世界最強の傭兵は異世界でも最強のようです

YKD

第二十話 「学園編」

次の日の朝、俺とユイは公爵の屋敷へカレンとシロは最果ての島へ向けて主発した。

公爵の屋敷に着いた俺達を迎えたのは、執事のセルグだった。

「お待ちしておりました。旦那様とレオン王子は二階の執務室でお待ちしております」
「ああ、分かった」

セルグの後に着いていき、俺達は執務室に着いた。

「旦那様、ユウスケ様をお連れしました」
「入れ」

中に入るとレオン王子とグリル公爵の2人が待っていた。

「昨日振りだね」
「ああ」

レオン王子が挨拶してきたが、素っ気なく返事した。

「やはり、君は面白いね。それでは早速本題に入ろう」

俺達は椅子に座り依頼内容を聞いた。

「依頼は護衛だ」
「護衛?」
「そうだ、ただし商人等ではなく"王族の護衛"だ」
「.....相手は?」
「この国の第三王女"シャル・ガレット・フローリア"」

俺はレオン王子が依頼内容を話して思っていた考えが仮説から確信に変わった。

「1つ聞いてもいいか?」
「どうぞ」
「王子は俺達のランクを知った上で話しているな」
「.....」
「そして、俺達ぐらいのランクでないと第三王女に
危険が迫る。違うか?」

レオン王子は俺からの目が鋭くなり此方に威圧を飛ばしてきた。

「いつから気づいてた」
「最初に依頼を受けないかと言ってきたときだ」
「.....」
「普通ならそれなりに実績のある奴に指名依頼を出すはずだ、だが俺に直接持ち掛けてきた。どこの馬の骨とも知らない俺にだ。そして、王子ともなれば勿論"勇者達"とも面識があるはすだ、だから気づいた」
「......成る程、これはしてやられたな」

レオン王子は額に手を添えながら笑いだした。そして、少ししてから本題に入った。

「君の推測どうり俺は君達がEXランクの冒険者そして、勇者達と面識があるのを知って依頼を受けてもらった」

そこからは、話はスムーズに進んだ。内容としは、まず、シャル王女の護衛として王都魔術学園に入学して欲しいとのこと。次に王女となるべく行動を共にする事、この事は既に王女の了承済みだそうだ。最後に王女を狙う者を見つけ出来れば解決、出来なくても国に報告する事、以上が今回の依頼だ。

「受けてくれるね」
「ああ」

俺の返事を聞いて、レオン王子は頷いていた。

「それじゃあ、一週間後に町の西門に来てくれ」
「了承した」

話が終わり、俺達は部屋から退出した。

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