第139話先生！　勇者が全員遅れて来るそうです！。

第139話先生！　勇者が全員遅れて来るそうです！。

　一一俺は普段ならしないような、ガサゴソという音で目が覚めた。

「んん……ふわぁぁ……。……なんだぁ？」

「む、ライムちゃん、主殿が起きたのじゃ。」

「あ！　おはようございます！　マスター！」

　んぁー……？　……ハク達が俺より早く起きてるなんて珍しいなぁ……。ふわぁー……。
　・・・んぅ、今何時だぁ？　……えーと、スマホスマホ。……んー、6:30か。

　……うん、やっぱり俺が遅いんじゃなくてハク達が早いんだな。今日何かあっt……って、あー。……そういや今日だっけか、ハク達の入学。

「んんぅーーー！　ッッハァ！
　っしと。二人共おはよーさん。……ってか起きるの早いなおめーら。・・・何時に起きたんだ？」

「あ、えーと私は今から20……いえ、30分くらい前ですから6時くらいですかね？」

「我はその数分前くらいなのじゃ。確か5時55分を少しすぎたくらいだったのじゃ。」

　……うん。やっぱり早いな。・・・それほど楽しみだったのかな？

「へぇー。……あ、で、2人はもう準備終わったのか？」

「うむ。我はもう準備万端なのじゃ。早く学園に行きたいのじゃー。」

「あ、私は最後に忘れ物がないか持ち物チェックしてました。もう少しで終わります。」

　あ、最初のガサゴソ音の正体ってそれか。

「ん、そうか。・・・っと、俺もさっさと身支度済ませようかな。」

　とりあえずいつもの教師服に着替えて……っと。寝癖は……ないみたいだしいいか。次、教師道具系……は収納か。
えーっと……うん……うん……うん。よしっ、全部揃ってるな。

　他に忘れ物は……っと、そうだ一応「『清潔化』」。よし、これで汚れとかは綺麗さっぱりなくなったな。

　これで忘れ物はないな……ん？ちょっと待てよ？……あっ、アイツ忘れてた。

「『凛、召喚』」

「む？　よっ……と。・・・ふむ？　なんじゃ？　ゼロか。あ、今ちょうど準備が終わってお主らの所に行くところじゃったぞ。タイミングよかったのぅ。」

　あ、ちゃんと覚えてたのね。……てっきりここにいないから、忘れてた、もしくは寝坊したのかと思ったわ。

　・・・まぁ丁度こようとしてたみたいだし、問題ないよね☆

「そうか。……とりあえずまぁこれで準備万端ってとこだな。」

「こちらも……はい、完了しました！」

　よし、ちょうどか。こっちもタイミングいいな。

「よし、ならみんな準備いいな？」

「はい！」
「はいなのじゃ！」
「うむ。」

　一一ゼロの掛け声にみんな一斉に返事をした。

「んじゃ、出ぱt……『ティア』」

「にゃうんっ！」

　・・・最近、召喚した際のティアの着地がどんどん上手くなってる。

「んじゃ改めて、しゅっぱーつ！」

「にゃうーん！」

◇◆◇◆◇

〜学園到着〜

「ゼロせんせー、おはよーござい…ま……す………。」

　俺に声をかける度、男子生徒達がハク達の方を見てやや惚けた後に誰？　という顔をし、女子生徒達もやや見とれた後、誰？　という顔をして俺を見る。

　それに対し、俺は

「おう、おはよーさん。んじゃ、ちょっと急ぐんで。詳しいことは教室でな。」

　と言って職員室へと向かう。・・・いや、だってこういうのってその場で言うより教室で言った方がなんか特別感的なのあるやん？　わかるやろ？

　一一そして淡々と進むこと数分後、職員室へと到着。

「おはよーございまーす。」

「おはようございます。」×多数

　大多数の者が挨拶を返すと、職員室に繋がってる校長室から校長が出てきた。

「うむ、ゼロ。おはよう。ゼロの妹達よ、2日ぶりじゃな。よく来たのぅ。これからよろしく頼む。」

　そう言うと校長は端から順に、つまりライムに向かい、手を伸ばした。

「はい。今日からよろしくお願い致します。校長先生。」

　校長の挨拶に、ライムは礼儀正しく返し、握手に応じる。・・・やや堅苦しい感じもするが、まずまずって所かな。
　ライムと握手し、頷くと次はハクに向かって同じように手を伸ばす。

「こ、これからよろしゅく頼むのじゃ。校長殿。」

　ハクは緊張してるのか、途中で噛みながらも握手に応じる。・・・どうでもいいが、かんだ時にそのまま何も無かったかのように進めたため凛と俺はとても笑いそうになった。
　校長もやや苦笑いになりながらも頷いて最後に凛に手を伸ばした。

「こちらこそよろしく頼むのぅ。校長殿。」

　凛は緊張など微塵も感じてないようで、いつもの様に軽ーく返事をして握手に応じた。
　前二人と同じく頷いた後手を離す。

　校長は手を離すと何かを思い出したかのように話し始める。

「あ、そうじゃ、ゼロよ。勇者達のことじゃがの。途中で予想外の緊急自体に巻き込まれたみたいでのぅ、1日遅れるそうじゃ。」

　・・・あ。……そもそも勇者自体忘れてたわ。

・雑談
　さて、題名は何を元にしたか……わかる人いますかね？　多分うごメモ知ってる人はだいたい知ってるんじゃないかな？　だいたいそのぐらいの世代だったと思うし。あ、テトです。人狼はいない人狼ゲームをしましょう。