悪役令嬢は魔王の小鳥
4話
「魔王様、これでよろしいでしょうか」
「ふむ…」
娘のドレスは白と淡い青。魔物の好みでな黒と赤だがこの娘には白が良く似合う。
ということで部屋の家具はその色で統一することに決めた。
繊細な装飾…そうだ、美しいレースをふんだんに使ったものがいいな!それと人間は豪華なものを好むと聞く。豪華な…そうだ、色ガラスを使った家具を置くのはどうだろう。きっと彼女の美しさを引き立てるだろう…ふふ、喜んでくれるだろうか?
緩む頬を抑えながらそう考えていれば、うがぁぁぁあ!!と叫ぶベルフェルが目に入った。
「…何を荒ぶっておるのだ」
「はっ……いえ、なんでもございません。」
すん、といつもの顔に戻るベルフェルにまぁいつもの事だったなと思い出す。また娘の家具について考え始めたところでベルフェルが神妙な顔つきで口を開いた。
「…魔王様」
「なんだ」
「この娘のどこをお気に召したのでしょうか?」
「………」
どこに、だと?…ふふふ、
「聞いてくれるかベルフェルよ!!」
「ぇ」
誰かに言ってみたかったが惚れられては困ると思い言わなかったが…そうだこいつはだいの人間嫌いだ。こやつならば問題は無いな…!!
「まずこの娘は森に認められたのだ。まずそこで興味が湧いた…。見に行った時に気がついたのだが魔大樹の幹は漆黒だろう?彼女の月に照らされた純白の髪がよく映えていてな、淡く光っているように見えた。というか光っていた。透き通るような白い柔肌に長い髪と同じ色の睫毛。瞳の色は何色なのだろうか…とにかく一言では言い表せないがまるで透明で薄い、美しい硝子のような娘だと思ったのだ。
別段初めてというわけではなかったが…それをはるかに上回る大きな熱を持った感情が私を支配したのだ。そして」
「わ、わかりました!魔王様がどれほど娘を気に入っていらっしゃるかわかりました!で、ですので一旦ストップを…」
まだ言いたかったが、足をプルプルさせ懸命に私の口に手を当てる部下を見て仕方がなくやめた。しかしそうか、流石に私の気に入った者でも娘は人間。それでも嫌なのだろうか…それならば致し方あるまい。
「……わかった」
「……まおうさm」
「ん…」
「!!」
微かに漏れた愛おしい娘のものであろう声。高くはないものの心地よいしっとりとしたアルトで心臓を掴まれたような感覚に囚われた。
「……あ…べっど…?……!?」
そう呟くとはね起き、周りを見渡す。その時にばちりと娘と目が合った。…心臓が止まるかと思った。
つい先程まで閉じられていた瞳。瞼に隠されていたのは海の底のような深い碧。白く長い睫毛に縁取られたブルームーンストーンの様な瞳は今、私を見つめている。
その事実に心臓の痛みにぶわりと熱が加えられた。
だが、それと同時にふと重大な事実に今更気がついた。
“人間は魔物を嫌っている”
ということに。
もし娘に嫌われれば…私は何をするかわからない。
いや、もし何かしても私は気が付かない。気がつけない。
「…寝床を貸していただきありがとうございます」
「は?」
「!?」
そんなことを頭の中でグルグルと考えていれば娘が発したのは感謝の言葉だった。…は?
