俺VS妹〜ゲームでバトルだ!〜
一回戦
「リアルファイターズダッグ大会ってのは、二対二で戦うの。予選ではオンライン対戦で、レート上位八名が本戦に進むことができて、本戦ではトーナメント方式なんだよ。優勝者にはなんと、賞金百万円と、ファミ通に乗るんだって!」
賞金は確かに魅力的だとは思う。ファミ通に関しては俺はほとんど読んだことがないので、よく分からないが。
レート対戦とは、単純に勝てば数字が上がり、負ければ下がるというもの。
どうやら、今日からレート対戦が始まるらしい。
一週間のうちにどれくらいレートを上げれるかで勝敗が決まる。
最初は千ポイントから始まる。
「確かに面白そうだが。今のリアルファイターズのプレイしている人数的に本戦に進むのは厳しいんじゃないか?」
すると、水菜はやれやれという顔をした。
「何言ってるの。私は天才ゲーマーだから余裕だよ。お兄ちゃんは私のサポートをしてくれれば勝てるよ」
自信たっぷりに水菜が言った。
確かにこいつのゲームの腕は日に日に上達している。
それに俺も水菜と対戦しているうちにゲームの腕は確かに上達したと感じている。
自分がイメージして使える魔法も増えてきた。
案外、いいところまではいけるのかもしれない。
漠然とした自身が湧いてきた。
「そうだな。まぁ、参加するだけしてみるか」
「やった! それじゃ、今日からゲーム、一日二時間の時間制限なしにして!」
「だめだ!」
「えー、いいじゃん!」
水菜はブー垂れた。
そんなわけで、俺はしぶしぶ、水菜とリアルファイターズに出場することになった。
結局俺は予選中、ゲームできる時間を増やすことを許可した。
「水菜、下がれ!」
俺は水菜に指示を出した。
「うん!」
指示通りに水菜は下がった。
今も絶賛、レート対戦中である。
ちなみにステージは浜辺である。
ザザーンと青く輝く、美しい海が広がっている。
その美しさはまさにマリンブルー......まぁ、感心している暇はないが。
残念ながら、水着姿の美女はいない。
対戦相手もいかつい男である。
しかも、砂に足を取られて、動きにくい。
「リフレクト!」
防御の魔法を使用した。
対戦相手は格闘家と剣士。
俺は二人の攻撃を防いだ。
「やるな、お前」
対戦相手の一人が俺の呪文を賞賛してくれた。
「それでこそ倒しがいがあるってもんだ」
対戦相手のいかつい男二人は次の攻撃の準備に入ろうとした。
「水菜、後は任せた。ブラスト」
俺は後ろにいる水菜に対して魔法をかけた。
この魔法はかけた相手の移動速度を上げる魔法である。
「行くぞ! 相棒! ギャラクシーパンチ!」
対戦相手の男の一人は啖呵を切った。
「おうよ! 相棒! ギャラクシーソード!」
「おらよっと、ライジングブレード」
水菜は必殺技を発動しようとする対戦相手二人の背後に一瞬で回り込み、背中を斬りつけた。
「ゲームセット!」
試合終了の合図が聞こえた。
俺たちの勝利である。
「よっしゃー! 勝ったー! これで十連勝目!」
水菜がはしゃいでいる。俺たちは順調にレートを上げていっている。
現在のレートを確認したところ、大体二十番前後だ。
このまま順調に行けば、本戦出場も夢ではないのだろうが、恐らくはどこかで勝てない時がくるのだろう。
俺はその時は、そう思っていた。
それから、数日後。
なんと、未だに負けなしである。
「やったー! また勝った。今の順位は十五位。よし、いけるいける!」
さらに数日後。
「お兄ちゃん! やったね! 本戦に出場できるよ!」
「し、信じられん」
本当に自分でも信じられなかった。
俺たちがここまで強いとは思ってなかった。
レート対戦で負けたことは指で数える程度しかない。
本戦は二週間後に行われる。
「お兄ちゃん、本戦までの間、ゲーム、一日二時間までにするのはちょっと厳しくない? せっかく本戦に出るんだしもっと練習しないと」
予選期間と同様に、ゲームできる時間を増やせってことか。
まぁ、俺もここまできたらいいところまで行きたいし、特別に許可するか。
「分かった。ただし、学校や課題はサボるなよ」
「うん!」
