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「絵理、愛してる」
「あたしも愛してるよ、翔」

いつも待合せに使っている夕陽が見える丘の上で
あたし達は唇を重ねた。
今日は、今までよりもずっとずっと長く－－。

＊＊＊

なんでこんなことになってしまったのだろう。
あの日まで、いつもと変わらない普通の毎日だったのに。

突然始まったあたしの初恋は、絶対にバレてはいけない秘密の恋。
大嫌いなはずなのに、何故か気になってしまう彼。
知らないうちに芽生えた「好き」という気持ち。

神様。
この気持ちを、この許されない絶対に秘密の恋を、あたしは信じてもいいのでしょうか？

＊＊＊

ごく普通の女子大生と超人気バンドのボーカル。

けして交わることなんかないと思ってたあたし達が恋に落ちた。

翔はあたしにたくさんの幸せをくれた。

でも、その分いっぱい傷ついて何回泣いたかわからない。

本当にあたしのことを好きなのかな？って、
そう何回も思わせられた。

けど今は、出会えたこの奇跡に凄く感謝してる。
あたしは翔と出会う為に、生まれてきたんだって思う。

翔、大好きだよ。

この全ての始まりは今から３ヶ月前まで遡る。

これは、そんな２人の
“ 絶対にバレてはいけない秘密の恋 ” の物語。

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