世界最強の傭兵は異世界でも最強のようです

YKD

第二十三話

学園長と教員(クレマン・レガシード)の言い争いはまだ続いていた。
俺とユイは用意された椅子に座り話が終わるのを待っていた。因みにシャル王女は先に中に入っていった。
暫く空を眺めているとようやく話が終わったらしく、学園長がこちらに来た。

「待たせてすまんの」
「問題ない、そらで俺達は学園に入ることが出来るのか?」
「そこなんじゃが」
「何か問題でもあるのか」
「あー2人にはこれから試験を受けてもらいたい」
「試験だと?」
「うむ、それがじゃな」

話を纏めると、クレマンが魔力制御も出来なかった輩を学園内に入れるのは反対らしい。その為、俺達の実力を見て判断することで話が収まったらしい。

「成る程」
「すまんがそう言うことじゃ」
「分かった、受けよう」
「そうか、では2人とも着いてきてくれ」
「ああ」
「....ん」

俺達は学園長の後に続いて歩き始めた。歩いている途中で気づいたのだが、俺はそもそも魔法が使えるのか?と思ったため、ユイに聞いてみた。

「ユイ、俺は魔法が使えるのか?」
「....使える、いつも使ってるあれ」
「魔弾のことか?」
「...そう、あれがユウスケの使える魔法、オリジナル魔法」
「そうか」

話している内に目的地に着いた。
外観はコロッセオみたいな感じで円形状、広さは40m位だと思う。中では数人の教員らしき男達が立っていた。

「では、始めようか」

そう言って学園長が合図を出すと教員が詠唱を始めた。そして、中心辺りに魔方陣ができそこからは土で出来た人形が作られた。

「準備が出来ました学園長」
「うむ、それでは試験内容を説明するかの」

試験は土人形に自分の得意とする魔法を当てる、と言うことらしい。

「では、どちらから受けるかの」
「....ん」
「ユイ君からか、では始めてくれ」
「....分かった」

ユイは手を人形に向けた。そして「ホーリーノヴァ」と唱えた。そうすると人形を中心に爆発した。

「な!」

教員達は驚いていた。

「馬鹿な最上級魔法だと!」

説明

魔法には大きく分けて4つになる。下から順に初級魔法、中級魔法、上級魔法、最上級魔法に分かれる。その他にも補助魔法と複合魔法がある。そして、ユイが放った最上級魔法は現在使える者が片手で数える程しかいない魔法なのだ。

ユイの放った魔法に放心状態の教員達に学園長が声をかけた。

「これこれ、君達まだユウスケ君の試験が終わっとらんぞ」
「は!そうでした、では」

そうしてまた土人形ができた。

「では、始めてください」
「了解」

俺はアイテムボックスからデザートイーグルを取り出した。

コメント

  • シャドウ

    続きが気になっているので更新よろしくお願いします。
    次回作楽しみにしています。

    0
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