偽りの世界で僕は何を残せばいいのか

ノベルバユーザー173726

「スタートゲーム!」

「はうっば」
意味不明なことをいいながらベットからおちた。
「いててててて」
さすがに痛かった。今ので完全に目が覚めたので近くにあった鏡を見た。これは...。そこには俺じゃない顔があった。
俺の名前は、波夜 名月。年齢は16で普通の高校生活を送っていたはずだ。なのに、何処だここは、誰だこいつはなどと突っ込みたくなる。
髪は白く、目は青くいかにもファンタジー世界に出てくる主人公のような顔になっている。
「これは...俺?なのか?そういえばこの場所全く知らないわけではないような気が...」
嘘ではないと思う。なんとなく懐かしいような気がする。覚えているこの臭いは、偶然ではないだろう。
ピコン!
ゲームのような画面が出てきた。そこには...

宛先人:不明
君は選ばれた。そしてこの世界で生き延びろ

という文字が書いてあった。
「選ばれた?生き延びろ?この世界は俺のいたところではない?」
自分でも何をいってるのかわからなかった。
それでも確かに嬉しいことがあった。それは、今までとはかけ離れたことができる。というリアル世界への不満だった。別に友達がいないという訳じゃない。ただ理不尽な世界とは違う所への行きたいという俺の願望なのだが。
「これからは、この世界で新しい俺で生きていけばいいのだろ。やってやるよ。」
そう言いきり。この部屋のドアを開けたのだった。

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