「改めて、ベッドとネグリジェを貸していただいた様で…感謝致しますわ。失礼ですけれどお2人は…魔物ですの?」
頭が動かないものの娘の言葉は聞き逃さまいと必死だった、が娘の問いかけに声をひねり出す。
「ぁ、…あぁ…。私達は魔物…だ……」
「まぁ、本当に魔物ですの?」
「ッ…あぁ、」
少しだけ見開かれた目に怯んだ。魔物と確信された今、なんと言われるか…
「あっ」
「!」
びくりと体が震えた。魔王である私が娘の言葉一つに怯えるなんてな……
「申し訳ありません。ベッドの中からこんな格好で…しかも自分から名乗りらずに魔物かを聞くなんて…はしたないですわね。」
「は?」
「ぇ?」
「初めまして。私マリアンヌ・スカーレットでございます。恥ずかしながら今の皇子の婚約者様…リーシェ・モージェン様を虐めていたなどと言われ地位剥奪、国外追放されてしまいましたの。
突然魔物かなんて聞いてしまい気に触ってしまいましたら謝罪しますわ。」
怯えもせず、蔑みもせず、凛とした態度で優雅に礼をした。
彼女が頭を下げている間にいくらか頭が話すくらいの冷静さを取り戻した。いや、冷静とは言えないが。
「い、いや、謝罪はいらん…それよりも私が怖くないのか?」
「怖い?何故ですの?」
「え?」
また頭がショートしかけた。怖くない?怖くないのか…この、娘は、私を…
「……お前本当に人間か?」
ベルフェルが何かを言っているようだが、聞こえない。
今脳がこの娘の声以外を拒否している
「正真正銘、人間でございますわ。
それと私、魔物を尊敬しておりますの。上部だけとお思いならば信じて頂かなくて結構です。
ですけれど弱肉強食、きちんと自分自身の力を持ち、そして仲間には絶対的信頼を持つ魔物は素晴らしいと思いますわ。」
「…」
「……本当か?」
「?えぇ」
「…そうか……」
なんとなく信じることが出来ず確認したが、その瞳は揺らがなかった。
…あぁ、素晴らしい……
「……おい、人間」
「マリアンヌですわ。」
「…マリアンヌぃ"ッ」
「…なんですの?」
ベルフェルが私よりも先に娘の…マリアンヌの名を呼んだ事が気に食わなくて思わず足を踏んだな不可抗力だ。謝る気はさらさらない。 
それよりも…
「…おい」
「はい?」
「マリアンヌ……………私の…き、…ペットに、なれ」
「は?」
妃なんていったら気持ち悪がれるかもしれない。…がペットはないだろう!!わかってる、だがそれしか思いつかなかった!!と後悔の波が私を襲う。
………なんでペットなのだ…
「構いませんわ」
「構わないのか!?」
ベルフェルがありえないとでも言うように声を上げた。
まさか構わないとは…本当に人間か聞きたくなってきた。どうであろうと愛していると言い張れる自信はあるが。
「えぇ…それと、お聞きしたいのだけれどお二人のお名前を聞いていないわ。お聞きしても宜しくて?」
「…こちらの方は魔王様…お名前はフィリート・ロイジウス様だ。
…私はベルフェルでいい」
「ロイジウス様とベルフェル様ですわね。……魔王様?」
「ぁ、あぁ…」
正直堂々としすぎて怖い。
「先程は無礼を働き申し訳ございません。謹んで私は魔王様のペットになることをお受けしますわ。
これから宜しくお願い致します、ご主人様。」
ご し ゅ じ ん さ ま
その言葉に思わず膝が崩れ落ちそうになった…まさかいつも言われているこの言葉に膝をつきそうになるとは…マリアンヌ補正だな。
「ま、魔王様!?」
「い、いや、なんでもない。大丈夫だ」
「…大丈夫ですの?ご主人様…」
「うぐ…ッ」
あっだめだ何度も言われると死ぬ…心臓発作が起きそうなほど動悸が激しくなった。ついでに膝もついてしまった…部下に見せられる失態ではないがマリアンヌが理由と思うとなんだかどうでもよくなってしまった。
「魔王様ぁぁぁぁあ」
「ぇえ…」
膝が復活するまで5分もかかり、立ち上がった時のマリアンヌの心配そうな顔に羞恥心となんとも言えない惨めな感情に慌てて自室に駆け込んだ。
「……はぁぁぁぁあ…ぁー……」
自室のソファに腰を沈める。 というかマリアンヌにどう思われただろうか…悶々と悩むも会いに行く勇気もない……魔王が聞いて呆れるな。流石にこれでは威厳が示せん。
どうするかと唸っていれば微かにドアの開く音が聞こえた。まさかマリアンヌか!?と扉の方を見ればベルフェルであった。
「……なんだ、貴様か。マリアンヌはどうした」
「メイドを置いておきました」
「ん…ご苦労。それで、マリアンヌは私が出ていったあとどうしていた…?」
「ペット如きにこんな豪華な部屋を…ご主人様に感謝致しますわ。でもどうやって私の好みを把握したのです?魔法でしょうか?と聞いてきました。人間で魔法が使えるものはひと握りですし興味があるのではないでしょうか」
よし、あれは正解だったらしい。それで魔法に興味がありげ、と…明日…いや、すぐにでも魔法を見せよう。どんな魔法を見せようか。美しい氷の鳥を飛ばせようか、それとも瓶の中に偽であるが美しい夜空を詰めてみようか?
