右目を無くした少年の恋のお話

Akisan

応援

『次の競技なんだ!?』
『おい!ゼッケンが一人分足りねぇぞ!』
『私の水筒知らない!?』

応援席では様々な声が飛んでいる

「元気だな」
「そうだな」
応援席の最後尾、その一番端の席に
京極と咲宮は座っていた

「お前、結局クラス代表リレー出るんだな」
何気なく言うと京極の体がガクガクと震えだした

「あぁ、そうだよ、出るんだよ
一時の気の迷いでエントリーしちゃったよ」

そんな京極を見ていたら
少し意地悪をしたくなったので

「他クラスは陸上部ばっかりだってよ
さっき誰かが言ってた」
「いやぁぁぁぁ!やめてぇぇぇ!
皆が俺を見て足が遅いと笑うんだぁぁぁ!」

等と話していると

『クラス代表リレー参加者は集まって下さ~い』
集合の合図が出た

「な、なぁ咲宮、俺と競技を交換s──」
「断る」
「俺たち友達だろ?」
「友達を安く使うんじゃねぇ、諦めて行ってこい」
「いやだぁぁぁぁぁ!」

子供のように駄々をこねている京極を
『なにしてんだよ!ほら、行くぞ!』
他のクラスメイトが連れ去った

「あれじゃ、京極も逃げられないね」
「っくりした!いつから横にいたんだよ!」
気がつけば隣に名代がいた
「ちゃんと応援してやれよ?」
「まぁ、気が向いたらな」

「応援しないと応援してもらえないよ?」
いつの間にか早坂も入っていたが
もう驚かない

「別に応援なんてしてもらわなくて構わない」
そう言って春斗は二人から離れ歩いていく

「あれの人を避ける感じは何なんだろうね」
「とりあえず、今は京極君だよ」
「それもそうだね、ほっとけば戻ってくるよ」

『それではクラス代表リレーを始めます!』




お待たせしてしまってすいません
受験があるのでまたしばらく投稿できませんが
待っていてください!

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