黙ってられない羊たち

ゆう子

危うい女 3

最初のランチから2年。

ももちゃんはだんだんストーカーの話をしなくなった。

そして、職場を変えたいまは仕事の話がメインとなり、水をむけても、さらっといなされる


怖くて、本人には何も聞けなかった。
結局何も…できなかった。


だけど、今思っても、あの時の話は信じようと思えば信じられる辻褄の合う話だったし、ももちゃんの表情も全然普通だった…怖いくらい、普通だった。


ひとつ変わらないのは、私の近況を毎回詳しく聞きたがることくらいだろうか。


そろそろ女であることの終盤に差し掛かる私たち。
友達にも言えない不安や焦りや苦しさを…皆、抱えてるのかな。

いや、友達だから、言えないのかな。



危ういのは、ももちゃんのほう?

がっつり信じてた私のほう?

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