コラボ─チート無しクラス転移・厨二病が率いる異世界ライフ

Akisan

10話

皆が鉄人形ゴーレムを見据えて

「「「ぶっ倒す!」」」


三人が散開し
正面に原が、左から秋、そして右からミキオが
それぞれ鉄人形ゴーレムへと走っていく

その様子を見てゴーレムが圧縮した
魔力弾を放ってきた
それぞれ三発ずつ飛ばしてくる
しかし、三人は走るスピードを変えもせず

秋の右手の一振り、龍の力を前に鉄屑と化し
原の剣の結界の前に散り散りになり
ミキオの鎖の横凪ぎにそれは意味をなさない


まず最初にゴーレムへと至ったのはミキオだった
鎖を伸ばし空気に付け、巻き取り空へと飛ぶ
「鎖縄──黒鞭!」
漆黒の鎖が伸びゴーレムへと叩きつけられ
甲高い音を立てるかと思われたが
その鎖はゴーレムの数メートル手前で弾かれるが
放射状に亀裂が走る
「バリアか、めんどくさいもんがあるな」

それを見て原が
「サイトー!狙え!」
刀を切っ先を鉄人形ゴーレムへ向けたまま
空へと投げる
「いっけぇぇぇぇぇ!」
その刀を秋がバリアへと押し込む
ミキオが付けた亀裂と連鎖し
ガラスが割れるような音がして障壁が砕け散った
「原ちゃん!右肩から少し中心寄りのところ!
そこが魔力炉だ!」

その言葉を合図に原が跳躍、刀を逆手に持ち
ゴーレムの右肩辺りに突きつけた
その刃はしっかりと刺さり
鉄人形ゴーレムの障壁を破壊した

そこをすかさずミキオが一撃を入れる
「鎖縄──叢狩り!」
足を鎖と成す
金属音が鳴り、擦れる音がする
その体にしっかりと傷がつく

すると、上体を回転させ腕を振り回し抵抗を見せる
それは攻撃メインではなく一度距離をとらせる
ためのものだった

「原ちゃんの刃が通らなかっただけあるね
すげぇ硬ぇのな、これは難しいね」
ミキオが自分の指を見て言う

「音を聞く限り、僕は攻撃すると痛いなぁ」
秋が言うと
「あれ?さっき殴り飛ばしてなかった?」
ミキオが思い出したように言う
「あれはね、空気を殴ってるから
直接当たってはないんだよ」
秋が説明すると
「なるほど、規格外か」
と、原の言葉を繰り返す
「それ、褒めてる?」
「貶してはない」
と、言い争っていると
ゴーレムが圧縮した魔力弾を放ってきた

鎖盾さじゅんライオットシールド!」




まずはすいません
前回次で終わりと言ったのに終わりませんでした

こちらの都合で短くなってしまいました
が、楽しんでいただけたら幸いです

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