……いや、それよりも
「ルジェロン、何故ずっと着いてきている?いや、構わないが…何か話したらどうだ」
「………申し訳ありません。あの娘が…その、魔王様に魅了を使っていないか見ておりまして…いや、その、大丈夫だったので…はい、申し訳ありません…」
徐々にルジェロンの声が尻すぼみになり俯く。こいつは怒られると思っているのだろう。まぁしょうがないが…
「まぁそうだろうな、だが心配してくれたのだろう?ありがとう」
「っ!は、はいっ」
ばっと顔を上げ安心したように笑う。
「ベルフェル、お前の伴侶だろう?ちゃんと優しくしてやれ」
「っ……わかっています。」
ぼふっと顔を真っ赤にして答える。よく2人は夫婦に見えないとよく言われるが…どちらも“つんでれ”という性格らしいからな。私としては微笑ましいのだが…
はい、ベルフェル君とルジェロンさんは夫婦でした(笑)
2話のベルフェル君がルジェロンさんの服をはしたないと言っているのは自分以外にその体を見られてちょっとイライラしてました(笑)
ルジェロンさんが気持ち悪いと言ったのはいつもいつも魔王様と言ってるベルフェル君にヤキモチ焼いたのと
着いてくと言ったのは自分以外の女を見栄えは悪くないといって褒めたのでまたヤキモチ妬いてその女がどんな子か見てやる!みたいな感じで着いていきました。
実際魅了は調べてました。
「ふむ…」
娘のドレスは白と淡い青。魔物の好みでな黒と赤だがこの娘には白が良く似合う。
ということで部屋の家具はその色で統一することに決めた。
繊細な装飾…そうだ、美しいレースをふんだんに使ったものがいいな!それと人間は豪華なものを好むと聞く。豪華な…そうだ、色ガラスを使った家具を置くのはどうだろう。きっと彼女の美しさを引き立てるだろう…ふふ、喜んでくれるだろうか?
緩む頬を抑えながらそう考えていれば、うがぁぁぁあ!!と叫ぶベルフェルが目に入った。
「…何を荒ぶっておるのだ」
「はっ……いえ、なんでもございません。」
すん、といつもの顔に戻るベルフェルにまぁいつもの事だったなと思い出す。また娘の家具について考え始めたところでベルフェルが神妙な顔つきで口を開いた。
「…魔王様」
「なんだ」
「この娘のどこをお気に召したのでしょうか?」
「………」
どこに、だと?…ふふふ、
「聞いてくれるかベルフェルよ!!」
「ぇ」
誰かに言ってみたかったが惚れられては困ると思い言わなかったが…そうだこいつはだいの人間嫌いだ。こやつならば問題は無いな…!!
