龍の生涯

クロム ジェル

ギルドカード(仮登録)

ぼくは今ギルド地下の練習場に来てます。
そして、ぼくの前には気を失った三人の冒険者が居ます。



「おい、始めるぞ」

「怖いのか?先に金渡したらやめてやってもいいぜ」

「兄貴、こいつ喋らないしやっちゃいましょ」

こう言われた直後、彼らの意識を刈り取った人物がいたのです。

その人物は大柄の男で、人族と言うより妖精族のドワーフのような人、放たれる威圧は少し僕の肌がピリピリするくらいだけれど、人類の中では強い方なのだとわかる。

彼が行った事は、3人の冒険者が言葉を発している時に入口から入ってきて、3人のに気づかれることなく近づき1人は首の後ろを叩かれて脳を刺激して気絶、残る2人は首に腕を回されて動脈圧迫によって酸素の供給量の低下で意識を失ったのです。


「坊主が龍の聖夜か?」

「あぁ、そうだ。あなたは?」

「ここのギルドマスターをしているもので、アズルという。」

「この場に着たのはそこの3人の冒険者を止めるだけのために来た理由ではないな…んー…ぼくが暴れた場合は止めるためって感じもするしなぁ…」

「当たらずも遠からずだな、3人の冒険者を止めに来たのは、坊主がまだギルド登録完了してないから、一般人的な扱いでこいつらに罰を与えなければいけないってぇのと、坊主の実力を測るためだな、まぁ、測ったところで暴れられても止められないから意味無いけどな」

「やってみる?」

「死にたくないからパスだ、龍の姿を見たいとは思うけどな。おっと、続きは俺の部屋ギルドマスタールームで話をしよう。ついてこい」


ぼくはアズルについて行った。
そこで話したことは龍のギルド登録は異例の事でまだ認められるか分からないが、仮登録という形で身分証を発行する事が許され、本部で協議が終わり次第連絡されると言うことがアズルより伝えられた。

一応今後の予定を聞かれたため、クロエについて行きミレーユ伯爵領へ行った後王都へ向かい聖女を探すことを伝えた。すると聖女を探す理由を聞かれたためステータスを見せながら女神エステスによって聖女を探すことになったと伝えるとアズルは、王都のギルドを通して聖女に連絡を入れてくれるらしく、王都に着いた時にギルドに行くと聖女へぼくが着いたことを伝えて貰えるようにしてくれた。

ギルド登録はミレーユ伯爵領のギルドか王都のギルドで協議の結果を伝えられるそうで、最速でも2週間の日数がかかるらしい。その間は仮登録という形だが、身分証としての効果はあるらしく、依頼は本登録している人とパーティを組んだ時なら行けるらしい。

仮登録の権限は、①依頼が1人で受けれない。②本登録では無いため一般人と変わらないがギルドで素材売買は可能になる。③本登録者に暴力を振られた場合一般人として扱われる(本人から仕掛けた場合や喧嘩時は暴力では無いためギルド側は対処しない)④仮登録者が他の領地へ行く場合ギルドへ出発、到着の報告をしなければいけない。と説明を受けた。

最後に先程の冒険者3名の処置だが、一人頭金貨3枚の罰金を徴収、ランクを下げられる事となった。また、金貨はぼくへ払われるためギルド側が立替えて冒険者から徴収するらしい。

  コンコン

ギルドマスターの部屋の扉が叩かれて戸が開くと受付をしてくれた女の人が入ってきた。

女の人から白いギルドカード(仮登録カード)が渡されると魔力を通してくださいと言われたためカードに魔力を通すとギルドカードに文字が浮かんだ。



ギルドカード(仮登録)

名前:聖夜
種族:龍
二つ名:
称号: ガイアのお気に入り、エステスの想い龍、守護龍の子、聖龍、信託を授かるもの、魔鹿の天敵、天空の裁定者、罰を与えるもの、上位龍





「さて、とりあえず登録完了だ。午後には旅立つのだったな、見送りに行くから一緒にいこう。」

「ぼくはいいけど、クロエ達はいいのか分からないからなぁ、まぁ、アズルがいてくれた方が役立つかな」

「ん?それはどういう事だ?」

「言ってなかったか、クロエ達と行く際馬車の乗る部分を僕の体に括り付けて運んで行くんだ。魔法で軽く出来るのと風避け、位置固定魔法で安全を確保しての空の旅って事だよ。」

「羨ましいな、んー、今回手伝うからいつか俺も乗せてくれ、空飛んでみたいって子供の頃からの夢なんだ。」

「2ヶ月間くらいは無理だと思うけど、それ以降で空いてる時なら…でもどうやって会うかだな」

「それなら大丈夫だ。ギルドカードに指名依頼や連絡事項ある時知らせが届くのと、依頼受注の際にマップで集合場所や狩場などが分かるようになっている。本登録が出来たら指名依頼で、仮登録のままなら個人連絡で知らせる。」

「個人連絡ってどうすんだ?」

「それを言うな、個人連絡は個人のギルドカード同士を重ねて二人で魔力を通せばお互いに連絡を取り合えるようになる。本登録時にも連絡先は登録されたままになる。ギルドカードの称号の下に連絡先って出てるはずだからそこを押して通話とメッセージボタンがあるからそこを押したら個人間での連絡は取れる。」

「文字は読めるけどかけないから通話になりそうだな…覚えるよ…」

「お前の好きにすればいいさ、とりあえず登録したし行くか」

「そうだな」

こうして僕達はギルドを出てクロエ達が待っている宿の前に移動して、合流した後旅の準備を整えている騎士が居る門の外へ移動した。









どうもクロム・ジェルです。
少しサボ……アズレンで忙しくて更新遅れました。
三月になりましたが、引っ越しの用意とかしないといけない為更新は週一になると思いますが、よろしくお願いします。
また、文の構成なども手当たりしだいで試してるのでそこが一番遅れている原因です。
とりあえず書いていたら上達するかな?上達するといいなと思ってます。

あ、設定というか人物紹介した方が良いですか?…
ほとんど突発的な考えで書いていってるので詳細決まっていなかったり…_:(´ཀ`」 ∠):まぁ、気が向いたら詳細設定載せときます…

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