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俺、異世界でS級危険人物に認定されました

夏夜弘

ギルド立ち上げたいと思います! 4

 それから数日たったある日のこと。

「ねぇ、ハル。貴方はこのままS級危険人物でいいの? 仮にこのままだとして、多分勇者とか寄ってきちゃうわよ?」

「う〜ん……それは悩みどころだよねぇ……ミナはどう思う?」

「私は、早く誤解を解いた方がいいと思うわ。その方が気楽だしね」

「俺のせいでみんなも危ない目に会うかもだもんねぇ……だけど、多分俺の言葉なんて聞いては貰えないぜ?」

「問題はそこよ。どーやって信じて貰うのか」

「……って言っても、流石にこの力を見た人は信用できねぇだろうなぁ……」

「やっかいな特典を貰ったものだわ全く」

「す、すいませんね! 俺だってこんな事になるとは思わなかったし……」

「だけどまぁ、私とセイヤはいいとして、カンナとレイカが物好きで良かったわ。魔王の子供の手下になりたいだなんて、普通思わないし」

「だよねぇ……」

「誰が物好きですって?」

 ハルとミナが、リビングのテーブルで二人で話していると、訓練場から戻ったカンナが話に入ってくる。

「あら、噂をすればね」

「カンナとレイカが物好きで良かったねと話してたんだよ」

「いいじゃないそんぐらい……だって夢だったもの。魔王の手下になるの」

「ほんっと狂ってるな」

「うるさいわい!」

 カンナは顔を赤らめながら、冷蔵庫で冷やしていたスポーツドリンクを一気に飲み干し、空のペットボトルを投げつけてくる。

「ゴミはゴミ箱に……」

「お前は歩くゴミ箱だ!」

「ひどっ!」

「ぶふっ……」

「何笑ってんだミナ!」

 そんな時だった。突然ドアの方からノック音が聞こえる。こんな人気の無いところに人が来るなど、思ってもいなかった。

「ハルは隠れてて。私が出るわ」

「ミナありがとう。頼りになるよ」

「まかして」

 ドアまで歩いていき、「は〜い」と軽快な声でお出迎えする。

「どちら様ー?」

「あぁ、これはどうも、突然お邪魔します。私、この付近に住んでいるものでして……」

 容姿はまぁ普通。フード付きの布を羽織っており、腰にはポーチをぶら下げている。多分商人だろう。

「この付近? ……人なんていたかしら?」

「そんな事はいいじゃないですか。それで、お話なんですが……」

「何かしら?」

「それはですね……」

 その商人は、背中に手を回し、何かを探り出す動作をしている。

「……こういうことだっ!」

 背中に回した手には短剣を持っており、それを完璧な動作で、ミナの喉元に向ける。相手は盗賊だったのだ。

 だが相手が悪かった。

 ミナはその短剣を躱し、短剣を突き出した腕を掴み背負い投げ。相手は意識を失い、その音を聞きつけたハルとカンナは駆けつける。

「な、なんの音!?」

「あぁ、こいつ盗賊だった。なんか武器向けられたから、投げ飛ばした」

「み、ミナは強いのね……」

「ま〜ね〜!」

「それよりも、こいつをどうするかだが」

「……まぁ、あれしかないわよね」

「私も一度やりたかったの」

「ん? 何をだい?」

「「フッフッフッ……」」

 な、なんだこの悪い事を企んでいるような顔は!?

 ー暫くして。

「……う、うぅ……ここは……?」

「あら、起きたかしら盗賊さん?」

「き、貴様……! この縄を解けっ!」

 椅子にぐるぐる巻きに縛られた盗賊。その前に、不敵な笑みを浮かべたミナとカンナ。それを後ろで、馬鹿だこいつらと思いながらみるハル。そう。この二人がやりたかった物とは……。

「さて、これは貴方一人の犯行かしら? それとも、他にも共犯者がいるのかしら?」

「早く答えてくれるかしら?」

 拷問だ。

「うるせぇ! ブスは黙ってろ!」

「「あぁ? 今何つった?」」

 あ、やばい。殺気が溢れ出ている。あの盗賊、ご愁傷様です……。

「ブスっつったんだよ! テメェらなんかに教える事なんかねぇんだよ!」

「盗賊って、殺したら罪になるのかしら?」

「別に、殺したって埋めちまえば問題ないわ」

「そうね。でも、ただ殺すんじゃ面白くない」

「じゃあ、やっちまうか」

「そうね。やっちまいましょう」

 右手にはマイナスドライバー。左手にはニッパー。なんでその二つを俺に作らせたのか、今ようやくわかったよ……。

「お、おい? その道具はなんだ? な、何を……!? ま、待て! なんで涎を垂らしている!? 何をするって言うんだ!」

「話せば、痛いのは感じなくても済むのよ?」

「ミナ、私、もう我慢出来ないわ」

「じゃあ、まずは足の爪から……」

「「グへへへへ……」」

「わ、わかった! 話すからやめて! 頼むよ! 痛いのは嫌だァ!」

 この後、ワンワン泣きながら全てを答え、もう二度と盗賊なんてしないと誓わせ、素っ裸で外へ逃がしました。その際、ミナの一言は俺でも凍りついたのだった。

「ふんっ。ちっさいイチモツだったわね。潰しがいが無さそうだったわ」

 俺は思わず、急所を両手で覆い隠すのであった……。

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コメント

  • ショウ

    こ、コントやないかw

    4
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