「まずこの娘は森に認められたのだ。まずそこで興味が湧いた…。見に行った時に気がついたのだが魔大樹の幹は漆黒だろう?彼女の月に照らされた純白の髪がよく映えていてな、淡く光っているように見えた。というか光っていた。透き通るような白い柔肌に長い髪と同じ色の睫毛。瞳の色は何色なのだろうか…とにかく一言では言い表せないがまるで透明で薄い、美しい硝子のような娘だと思ったのだ。
別段初めてというわけではなかったが…それをはるかに上回る大きな熱を持った感情が私を支配したのだ。そして」
「わ、わかりました!魔王様がどれほど娘を気に入っていらっしゃるかわかりました!で、ですので一旦ストップを…」
まだ言いたかったが、足をプルプルさせ懸命に私の口に手を当てる部下を見て仕方がなくやめた。しかしそうか、流石に私の気に入った者でも娘は人間。それでも嫌なのだろうか…それならば致し方あるまい。
「……わかった」
「……まおうさm」
「ん…」
「!!」
微かに漏れた愛おしい娘のものであろう声。高くはないものの心地よいしっとりとしたアルトで心臓を掴まれたような感覚に囚われた。
「……あ…べっど…?……!?」
そう呟くとはね起き、周りを見渡す。その時にばちりと娘と目が合った。…心臓が止まるかと思った。
つい先程まで閉じられていた瞳。瞼に隠されていたのは海の底のような深い碧。白く長い睫毛に縁取られたブルームーンストーンの様な瞳は今、私を見つめている。
その事実に心臓の痛みにぶわりと熱が加えられた。
だが、それと同時にふと重大な事実に今更気がついた。
“人間は魔物を嫌っている”
ということに。
もし娘に嫌われれば…私は何をするかわからない。
いや、もし何かしても私は気が付かない。気がつけない。
「…寝床を貸していただきありがとうございます」
「は?」
「!?」
そんなことを頭の中でグルグルと考えていれば娘が発したのは感謝の言葉だった。…は?
「改めて、ベッドとネグリジェを貸していただいた様で…感謝致しますわ。失礼ですけれどお2人は…魔物ですの?」
頭が動かないものの娘の言葉は聞き逃さまいと必死だった、が娘の問いかけに声をひねり出す。
「ぁ、…あぁ…。私達は魔物…だ……」
「まぁ、本当に魔物ですの?」
「ッ…あぁ、」
少しだけ見開かれた目に怯んだ。魔物と確信された今、なんと言われるか…
「あっ」
「!」
びくりと体が震えた。魔王である私が娘の言葉一つに怯えるなんてな……
「申し訳ありません。ベッドの中からこんな格好で…しかも自分から名乗りらずに魔物かを聞くなんて…はしたないですわね。」
「は?」
「ぇ?」
「初めまして。私マリアンヌ・スカーレットでございます。恥ずかしながら今の皇子の婚約者様…リーシェ・モージェン様を虐めていたなどと言われ地位剥奪、国外追放されてしまいましたの。
突然魔物かなんて聞いてしまい気に触ってしまいましたら謝罪しますわ。」
怯えもせず、蔑みもせず、凛とした態度で優雅に礼をした。
彼女が頭を下げている間にいくらか頭が話すくらいの冷静さを取り戻した。いや、冷静とは言えないが。
「い、いや、謝罪はいらん…それよりも私が怖くないのか?」
「怖い?何故ですの?」
「え?」
また頭がショートしかけた。怖くない?怖くないのか…この、娘は、私を…
「……お前本当に人間か?」
ベルフェルが何かを言っているようだが、聞こえない。
今脳がこの娘の声以外を拒否している
「正真正銘、人間でございますわ。
それと私、魔物を尊敬しておりますの。上部だけとお思いならば信じて頂かなくて結構です。
ですけれど弱肉強食、きちんと自分自身の力を持ち、そして仲間には絶対的信頼を持つ魔物は素晴らしいと思いますわ。」
「…」
「……本当か?」
「?えぇ」
「…そうか……」
なんとなく信じることが出来ず確認したが、その瞳は揺らがなかった。
…あぁ、素晴らしい……
「……おい、人間」
「マリアンヌですわ。」
「…マリアンヌぃ"ッ」
「…なんですの?」
ベルフェルが私よりも先に娘の…マリアンヌの名を呼んだ事が気に食わなくて思わず足を踏んだな不可抗力だ。謝る気はさらさらない。 
それよりも…
「…おい」
「はい?」
「マリアンヌ……………私の…き、…ペットに、なれ」
