僕と彼女の物語

りゅう

プレゼント














さてさて、先程妹からちなちゃんへのプレゼントを受け取った訳だが…

どうやって渡そう………

先程からずっとちなちゃんと一緒に歩いている。既に夕食を終えて現在帰路についている。はやく渡さないと…と思っているのだが緊張して渡せない……

「しゅう君、さっきからどうしたの?」

ちなちゃんが頭の上にクエスチョンマークを浮かべて尋ねる。

「え、あっ、えっと…なんでもないよ…」

僕のバカ、せっかくちなちゃんにプレゼントを渡すチャンスだったのに何してんだよ…

「ねえ、しゅう君、手繋いでいい?」

「え、あっ、うん」

僕の返事を聞くとちなちゃんは嬉しそうに僕に抱きついた。

「え、ちょ、手を繋ぐだけじゃ…」

「私に抱きつかれたくなかった?」

「いや、そういうわけじゃないけど…」

「ならいいじゃない。誕生日なんだしこれくらいのわがままは許してよ」

ちなちゃんはすごく嬉しそうな表情で僕に言う。あ、やっぱりちなちゃんはすごくかわいいな……

「ちなちゃん、誕生日おめでとう。これプレゼント…」

僕はちなちゃんから少し離れてちなちゃんにプレゼントを渡した。

「ハグさせてくれるだけで十分だったのに…ありがとう。すごく嬉しいよ」

ちなちゃんはそう言いながら僕に飛びついて来た。僕はちなちゃんを受け止める。その後、僕達はしばらく抱きつきあったまま動かなかった。














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