本戦までの間、俺と水菜はリアルファイターズに打ち込んだ。
タッグバトルでどうやったら勝ち残れるか、有効な連携攻撃ができるかを水菜と二人でひたすら研究を行った。
そして、いよいよ本戦の時がきた。
水菜はいつにもまして垢抜けた格好をしていた。
やや厚めの化粧に、普段は結わないストレートの金髪をしっかりを結っていた。
服装は可愛らしい感じの薄着の服が水菜の大きめな胸を強調していた。と
さらに、スカートを着用していた。
やや露出が多いように個人的に思った。
俺と水菜は大会が行われるとあるビルの一室に赴いた。
中に入ると、たくさん人がいた。
「本戦出場者の人は出場証を持って、こちらまできてくださーい!」
大会運営っぽい人が呼びかけたので、移動した。
「お名前をよろしくお願いします」
「河田水樹です」
「河田水菜です」
俺と水菜は自分の名前を伝えた。
「出場証を見せてもらってよろしいですか?」
俺は自分の出場証を取り出し、運営の人に見せた。
「確認いたいしました。では、こちらに呼ばれるまで座ってお待ちになってください」
ステージにある椅子に案内された。
向かいの椅子には男性と女性の二人が座っていた。
おそらく、対戦相手だろう。
年齢は多分、二十歳前後っぽい。
男性の方は角刈りの頭にメガネをかけている。体格が中々たくましい。
女性の方はふんわりとした表情を浮かべていた。
容姿は泣きぼくろが特徴の美人という感じである。
そんで、おっぱいが大きい。
恐らくは水菜のよりも大きいと思う。
あいつも中々、大きいと思うのだが。
椅子の前には机があり、その上にVRゴーグルが置かれている。
さらに、机の横にはモニター画面が置かれている。
ゲームをしている様子がこのモニターに映されるのか。
ステージは舞台幕で区切られている。舞台幕の外には観客が大勢いる。
三分ほどした後、アナウンスの声が聞こえてきた。
「いよいよ始まりました! リアルファイターズタッグバトル! 司会は私、佐藤が務めさせていただきます! まずは第一回戦、出場者をご紹介させていただきます!」
すると、運営の人に立ってくださいと言われたので、俺と水菜は立った。
「まずはこのお二人、瀬戸内任さんと、瀬戸内薫さんです! お二人は夫婦です。愛の力で勝利を掴めるか!?」
へー、夫婦なのか。となると息はぴったりなのかもしれない。
少々、厄介な相手かもしれないな。
すると、俺と水菜に眩しい光のスポットライトが当たった。
「対するは、河田水樹さんと河田水菜さんです! お二人は高校生、そして兄妹です。兄妹パワーで勝利を掴めるか!?」
なんだ、兄妹パワーって。
愛の力に負けそうなきがする。
「それでは、選手はVRゴーグルを装着してください」
俺はゆっくりと銀色に輝く、重量感がありそうながらも軽い、VRゴーグルを装着した。
「では、お次に選手の方は職業をお選びください」
俺はためらいなく、魔法使いを選択した。
水菜は剣闘士。
今まで何度か他の職業も試したことがあるものの、いまいち自分にしっくりとこなかった。
公式サイトやパッケージにも使いやすい職業は個人によってバラバラです。
しっくりとくる職業があったらそれに固定した方がいいでしょうと書かれていた。
対戦相手の任は騎士、薫は暗殺者を選択した。
騎士は攻撃力、防御ともに安定しており、力押しが得意な使い手に向いている。
しかし、あまり特別な技を使うことができない。
暗殺者は全職業の中でも随一の攻撃力を秘めている。必殺技は全般的に高威力に設定されている。
だが、必殺技ゲージが貯まるのが遅い。
「全選手、職業が選び終わりましたね。それじゃ、ステージセレクト! ステージはランダムでーす!」
目の前に広がったのは崖の上だった。赤茶色っぽい崖が周囲一辺に連なっていた。
崖の下は水面が広がっている。
「おおー! ステージは崖だ! これはおもしろい! 崖から落ちたら負けになるから注意だぞ!」
崖のステージは何度か使用したことがある。
相手を突き落とせば、たとえ相手の体力が満タンであっても体力ゲージがゼロになる。
「レディ...ファイ!」
