ノスタルジアの箱

六月菜摘

宛て名は此処に


私の言葉は、日々の記憶。


日記というには、追いつかず。  記憶というには、新しく。
なつかしい古い匂いに 思わず立ち止まる。


日々の想いは、言葉にして 箱に取っておく。
日々の願いは、風にのって どこかへ飛んでいく。


すきなものを すきだと 言ったり
きらいなものを やだねーって 言ったり。
素直でいながら、人を傷つけずに 生きていけたらいいな。


あわい言葉が すき。 褒められるのが すき。
すきって 言われるのが すき。 すきって いいたがる。
ほんわかしたい。 揺蕩《たゆた》う、猶予《たゆた》う、水に浮かんで。


あらゆる記憶、 想い、 伝わる手紙。 
いつも つきあってくれて、ありがとう。


今日は、今まで出逢った 大切な人たちに 感謝する日。
私が 私で いいんだって 想える日。


もし、誰かの人生と交換してもいいと 言われても
あこがれる 他の人生が あったとしても
私は、私の この人生を 誰とも代えはしないだろう。

情けないことも含めて全部 いとおしいんだ。


願わくば、この先の私が、年を重ねることを 憂うことなく
その時の 自分をすきでいられるように


そんな風に想って、風の中を散歩するように 歩いていきたい。


同じ時を重ねてくれる人たちが
ここに来てくれた人たちが だいすきです。








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