異世界転移は分解で作成チート

神無木雷兎

第162話 ゼロ、始動します。

第162話 ゼロ、始動します。


「……といった感じに剥ぎ取っていけば無駄なく素材を綺麗な状態で毛皮を刈ることが出来る。」

 一一キーンコーンカーンコーン

「あっ……と、チャイムが鳴っちまったな……。うっし、キリがいいし今回はここで終わりだ。それじゃ日直の人……おっ、今日はジョージか。よし、んじゃ号令かけてくれー。」

「はい! 起立。気をつけ。礼! ありがとうございましたっ!」
「ありがとうございました!」×多数

「はい、お疲れさんっと。」

 一一いつも通り、一限目の授業が終わって軽く挨拶を済ました。
 ・・・そして、礼を解いて顔を上げた数名の生徒が、なぜかキラキラとした眼差しで俺のことを見てきていた。

「あー、なぜか知ってるやつもいるっぽいけど、今日の昼休み、特別授業あるから来たいやつは来い。
 ・・・あぁ、そうだ。いいことを思いついた。今回は特別中の特別だ。中等部三年生の生徒達全員の参加を許可しようか。」

 俺のこの言葉を聞き、生徒達は大いに喜んだ。あるものは黄色い歓声をあげ、あるものはザワザワと騒ぎだし、あるものは教室を駆け足で抜けていった。

 ・・・ん? ちょいと待て。最後のやつはなんで抜けていったんや? って抜けてったのジョージかい。・・・多分、またなんかやらかしてエマから逃げたのかな?

「HAHAHA☆ 嬉しいのはわかるが、そんなに大きな声で騒ぐな。ほかのクラスのヤツらに迷惑がかかるだろうから。」
「はーい!」×多数

 そして静かに騒ぎ出した。・・・うん、だからそうじゃない。たしかに大にな声で、とは言ったが、小さな声ならオッケーって意味じゃねぇわ。
 ・・・まぁでもさっきよりはマシか。

「んじゃ各自かいさ一一」

 ピンポンパンポーン♪

「一一ん……?」

 俺が解散の合図を出そうとしたら、放送口から通達系のチャイムが鳴った。
 その音が聞こえたからか、俺を含めた生徒全員が静まる。

「えー、緊急通達です。」

 ん、この声って……ジョージかっ!?緊急通達って、何かあったn
「なんと今日、ゼロ先生が特別授業をします。しかも中等部の三年生全員の相手をするそうです。受けたい方は昼休みに校庭へ来てください。
 繰り返します〜〜」

 ……って特別授業告知かーい。さっき教室駆け抜けてったのはそれが理由かいっ!
 ・・・いや、ってかそんなことだけのために放送使うとか……。普通、他の生徒とか先生に注意されないのか?

「・・・あー、あー。聞こえておるかのー? ゼロよ。とりあえず今日の特別授業は教師組も数名参加するからの。よろしく頼むぞ。」

 ・・・HAHAHA。うん、これは想定してなかったわ。まさか教師組もそっち陣地だったとは……。ってか、あの感じ。校長も参加する気だな?

 はぁ、そりゃ先徒(生徒状態の先生)が居るくらいだしな。その通達も簡単に通るわな。

 ……よしっ、もうこの際吹っ切れよう。生徒(先徒、勇者含む)vs俺ってのはどうだろうか? ・・・うん、俺が無双して勝ち残る未来しか見えないね。

 ……どうもこうも言ってられねぇな。……まぁやれるだけの事はやるか。

 ってか今更だけど昼休み中に終わるのか? いや、そもそもの話、戦い終わったとしてもそのあと直ぐに授業なんかできるのかね?

 ・・・まぁ答えは否だろうなぁ。戦い終わった後はほぼ100%ボロボロになっているはずだしな。
 でもそんなこと言っても絶対にアイツらは聞かな……ん? あ、いや、違ぇわ。そん時はときゃ俺が権能使って範囲回復やらなんやらすりゃいい話だわ。
 HAHAHA☆ 意外とあっという間に解決したわ。
 ・・・アレ? ってかもしかしてだけど、校長ってそれが狙いだったり? ……否定は出来ないな。あの校長ならありえるしな。俺、校長の前ではまぁまぁな力使ってたしな。(ハク達の入学試験参照)


 ・・・ん? 怪我とかをしても絶対に回復できて、欠損、いや、死体だって蘇生が可能。
 もし俺に攻撃されたことがトラウマになっても権能使ってそのトラウマも消すことが出来る……。

 あ、そうだ閃いた。校長がこっちを利用するならこっちも少しだけ、ほんのちょっぴりだけ冗談で本気を出してみようかな!

 ・・・え? 本気を出すって何をするつもりなんだよ、だって? HAHAHA☆ それは見てのお楽しみ☆



・雑談
 最近病み期が到来して生きてる価値を見いだせなくなってきました。少ししたら戻ります。でも2週間近く空いたら死んだものと見てください。どうもテトです。

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コメント

  • ノベルバユーザー344070

    死なないでー( ;∀;)

    1
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