頼む!誰かこの不幸な俺を幸運にしてくれ!
第2話 受け入れられない新しい生活
俺はゆっくり目を開いた。
後頭部に柔らかい感触、目の前には黒髪の美少女がいた。この状態を理解していない俺は思考する。
確か気を失って倒れたはず、となると俺は今仰向けの状態で寝ているのだろう。そして、目の前にある顔がこちらを覗き込んでいて、後頭部には柔らかい感触。
となると……
「どぉわあああああ!!!」
俺は叫びながら横に勢いよく転がり立ち上がった。
そう、俺は膝枕をされていた。この幸運の女神を名乗る美少女、ラックに。
とりあえずこの状況を理解すべきだ!俺が今いるのは外、おそらく気絶した場所が外だったからだ!
それから…えーと…何で膝枕されてんの!?
「目が覚めましたね!翔太様!」
安心したように、笑顔で言ってくるラック。
目が覚めましたね!じゃないよ!?膝枕初経験で、されてることに気がつくのに時間かかったわ!
いや!そうじゃない!お前何してんの!?まさか俺が気絶してからずっと膝枕してたのか!?
外で!?この人目のある外で?!
「さて、では話の続きをしましょう」
それどころじゃないよ!?まだ肝心な問題が解決してないよ!?
「私の力を見て信じてくれましたか?」
……そうだ。目の前にいるのは紛れもない神なのだ。あれを見てしまったら信じざるを得ない。初めて見たときはパニックになったけど、見たところ悪そうな子じゃないし、とりあえずおとなしく話を聞こう。
「あのように、私は時間を操る事ができます。そして、私が何故翔太様のもとにやって来たかと言いますと、あなたの逃げていってしまった幸運を取り戻すためです。」
確かそんなこと言ってたな、初めて会ったときに。
「ですが、逃げていった幸運の居場所が分からない今、私があなたのそばにいて幸運を分け与え続けなければいけません。」
「ほうほう。つまり、俺は四六時中お前のそばにいないと運が最悪のままということだな」
「そういうことです!」
「四六時中お前と一緒?」
「はい!」
「それは嫌だ!」
即答した。
そして俺は彼女から逃げるようにして家に入ろうとした。
四六時中なんて冗談じゃない。俺は学校にも行かないといけないのに、あいつと一緒にいたらロクに生活できないことは目に見えている。
俺は勢いよくドアを開け、階段を駆け上る。
いや、駆け上りたかった。
ドアを開けてすぐ、そこにはラーメンの汁がぶちまけてあった。無論、俺が前にぶちまけたものだ。足を滑らせた俺は盛大に転んだ。
「痛"あああああああああ 」
くそっ!どんだけ前の伏線だよ!もう無かったことにしてもばれないレベルだぞ!?
「翔太様~!」
ラックが慌てて駆けてきた。
「……だから言ったじゃないですか」
ラックが俺を哀れみの目で見下してくる。
やめろ。俺をそんな目で見るな。
「今みたいになりますから、一緒にいないと駄目なんですよ」
哀れみの目はやめて、笑顔で言ってくるラック。
はぁ…何で俺はこんなに運が無いんだ…。
気だるさから、俺は起き上がることなく、そこにうつ伏せた。
後頭部に柔らかい感触、目の前には黒髪の美少女がいた。この状態を理解していない俺は思考する。
確か気を失って倒れたはず、となると俺は今仰向けの状態で寝ているのだろう。そして、目の前にある顔がこちらを覗き込んでいて、後頭部には柔らかい感触。
となると……
「どぉわあああああ!!!」
俺は叫びながら横に勢いよく転がり立ち上がった。
そう、俺は膝枕をされていた。この幸運の女神を名乗る美少女、ラックに。
とりあえずこの状況を理解すべきだ!俺が今いるのは外、おそらく気絶した場所が外だったからだ!
それから…えーと…何で膝枕されてんの!?
「目が覚めましたね!翔太様!」
安心したように、笑顔で言ってくるラック。
目が覚めましたね!じゃないよ!?膝枕初経験で、されてることに気がつくのに時間かかったわ!
いや!そうじゃない!お前何してんの!?まさか俺が気絶してからずっと膝枕してたのか!?
外で!?この人目のある外で?!
「さて、では話の続きをしましょう」
それどころじゃないよ!?まだ肝心な問題が解決してないよ!?
「私の力を見て信じてくれましたか?」
……そうだ。目の前にいるのは紛れもない神なのだ。あれを見てしまったら信じざるを得ない。初めて見たときはパニックになったけど、見たところ悪そうな子じゃないし、とりあえずおとなしく話を聞こう。
「あのように、私は時間を操る事ができます。そして、私が何故翔太様のもとにやって来たかと言いますと、あなたの逃げていってしまった幸運を取り戻すためです。」
確かそんなこと言ってたな、初めて会ったときに。
「ですが、逃げていった幸運の居場所が分からない今、私があなたのそばにいて幸運を分け与え続けなければいけません。」
「ほうほう。つまり、俺は四六時中お前のそばにいないと運が最悪のままということだな」
「そういうことです!」
「四六時中お前と一緒?」
「はい!」
「それは嫌だ!」
即答した。
そして俺は彼女から逃げるようにして家に入ろうとした。
四六時中なんて冗談じゃない。俺は学校にも行かないといけないのに、あいつと一緒にいたらロクに生活できないことは目に見えている。
俺は勢いよくドアを開け、階段を駆け上る。
いや、駆け上りたかった。
ドアを開けてすぐ、そこにはラーメンの汁がぶちまけてあった。無論、俺が前にぶちまけたものだ。足を滑らせた俺は盛大に転んだ。
「痛"あああああああああ 」
くそっ!どんだけ前の伏線だよ!もう無かったことにしてもばれないレベルだぞ!?
「翔太様~!」
ラックが慌てて駆けてきた。
「……だから言ったじゃないですか」
ラックが俺を哀れみの目で見下してくる。
やめろ。俺をそんな目で見るな。
「今みたいになりますから、一緒にいないと駄目なんですよ」
哀れみの目はやめて、笑顔で言ってくるラック。
はぁ…何で俺はこんなに運が無いんだ…。
気だるさから、俺は起き上がることなく、そこにうつ伏せた。
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