主徒リングの契約

雪村 ましろ

人影。

その後、和兎が目をあけることはなかった。
そして、女の子は警察に捕えられた。

だから笑って…か。
今の私は笑ってない…笑えない。
こんなのあんまりだ。

「…ず………ずは………か…は…」

「一葉っ!」
「ひぁうっ!?」
いきなり肩に手を置かれ驚いて変な声が出てしまった。
恥ずかしい…

「一葉大丈夫?さっきからぼーっとしてるけど」
心配そうな顔で見つめてくる友達に大丈夫大丈夫、と作り笑いをする。

「う、うん…ごめんね、ちょっと考え事してて」
そういや、本当の笑顔なんてもう忘れたな…。

「ふーん、まぁいいけど…じゃ、私こっちだから。」
「あ、うん、バイバイ…」

そうして、自分の家に向かう途中とある人影が瞳に飛び込んできた。
…え?
一葉は大きく目を見開いている。

そして、口からこぼれた名前は…
「かず…と…?」

コメント

  • ゆき

    かずとさんと一葉さんの過去の話が衝撃過ぎて
    最初らへんの話がわからなくなったので、
    最初から見直さなくてわ!

    1
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