。
 五つのうち一つとあり、なんとなく、夏か竹のが出ると思いつき、触っていると、彫ってある部分の割合に、

「五番の夏です」

と答えたら、

「ブー!違います」
「えぇぇ?だってここの彫ってない部分の割合が夏ですって!」
「でも、番号違いますよ」

 本人が持っていた紙には夏は③と書いてあった。
「夏ですって!後ろにも五番って、ほら!」

 ひっくり返し示すと、二人の人が、後ろの壁に貼られている夏の牌と私の持つ牌を確認する。

「当たっとる……」
「すげぇ。見ずに当たっとる言うた!」
「でしょ?だからパンダちゃんください!パンダ〜」

 とキーホルダーをもらい、にやにやとしてしまう。
 すると別のブースを回っていた会長に、

「刹那さん、来たんですか?」
「パンダちゃん当てました〜」
「すごいじゃないですか。勘ですか」
「いえ、触って、形が、夏か竹っぽかったので、夏に」

 そして、ルーマニアのブースで思ったのは……ウラド公のことと関連付けたかったのか、吸血鬼ドラキュラの本とDVDが並んでいた……。

「ルーマニアのいいところがあるのに、ウラド公しかない……残念……」

 と呟いた。

 オーストラリアなどを周り、フェアトレードについて調べた後、イベントの終了30分前に再入国……日本に戻って来たのだった。

 妹は、再入国カウンターで気に入ったらしく、中国のチマを着たお人形のキーホルダーを見つけ、機嫌よく帰路に着いた。

 お金はかけなくても、面白いことは沢山あると今更思ったのだった。

「姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く