右目を無くした少年の恋のお話

Akisan

いつもと違う帰り道

「実は俺、アイツと同じ中学でさ───」

帰り道を歩く俺、そして隣にはご機嫌な京極

「おい、咲宮聞いてる?」
「ハァ、何でお前がいるんだよ」

────クソッ!どこで間違えたんだ




とある女子からメモを貰った後
京極に追いかけられた

「咲宮ァ!俺の話を聞けぇ!」
「しつこいな!!めんどくせぇ! 」
二人して廊下、階段、中庭、校庭と
鬼ごっこをしていた時

「クソッ!行き止まりか!」
「追い詰めたぜ!咲宮!」
鍵のかかったドアに引っ掛かってしまい
八方塞がりになってしまった

「何でそんなに俺を追いかけるんだよ!
俺なんかしたか!?」
「お前のせいで俺は俺は!」

「おい、待て!京極!目が、目が死んでる!」
「サクミヤァァァァァ!」

何か、京極が大変なことになっていて
このままでは身の危険があると感じた俺は

「京極!今日俺、アイツに
ノート頼まれたんだけど俺の汚くて読めないから
家に行って見せてやらね?」



あぁ、さっきの自分を殴ってやりたい……

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