僕と彼女の物語
一目惚れ
4月13日
僕とはるかは卓球部に入部した。
新しく入部した1年は僕達を抜いて3人、男1人に女2人だった。
「とりあえず自己紹介してもらおうかな」
ここみ先輩が僕達に言う。
僕達新入部員5人は他の部員の人達の前に立ちそれぞれ自己紹介していく。
一番端っこにいた大人しそうな女の子がゆず
明るくて元気そうな女の子がふうか
ゆずとふうかは幼馴染らしい。
真ん中にいた真面目そうな男がえいと
3人の自己紹介が終わり僕が自己紹介する番になったが、緊張のあまり噛んでしまった、少し笑いが起こって恥ずかしかった。
そんな僕と比べてはるかは上手に自己紹介できていた。
「とりあえず5人の実力が知りたいから5人でリーグ戦やってもらおうかな」
ここみ先輩に言われた通り、僕達はリーグ戦を始めた。
結果は僕が一位ではるか、ふうか、えいと、ゆずという感じの順位だった。
「5人とも初心者じゃないみたいね、とりあえず今日はあんまり時間ないから5人で適当に練習してて、普通の練習には明日から参加ね」
ここみ先輩がそう言い去っていく。
5人で話し合った結果交代でラリーをすることになった。
20分くらいラリーをしてその後は負け抜け1点先取のゲームをすることになった。
僕がずっとゲームをし続けることになってしまったので20分くらいで中止になった。
その後、少し休憩を取ることにした。
休憩中、僕ははるかと卓球の話をしていたらふうかが僕達に近づいてきた。
「ねえねえ、2人は付き合ってるの?」
ふうかがいきなり僕達に尋ねる。
「「付き合ってません」」
高校に入ってから何回同じようなやりとりをしたんだろう…と思いながら答える。
「へー違うんだ…」
「しゅう君とはただの幼馴染ってだけだよ」
はるかがふうかに言う。
「そっか…じゃあ、しゅう君、私と付き合わない?」
「え?」
ふうかの突然の告白に僕は驚く。
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