旅の記憶

中津 国衙

旅の記憶

私は旅の途中で村を見つけた。
私はその村に人影を認めた。
長らく人に会っておらず、人に会いたかった。
私はその村に走り出した。
私は村の入り口まで来たとき安心感からか長い旅の疲労からか栄養不足かなんかで倒れてしまった。
目を覚ますとそこは家の中であった。
横を見ると一人の老人がベランダに座っていた。
きっとあの方が助けてくれたのだろう。
お礼を言おうと隣に行き、
「ありがとうございました」
と言うと老人は笑顔で
「気にしなくていいよ」
と答えた。
その家は村の一番高い場所にあり、村が一望できた。
村の真ん中を通る川は輝く水色で、水車が回り、
市場はとても賑やかで、広場には子供が遊んでいた。
私はこの村が好きになり住みたいと言った。そしたら老人は笑いながら、
「それはとてもうれしいことだね。でもね私はねこの村よりもいい村なんかたくさんあると思うんだ。君は旅人だろう。それなら世界を周ってこの村が一番だと言うのなら歓迎しよう。」
僕はそれを受け入れて、もう一日泊めてもらってから旅にでた。その時に老人が暖かく見送ってくれた。
またいつかここに戻ってきたいな。
そう考えながら旅に出る。

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