△高校3年2組へいらっしゃい!
5話 黄の名は
Aくんは電話に出た。よし子からだった。
「いま母さんから連絡が来たんだけど、私の家にきたの?」
Aくんは答えた
「今は忙しいからまた後で」
そう言ってスマホを耳から離した瞬間、後ろのスパイスたちが急に成長を始めたのだ。
「なにっ!まさかアン○ンマンだったとは」
Aくんは本を開き、薬の調合を始めた。薬の作り方は簡単だった。そこら辺の雑草を煮て、スパイスと混ぜるだけだ。
煮えるのを待っていると、川中先生がやってきた。
そして、突然カレールウを入れ始めたのだ。
「これを入れるとコクが出ておいしい薬になるんだ、これで商品化出来るかもしれない。」
と言っていた。
そんなことをしたら生活習慣病が悪化してしまうと考えたAくんは川中先生を必死に止めようとした。
「川中先生、そんなことをしたら病気が悪化するのでは?先生は生活習慣病なんでしょう?」
と言ったが、川中先生は聞かない。
「それなら俺にも考えがある」
「なんですか?」
「抵抗するで?」
と言った瞬間、カレールウを鍋に投げ入れた。
このままではまずい。
Aくんはとなりでぐつぐつ煮えていたシチューを無我夢中で投げ入れた。
これがビーフシチューの起源である。今ではこれが生活習慣病を治す薬となっている。
川中先生はノーベル賞をとった。そして次の日から体育祭の準備が始まるのだ。
Aくんたち黄団は名前がまだない。ということに1人も気づいていないのであった。
1回めの全体練習のとき、みんなで名前を叫んで士気を高める会(結団式)があったが、名前がないのだ。
Aくんは頭が真っ白になった。シーンと静まり返る体育館。そこに突然声が響いた。
「マクロファージ!」やつだった。
やつは2組の担任だったので、黄団を何とかしようと思い、自分たちの昔のコンビ名を叫んだのだ。
すると、もう1人その名前を叫ぶ人がいた。
川中先生だった。体育館がどよめいた。
まるで地割れのようだった。
伝説は始まった。
黄団の団長はAくん、副団長はよし子だ。次の日から動きなどの本格的な練習が始まる。
まずは行進の振り付けを考えることから始まった。
マクロファージの中でよし子だけが張り切っていた。
△高校では行進のあと、本部に向かって振り付けを披露する、それだ。
「マクロファージと言えばやっぱり体液性免疫よね。
でも細胞性免疫も捨て難いし…みんなはどちらがいい?」
川中先生は言った
「体液性免疫に限る。」
「そうね。体液性免疫でいきましょう。」
Aくんは思った、どういう事だ、全くわからない。
しかし、周りを見てみると団員の殆どが理解したようだった。
こうして行進の振り付けは無事”体液性免疫”を体現するという形で決まった。
「じゃあ次はなにがやりたいか手を挙げてください」
集団の中からぱらぱらと手が挙がる。団長であるAくんはその中から1人をてきとうに選んで当てた。
当てられた本人はその場に立ってこう答えた。
「シンボルキャラクターを作りましょう。」
「はい、じゃあシンボルは細胞性免疫を作るということで明日までに細胞の用意をお願いします」
Aくんは自暴自棄になっていた。
どうしよう、このままではまともな体育祭にはならないことは分かりきっていた。
(やっぱり僕が何とかしなくちゃ)Aくんはそう思ったのだ。
Aくんはまずよし子を副団長の座から下ろした。
そして川中先生にカレーを与え、生活習慣病で入院させた。
空いた副団長の座には8組から 酢保津 たまお (以下たまお)が入った。
「いま母さんから連絡が来たんだけど、私の家にきたの?」
Aくんは答えた
「今は忙しいからまた後で」
そう言ってスマホを耳から離した瞬間、後ろのスパイスたちが急に成長を始めたのだ。
「なにっ!まさかアン○ンマンだったとは」
Aくんは本を開き、薬の調合を始めた。薬の作り方は簡単だった。そこら辺の雑草を煮て、スパイスと混ぜるだけだ。
煮えるのを待っていると、川中先生がやってきた。
そして、突然カレールウを入れ始めたのだ。
「これを入れるとコクが出ておいしい薬になるんだ、これで商品化出来るかもしれない。」
と言っていた。
そんなことをしたら生活習慣病が悪化してしまうと考えたAくんは川中先生を必死に止めようとした。
「川中先生、そんなことをしたら病気が悪化するのでは?先生は生活習慣病なんでしょう?」
と言ったが、川中先生は聞かない。
「それなら俺にも考えがある」
「なんですか?」
「抵抗するで?」
と言った瞬間、カレールウを鍋に投げ入れた。
このままではまずい。
Aくんはとなりでぐつぐつ煮えていたシチューを無我夢中で投げ入れた。
これがビーフシチューの起源である。今ではこれが生活習慣病を治す薬となっている。
川中先生はノーベル賞をとった。そして次の日から体育祭の準備が始まるのだ。
Aくんたち黄団は名前がまだない。ということに1人も気づいていないのであった。
1回めの全体練習のとき、みんなで名前を叫んで士気を高める会(結団式)があったが、名前がないのだ。
Aくんは頭が真っ白になった。シーンと静まり返る体育館。そこに突然声が響いた。
「マクロファージ!」やつだった。
やつは2組の担任だったので、黄団を何とかしようと思い、自分たちの昔のコンビ名を叫んだのだ。
すると、もう1人その名前を叫ぶ人がいた。
川中先生だった。体育館がどよめいた。
まるで地割れのようだった。
伝説は始まった。
黄団の団長はAくん、副団長はよし子だ。次の日から動きなどの本格的な練習が始まる。
まずは行進の振り付けを考えることから始まった。
マクロファージの中でよし子だけが張り切っていた。
△高校では行進のあと、本部に向かって振り付けを披露する、それだ。
「マクロファージと言えばやっぱり体液性免疫よね。
でも細胞性免疫も捨て難いし…みんなはどちらがいい?」
川中先生は言った
「体液性免疫に限る。」
「そうね。体液性免疫でいきましょう。」
Aくんは思った、どういう事だ、全くわからない。
しかし、周りを見てみると団員の殆どが理解したようだった。
こうして行進の振り付けは無事”体液性免疫”を体現するという形で決まった。
「じゃあ次はなにがやりたいか手を挙げてください」
集団の中からぱらぱらと手が挙がる。団長であるAくんはその中から1人をてきとうに選んで当てた。
当てられた本人はその場に立ってこう答えた。
「シンボルキャラクターを作りましょう。」
「はい、じゃあシンボルは細胞性免疫を作るということで明日までに細胞の用意をお願いします」
Aくんは自暴自棄になっていた。
どうしよう、このままではまともな体育祭にはならないことは分かりきっていた。
(やっぱり僕が何とかしなくちゃ)Aくんはそう思ったのだ。
Aくんはまずよし子を副団長の座から下ろした。
そして川中先生にカレーを与え、生活習慣病で入院させた。
空いた副団長の座には8組から 酢保津 たまお (以下たまお)が入った。
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