魔法学園の最強最弱者

寺さん

13話~二人の過去~

俺は急いで部屋に戻る。
さっき保健室に行ったが、誰も居なかったので多分部屋に戻ってるだろうと思い、少し小走りで移動している。しかし、それが俺の不幸か幸運か分からないが、最悪な状況で部屋に入ってしまった.....

ハッハッ
「何だよあいつら先に部屋に戻ったのかよ」
保健室を覗いたら、誰も居なかったから部屋に戻ってるだろうと、少し急いで戻っている。

ドアの前に立ち止まり、一呼吸置いて
「おーい、サヤカー話したいことが...」
俺は、見てしまった...ユイの裸を!何回目だよ.....
「キ...キ...キャー」チュドーン
「ま...まてー!デバイスで俺を殺そうとするなー!」

「はー...ま、事情はわかったわ。でもノックぐらいするのは当然じゃない?」
腕を組みながら俺を見下ろす。
「私は別に見られてもよかったのになー」
隣にいるサヤカ。イヤ!見られていいのかよ!心の中でつい突っ込んでしまった。
「それで、あなたはサヤカに自分の過去を知りたくて話がしたかったのね。」
「ああ、教えてくれサヤカ、俺とお前の関係を...」

「私はいいけど、さっきみたいに倒れたりしないの?」

「それは百も承知だ。話してくれ。」

「守がそういうのなら話すね。あれは、7年前ぐらいかな...」
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 昔、サヤカは国の首都から少し、離れた小さな村で暮らしてた。そのときに出会ったのが山川守、昔の俺だった。サヤカが言うには今みたいに温厚な性格ではなく少し、冷酷なところがあり、いまとは若干別人な一面があったらしい。(当然知らなかったから少し、驚きだ。)
そして、二人には魔法の才能があり、特に俺の方は他人の魔法を使えたり自分の想像したデバイスも出せたりとまさに天才だった。


サヤカの方は、水属性で小さな小刀のデバイスを出せたりする。けど、威力は小さいから
昔からよく走ってたり他の人の数倍は、動きが素早かった。(デバイスを使える人は他の人より運動能力が優れてるがサヤカは、その上を行っている。)まあ、二人はよく毎日のように遊んでいた。

「マー君!将来大きくなったら、マー君ファーストキスもらっていい?」

「ああ、別にいいぞ」

「やった!約束だからね!」

「はいはい、分かったよ」

サヤカが前にいきなりキスしたのはこの約束をしたからだったのだ。(何でこの時俺はぶっきらぼうにこたえたのだろう?バカだなー)

とまあ二人の仲はとてもよく、楽しく暮らしてたが俺の噂を聞き付けた国の連中が俺のことをしばらく預り、俺の魔法の研究をしたいと言ってきた。1ヶ月で帰れるといっていたのでサヤカは少し、寂しかったがすぐ帰れるだろうと思っていた。

「マー君!帰ってきたらまた遊ぼうね!」

「ああ、分かっているよしばらく会えないが帰ってきたらまた遊ぼう」

「じゃあまたね!」

と手をふって見送ったが子供の頃に会話をしたのがこれで最後で守はそれっきり帰ってこなかった.....


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