魔法学園の最強最弱者

寺さん

8話~転校生~

「はぁ~昨日は散々だった...」部屋から出て鍵をかけたのを確認すると、俺は学校へと向かった。
 朝起きたら、ユイの姿は無く、もう、部屋を出ていってた。「あいつ、意外と早起きなんだなー」そんな独り言を言ってると、学校にすぐ着いてしまった。
 俺は自分の下駄箱から室内のシューズを取りだし、履き替えた。時間が無かったので少し小走りになった。
 教室に入ると、みんな席に座っていいたので、すぐに
自分の席に座る。
 隣を見るとユイがおり、昨日みたいに不機嫌では無く
何だか爽やかな表情をしていた。
 (怒ってないかな...?)少し、それが気になり、話し掛けようとした瞬間マリ先生が入ってきた。
 「はい、皆さん席についてますね。それでは朝のHRを始めます。」マリ先生がそう言うと、出席を取られ
少し話をした後、「それでは、ここで転校生を紹介したいと思います。」そう聞くとみんな、少しざわめく
まぁ確かにまだ入学してそろそろ1週間がたつ頃だから、 この時期に転校生は珍しいか...俺は顔を伏せながら自分で勝手に納得した。ガラッ
 ドアを開ける音がしたので俺は自然と顔を上げる。
そこには、青い髪の毛で少し背が高くとても美人だ。
 「大川サヤカですこれからよろしくお願いします。」
丁寧にお辞儀をすると、マリ先生が「大川さんは山川さんの前の席に座ってください。」そう言うと、俺の前の席に座ると、何だかとても、良い匂いがした。
 なんだろうラズベリーの匂いかな?俺がうっとりと
見とれていると、何だか隣から殺気が感じてくる。
 俺は背筋に寒気が走り、隣を見ると、上が下を見下すような目でこっちを見ていた。あの、何で怒ってるのでしょうか?と聞きたかったが昨日のこともあるので
聞けなかった。
 ユイは俺から目を離すと、すぐに先生の話を聞いていた。(何だ?何だか反応が冷たいぞ?)やっぱ怒ってのんかなーなんて思ってたら朝のHRが終わった。
 俺は、ユイと話そうとしたが、ユイはすぐに教室を出ていってしまった。俺は少し寂しかったがまぁいいや
と思い、切り替えて転校生の挨拶でもするかと話掛けた。
 「え~とよろしく大川サヤカさんだっけ?」
「はい、そうですこれからよろしくお願いします。」
大川さんはニコッと笑ってくれた。あぁ~天使だなぁ
とほっこりしてると、次の瞬間大川さんはとんでもない行動に出た。
 大川さんは席から立ち上がり、俺の手を引っ張った。
「ち、ちょっとどこに連れてくの?」俺が戸惑いながら聞いても、大川さんは俺の手を引っ張り続ける。
すると、人目の付かない階段に着くと、いきなり立ち止まり一言「ふふ、やっと会えた...」と言ってにっこり笑うと、俺の唇にキスをしてきた。
俺はあまりにも突然の事だったので今どんな状況なのかを、すぐには理解できなかった。

コメント

  • ノベルバユーザー232154

    会話や心内での呟きと、続きの文章は改行した方が良いです。

    2
  • 寺さん

    どうもありがとうございます

    1
  • ノベルバユーザー178925

    どうもA澤です。寺さんの作品は私の中でトップクラスの面白いものだと私は考えています。是非これからも期待しておりますので、更新よろしくお願いいたします。

    0
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