右目を無くした少年の恋のお話

Akisan

次の日

「…おい」
京極が怖い顔をして席の真横に仁王立ちをしている
「──すまん」
流石に罪悪感が沸いたため目を反らしてしまう

「別に、俺は怒ってない
ただ、メールは無視して電話には出ない
その事を強く言ってるだけだ
おい、こっち見ろ」
京極が不安になる笑顔で言った

「世間一般ではそれを怒ってると言うんだ」
最早、目を逸らしすぎて背中を向けると

「残念、反対側にもいますよ」
反対側には名代がいた
「あんまりいじめちゃダメだよ~」
と、早坂が声を掛けてくれる

「あぁ、先生に呼ばれているんだ」
と、隙を見て逃げ出そうとするが
「その要件なら俺が済ませておいた
安心して話しようぜ」
しかし、逃げられない

「はいはい、二人とも、そこまで
咲宮くんがいい加減困ってるよ」
早坂が手を叩きながら二人をなだめる

「ま、こうして学校来てるわけだし良いか」
京極がそう言った時に丁度始業のチャイムが鳴った



「はい、今日はお知らせがあります
6月の中旬に体育祭があります!
なので、今日のロングホームルームは
競技を決めたいと思います」

この話を話を聞いたとき四人は思った
────めんどくさっ!

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