僕と彼女の物語

りゅう

初めての恋、初めての告白








4月12日


「なんか変なことになっちゃったね…」

「うん。なんかごめんね」

私はりく君と一緒に出掛けていた。まだ付き合ってはいないがお母さんが私とりく君が付き合っているという噂を流したせいで知り合いに会う度に恥ずかしい思いをしている。

10分くらい歩いただけで3人の人がこっちをニヤニヤと見ていた。若いっていいわね〜とかリア充死すべしといった言葉も聞こえてきた。

「りんさんが気にすることないよ。俺としては少し嬉しいくらいだよ」

「嬉しいって…」

私の顔が赤くなる。ぶっちゃけ私もりく君と付き合ってるという噂が流れても嫌な感じにはならなかった。流石に友達から付き合ってるの?と聞かれたら少し恥ずかしくなるが否定したくはならない。

「これって恋なのかな…」

りく君に聞こえないように呟く。

「りんさん、危ないよ」

私は前を見ずに歩いていて電柱にぶつかりそうになった。
りく君が私の手を引いて電柱にぶつからないよう引っ張ってくれた。

私の顔が真っ赤になる。

「あっごめん、嫌だった?」

りく君が慌てて手を離す。
りく君の手が私の手から離れてしまった直後私は無意識のうちにりく君の手を掴んでいた。

「えっ」

「あっ、ごめんね」

私は慌ててりく君の手を離す。

「別にいいけど、急にどうしたの?顔も真っ赤だし熱でもあるんじゃ…」

りく君が心配そうな顔で私を見つめる。

「とりあえず今日はもう帰った方がいい、送ってくよ」

りく君が私の手を引いて歩き出す。
何故か私はりく君の手を離したくなかった。





気づいたら私の家の前についていた。
あっという間だった。

「じゃあ、ちゃんと寝るんだよ」

りく君が私の心配をしてくれる。

「じゃあ、僕は帰るね」

りく君がそう言い、立ち去ろうとする。

「待って」

私は慌ててりく君の手を掴んだ。

「私、りく君のことが好き、いつの間にか好きになってた。りく君お願い私と付き合って」

初めて人を好きになった。初めて告白をした。
私の思いがりく君に届くのを願って…

「俺もりんさんのこと好きだよ。是非付き合ってください」

私とりく君は正式に付き合うことになった。






数日後、お母さんにより私とりく君が家の前でしたやり取りが近所の噂になっていた…








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