△高校3年2組へいらっしゃい!

ふう

6話 となりの黒団

たまおは天才だった。

一夜にして球技、陸上、水泳などスポーツというスポーツを全て取り入れたシンボルを完成させてきたのだった。

たまおは人望もあり、仲間たちとともに一晩で仕上げてきた。

Aくんは思った、(団の名前がマクロファージだからシンボルとあっていないな。名前を変えるか)

だが、たまおは行進の振り付けのときに言う台詞も考えて来ていたのだった。

「マクロじゃなければ?」皆「ファージじゃない!」

「We enjoy」皆「体液性免疫」

「We love」皆「インターロイキン」

「We are」皆「マクロファージ!」

Aくんはこれに心を打たれ、名前と合っていないながらもマクロファージの名前でシンボルもそのままで行くことを決めた。

他の団はまだシンボルの初期段階のため、大きなリードができた。

だがマクロファージの皆は誰がどの競技に出るのかを全く決めていなかった。

ということで、Aくんはマクロファージの幹部を集め、緊急会議をした。

各クラスから2人、それぞれのパートリーダーの計16人だ。

Aくんは競技の名前を黒板に書き出した。そして出席番号順に競技を決めていった。

正直、緊急会議は必要無かった。

Aくんはそれが終わると、それぞれに、競技の練習をするようにと伝えた。

今日の練習時間は午後の、あと2時間だ。

Aくんは午後、することがなくなったので、ほかの団の様子を見に行くことにした。

まずは1組 5組から成る赤団だ。今日は猛暑日だと言うのにたき火をしていた。

驚いた、団員みんながやる気で燃えている。

すごいなと思って見ていると、奥の方から15人くらいの集団がホースを持って走ってきた。

たき火に水をかけだした、青団だ。辺りはたちまち乱闘が始まった。

(勝てる。)そう確信したAくんは緑団を見に行った。

植林の真っ最中だった。ここもいけそうだ。

そう思っていた時、Aくんの脳裏に昔の記憶が蘇ってきた。そう、園芸部員だった時のことだ。

あのラフレシアは元気だろうか、気になって園芸部の庭に行ってみた。

枯れていた。

Aくんは泣いた。その涙が上に落ち、養分になりなんとラフレシアが再び咲いたのだ。

その瞬間、学校中を激臭が襲った。全員気絶してしまった。しかし、Aくんにだけは効かなかった。

Aくんは1時間ほどやりたい放題だった。

まず、緑団の木を切った、そして赤団のたき火を完全に消し、青団のホースをちょうちょ結びにした。

残るは黒団だ。見に行くと、団員が魔法陣をかき、呪文を唱えていた。

黒団は毎日魔法しか書いていなかったので話にならないとAくんは確信した。

黄団にAくんは帰ったのだが、Aくんはその時思った

なぜラフレシアの影響を黒は受けていないのだ
(まさか!魔法が効いている?!)

確かめたかったが時間もないので作業を進めることにした。

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