話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

異世界転移は分解で作成チート

冬桜ライト

第177話 TDNBK(ただの馬鹿)。

第177話 TDNBK(ただの馬鹿)。


 ダンジョンを歩き進むこと、はや二十分くらい。5階層へ到達した。

 1階層から5階層までの間、敵はレッサーリトルフェアリー(蝶)かその上位種のレッサーフェアリー(蝶Ⅱ)しかいなかったため、大幅にカットだ。

 ちなみに、蝶Ⅱだが、上位種と言ってもやはり雑魚は雑魚ということで、1階の時と同じく、楽しく雑談しながら斬り進んでいった。

「ん。あぁ、やっぱりここでボスっぽいな。」
「え、そなの?」

 俺は他の階層と比べ、一際大きく豪華な扉の前で呟くと、ユウが話に乗ってきた。

「あ、本当だっ!! なんか扉が1~4階層の時に比べて少し豪華だねっ!! うーん、ここのボスはなんだろうね〜? 多分フェアリー系かな〜?」

 ユウは楽しそうに聞いてくる。・・・なんかこの間ユウにあざとさを感じてたのが馬鹿らしくなってきたな。
 今更わかったのだが、こいつはあれだ。ただの馬鹿だ。もしくは天然とかそんな感じのやつだ。

「あぁ、多分そうだろうな。今までの流れ的に急に他のが現れるのは不自然だしな。」
「だよねっ!! ってことは普通のフェアリーかフェアリーキングとかかな? この世界のフェアリー系にキングいたか忘れたけど。」

 ・・・うん、やっぱりただの馬鹿だな。うん。……ってかユウはせめてもう少しこの世界に興味持とうぜ? 一応、あんたの支配してる世界だろうに。

 ・・・いや、あくまで支配してんのは他の神か。ユウはその神達の一番上の上司ってだけで。

 あー、そう考えるとこの世界についてあまり知らないってのも納得がいくな。たしかに、たった一人で全ての世界を一つずつ詳細に見るわけねぇよな。うん。

「んー、取り敢えず誰が戦う? あ、俺はただ見てたいからパスで。」
「僕は戦いたいっ!! 戦うの楽しいし!!」

 ふむ、取り敢えずユウは当然やるよな。これは一応、ユウの暇つぶしってわけだし。その本人がやらない訳ないわな。

「うむ……。主殿がやらぬなら我もいいのじゃ。今回はユウ殿に譲らせてもらうのじゃ。」
「私も同じくです。」

 そして俺の眷属'sはお休みと。まぁさっきも言ったけど今回はユウの暇つぶしだからな。二人の性格からも譲るってのは何となくわかってた。

「おk。それじゃ開けるぞ?」
「おー!!」

 そして、ゆっくりと扉が開かれた。

◇◆◇◆◇

 部屋の中にいたのは俺らの予想通り、フェアリーだった。うん、何の変哲もない普通のフェアリーだわ。キングとかではない。

 あ、ちなみに見た目は蝶形態ではなく、ちゃんと人型だ。

「あっほら!! やっぱり予想通り、フェアリーだったねっ!! じゃあ行ってくるー!」

 ユウは一言そういうと、剣を構えてフェアリーに向かってかけた。フェアリーもただじゃ来させないと、魔法を放つ。
 ユウはそれを華麗に避けてフェアリーを通り過ぎると同時に、フェアリーを斬り倒した。

 切り倒されたフェアリーはパタンと床に落ち、光の粒子になって消え去った。

「っと!! 見てみてゼロっ! みんなー! 倒せたよーーっ!」

 そして、フェアリーを倒し終わったユウがこちらを向いて手を振る。

 ・・・いや、ちゃんと見てたから。そんな離れてないから。手を振る意味ないから。

「おう、お疲れさん。と言ってもあっという間だったけどな。」
「だねー。もうちょっとステータス抑えてもいいかも?」

 あ、ちなみにユウもこの前の俺と同じく、ステータスを下げて遊んでいる。

 ──俺らが軽く雑談をしていると、ハクがなにかに気づいて声を上げた。

「む、主殿、ユウ殿、ちょっと待つのじゃ。先程フェアリーを倒したところになにかアイテムが落ちているのじゃ。」

 ハクが言った通り、フェアリーが倒れたところを見てみるとなにやら光の玉のようなものが入った瓶があった。
 ユウはそれに近づいて光の玉が入った瓶を拾った。

「うんとねー。なんか『迷宮妖精の疑似魂魄』っていうのを落としたみたいっ! 多分、ダンジョンドロップってやつじゃないかな?」
「おぉ、良かったな? ってかこのダンジョンってドロップ式なのな。」

 ん、あれ? でもたしか少し前に行った龍星が裏切られたあの迷宮は普通に魔物が残ってそれを解体するやつだったよな?
 ・・・もしかしてダンジョンによって違うのかな?

 となると、ここのダンジョンはボスモンスターを倒すと、ボスモンスターが消えるかわりにそいつのドロップアイテムが出るってことか。

「ん、そうだ。全知、『迷宮妖精の疑似魂魄』のドロップ確率はどのくらい?」

『はい、マスター。『幻獣の理想郷5階層』での『迷宮妖精の疑似魂魄』ドロップ確率は0.0000013%と、最も低い確率です。』

 うん、やっぱりな。何となくそんな気がした。・・・だってユウのステータス(運も含めて)異常だし。あとアイテムの名前的にも、ねぇ?
 まぁ正直、俺も人のこと言えないけどな。多分俺がやってもこれが出ると思われる。

「良かったな、ユウ。それ、なんかいっちばん出る確率の確率低いアイテムらしいぞ。」
「そうなの? なんかよくわかんないけどいいことなんだよね! やったー!!」

 ・・・やっぱりこいつただの馬……うん、もうこれ以上は何も言うまい。



・雑談
 最近頭痛と目眩がひどくて時には買い物中や寝てる時にも出るほど悪化してきた今日この頃なんですけど〜。どうもテトです。

「異世界転移は分解で作成チート」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く