「は?」
妃なんていったら気持ち悪がれるかもしれない。…がペットはないだろう!!わかってる、だがそれしか思いつかなかった!!と後悔の波が私を襲う。
………なんでペットなのだ…
「構いませんわ」
「構わないのか!?」
ベルフェルがありえないとでも言うように声を上げた。
まさか構わないとは…本当に人間か聞きたくなってきた。どうであろうと愛していると言い張れる自信はあるが。
「えぇ…それと、お聞きしたいのだけれどお二人のお名前を聞いていないわ。お聞きしても宜しくて?」
「…こちらの方は魔王様…お名前はフィリート・ロイジウス様だ。
…私はベルフェルでいい」
「ロイジウス様とベルフェル様ですわね。……魔王様?」
「ぁ、あぁ…」
正直堂々としすぎて怖い。
「先程は無礼を働き申し訳ございません。謹んで私は魔王様のペットになることをお受けしますわ。
これから宜しくお願い致します、ご主人様。」
ご し ゅ じ ん さ ま
その言葉に思わず膝が崩れ落ちそうになった…まさかいつも言われているこの言葉に膝をつきそうになるとは…マリアンヌ補正だな。
「ま、魔王様!?」
「い、いや、なんでもない。大丈夫だ」
「…大丈夫ですの?ご主人様…」
「うぐ…ッ」
あっだめだ何度も言われると死ぬ…心臓発作が起きそうなほど動悸が激しくなった。ついでに膝もついてしまった…部下に見せられる失態ではないがマリアンヌが理由と思うとなんだかどうでもよくなってしまった。
「魔王様ぁぁぁぁあ」
「ぇえ…」
膝が復活するまで5分もかかり、立ち上がった時のマリアンヌの心配そうな顔に羞恥心となんとも言えない惨めな感情に慌てて自室に駆け込んだ。
「……はぁぁぁぁあ…ぁー……」
自室のソファに腰を沈める。 というかマリアンヌにどう思われただろうか…悶々と悩むも会いに行く勇気もない……魔王が聞いて呆れるな。流石にこれでは威厳が示せん。
どうするかと唸っていれば微かにドアの開く音が聞こえた。まさかマリアンヌか!?と扉の方を見ればベルフェルであった。
「……なんだ、貴様か。マリアンヌはどうした」
「メイドを置いておきました」
「ん…ご苦労。それで、マリアンヌは私が出ていったあとどうしていた…?」
「ペット如きにこんな豪華な部屋を…ご主人様に感謝致しますわ。でもどうやって私の好みを把握したのです?魔法でしょうか?と聞いてきました。人間で魔法が使えるものはひと握りですし興味があるのではないでしょうか」
よし、あれは正解だったらしい。それで魔法に興味がありげ、と…明日…いや、すぐにでも魔法を見せよう。どんな魔法を見せようか。美しい氷の鳥を飛ばせようか、それとも瓶の中に偽であるが美しい夜空を詰めてみようか?
……いや、それよりも
「ルジェロン、何故ずっと着いてきている?いや、構わないが…何か話したらどうだ」
「………申し訳ありません。あの娘が…その、魔王様に魅了を使っていないか見ておりまして…いや、その、大丈夫だったので…はい、申し訳ありません…」
徐々にルジェロンの声が尻すぼみになり俯く。こいつは怒られると思っているのだろう。まぁしょうがないが…
「まぁそうだろうな、だが心配してくれたのだろう?ありがとう」
「っ!は、はいっ」
ばっと顔を上げ安心したように笑う。
「ベルフェル、お前の伴侶だろう?ちゃんと優しくしてやれ」
「っ……わかっています。」
ぼふっと顔を真っ赤にして答える。よく2人は夫婦に見えないとよく言われるが…どちらも“つんでれ”という性格らしいからな。私としては微笑ましいのだが…
はい、ベルフェル君とルジェロンさんは夫婦でした(笑)
2話のベルフェル君がルジェロンさんの服をはしたないと言っているのは自分以外にその体を見られてちょっとイライラしてました(笑)
ルジェロンさんが気持ち悪いと言ったのはいつもいつも魔王様と言ってるベルフェル君にヤキモチ焼いたのと
着いてくと言ったのは自分以外の女を見栄えは悪くないといって褒めたのでまたヤキモチ妬いてその女がどんな子か見てやる!みたいな感じで着いていきました。
実際魅了は調べてました。
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