第一回戦開始の合図が鳴り響いた。
賞金は確かに魅力的だとは思う。ファミ通に関しては俺はほとんど読んだことがないので、よく分からないが。
レート対戦とは、単純に勝てば数字が上がり、負ければ下がるというもの。
どうやら、今日からレート対戦が始まるらしい。
一週間のうちにどれくらいレートを上げれるかで勝敗が決まる。
最初は千ポイントから始まる。
「確かに面白そうだが。今のリアルファイターズのプレイしている人数的に本戦に進むのは厳しいんじゃないか?」
すると、水菜はやれやれという顔をした。
「何言ってるの。私は天才ゲーマーだから余裕だよ。お兄ちゃんは私のサポートをしてくれれば勝てるよ」
自信たっぷりに水菜が言った。
確かにこいつのゲームの腕は日に日に上達している。
それに俺も水菜と対戦しているうちにゲームの腕は確かに上達したと感じている。
自分がイメージして使える魔法も増えてきた。
案外、いいところまではいけるのかもしれない。
漠然とした自身が湧いてきた。
「そうだな。まぁ、参加するだけしてみるか」
「やった! それじゃ、今日からゲーム、一日二時間の時間制限なしにして!」
「だめだ!」
「えー、いいじゃん!」
水菜はブー垂れた。
そんなわけで、俺はしぶしぶ、水菜とリアルファイターズに出場することになった。
結局俺は予選中、ゲームできる時間を増やすことを許可した。
「水菜、下がれ!」
俺は水菜に指示を出した。
「うん!」
指示通りに水菜は下がった。
今も絶賛、レート対戦中である。
ちなみにステージは浜辺である。
ザザーンと青く輝く、美しい海が広がっている。
その美しさはまさにマリンブルー......まぁ、感心している暇はないが。
残念ながら、水着姿の美女はいない。
対戦相手もいかつい男である。
しかも、砂に足を取られて、動きにくい。
「リフレクト!」
防御の魔法を使用した。
対戦相手は格闘家と剣士。
俺は二人の攻撃を防いだ。
「やるな、お前」
対戦相手の一人が俺の呪文を賞賛してくれた。
「それでこそ倒しがいがあるってもんだ」
対戦相手のいかつい男二人は次の攻撃の準備に入ろうとした。
「水菜、後は任せた。ブラスト」
俺は後ろにいる水菜に対して魔法をかけた。
この魔法はかけた相手の移動速度を上げる魔法である。
「行くぞ! 相棒! ギャラクシーパンチ!」
対戦相手の男の一人は啖呵を切った。
「おうよ! 相棒! ギャラクシーソード!」
「おらよっと、ライジングブレード」
水菜は必殺技を発動しようとする対戦相手二人の背後に一瞬で回り込み、背中を斬りつけた。
「ゲームセット!」
試合終了の合図が聞こえた。
俺たちの勝利である。
「よっしゃー! 勝ったー! これで十連勝目!」
水菜がはしゃいでいる。俺たちは順調にレートを上げていっている。
現在のレートを確認したところ、大体二十番前後だ。
このまま順調に行けば、本戦出場も夢ではないのだろうが、恐らくはどこかで勝てない時がくるのだろう。
俺はその時は、そう思っていた。
それから、数日後。
なんと、未だに負けなしである。
「やったー! また勝った。今の順位は十五位。よし、いけるいける!」
さらに数日後。
「お兄ちゃん! やったね! 本戦に出場できるよ!」
「し、信じられん」
本当に自分でも信じられなかった。
俺たちがここまで強いとは思ってなかった。
レート対戦で負けたことは指で数える程度しかない。
本戦は二週間後に行われる。
「お兄ちゃん、本戦までの間、ゲーム、一日二時間までにするのはちょっと厳しくない? せっかく本戦に出るんだしもっと練習しないと」
予選期間と同様に、ゲームできる時間を増やせってことか。
まぁ、俺もここまできたらいいところまで行きたいし、特別に許可するか。
「分かった。ただし、学校や課題はサボるなよ」
「うん!」
本戦までの間、俺と水菜はリアルファイターズに打ち込んだ。
タッグバトルでどうやったら勝ち残れるか、有効な連携攻撃ができるかを水菜と二人でひたすら研究を行った。
そして、いよいよ本戦の時がきた。
水菜はいつにもまして垢抜けた格好をしていた。
