天使と悪魔

ゆみ

いた

「いた…!」
服装的に医師だろうか 
「すみません!!」
「? あら、何かあったの?」
綺麗な黒髪の女性だ
「助けてください!知り合いが殺されかけてるんです!」
「…あなた…悪魔よね?悪魔の言うことを誰が信用するとでも?」
「そんなこと言ってる場合じゃないんです!」
そんな…このままじゃ…なみさんが…
「悪いけど…死んでもらえる?」
「え? …あっ…」
腹部を刺される
血が止まらない…このままじゃ…
なみの死に顔を思い出す…
白目をむき手を広げて余裕な感じを見せずに喘ぎながら死んでいったなみ…
いつも冷静な感じの様子など、微塵もなかった
いやだ…死にたくない…
気がついたら私は医師の手をもぎ、足ももいでいた…
もう…いやだよ…

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