やや厚めの化粧に、普段は結わないストレートの金髪をしっかりを結っていた。
服装は可愛らしい感じの薄着の服が水菜の大きめな胸を強調していた。と
さらに、スカートを着用していた。
やや露出が多いように個人的に思った。
俺と水菜は大会が行われるとあるビルの一室に赴いた。
中に入ると、たくさん人がいた。
「本戦出場者の人は出場証を持って、こちらまできてくださーい!」
大会運営っぽい人が呼びかけたので、移動した。
「お名前をよろしくお願いします」
「河田水樹です」
「河田水菜です」
俺と水菜は自分の名前を伝えた。
「出場証を見せてもらってよろしいですか?」
俺は自分の出場証を取り出し、運営の人に見せた。
「確認いたいしました。では、こちらに呼ばれるまで座ってお待ちになってください」
ステージにある椅子に案内された。
向かいの椅子には男性と女性の二人が座っていた。
おそらく、対戦相手だろう。
年齢は多分、二十歳前後っぽい。
男性の方は角刈りの頭にメガネをかけている。体格が中々たくましい。
女性の方はふんわりとした表情を浮かべていた。
容姿は泣きぼくろが特徴の美人という感じである。
そんで、おっぱいが大きい。
恐らくは水菜のよりも大きいと思う。
あいつも中々、大きいと思うのだが。
椅子の前には机があり、その上にVRゴーグルが置かれている。
さらに、机の横にはモニター画面が置かれている。
ゲームをしている様子がこのモニターに映されるのか。
ステージは舞台幕で区切られている。舞台幕の外には観客が大勢いる。
三分ほどした後、アナウンスの声が聞こえてきた。
「いよいよ始まりました! リアルファイターズタッグバトル! 司会は私、佐藤が務めさせていただきます! まずは第一回戦、出場者をご紹介させていただきます!」
すると、運営の人に立ってくださいと言われたので、俺と水菜は立った。
「まずはこのお二人、瀬戸内任さんと、瀬戸内薫さんです! お二人は夫婦です。愛の力で勝利を掴めるか!?」
へー、夫婦なのか。となると息はぴったりなのかもしれない。
少々、厄介な相手かもしれないな。
すると、俺と水菜に眩しい光のスポットライトが当たった。
「対するは、河田水樹さんと河田水菜さんです! お二人は高校生、そして兄妹です。兄妹パワーで勝利を掴めるか!?」
なんだ、兄妹パワーって。
愛の力に負けそうなきがする。
「それでは、選手はVRゴーグルを装着してください」
俺はゆっくりと銀色に輝く、重量感がありそうながらも軽い、VRゴーグルを装着した。
「では、お次に選手の方は職業をお選びください」
俺はためらいなく、魔法使いを選択した。
水菜は剣闘士。
今まで何度か他の職業も試したことがあるものの、いまいち自分にしっくりとこなかった。
公式サイトやパッケージにも使いやすい職業は個人によってバラバラです。
しっくりとくる職業があったらそれに固定した方がいいでしょうと書かれていた。
対戦相手の任は騎士、薫は暗殺者を選択した。
騎士は攻撃力、防御ともに安定しており、力押しが得意な使い手に向いている。
しかし、あまり特別な技を使うことができない。
暗殺者は全職業の中でも随一の攻撃力を秘めている。必殺技は全般的に高威力に設定されている。
だが、必殺技ゲージが貯まるのが遅い。
「全選手、職業が選び終わりましたね。それじゃ、ステージセレクト! ステージはランダムでーす!」
目の前に広がったのは崖の上だった。赤茶色っぽい崖が周囲一辺に連なっていた。
崖の下は水面が広がっている。
「おおー! ステージは崖だ! これはおもしろい! 崖から落ちたら負けになるから注意だぞ!」
崖のステージは何度か使用したことがある。
相手を突き落とせば、たとえ相手の体力が満タンであっても体力ゲージがゼロになる。
「レディ...ファイ!」
第一回戦開始の合図が鳴り響いた。
「SF」の人気作品
書籍化作品
-
-
3087
-
-
125
-
-
147
-
-
841
-
-
104
-
-
768
-
-
141
-
-
15254
-
-
52
コメント