僕と彼女の物語
結末
そして、卒業式の日、私はなんかおかしな気持ちだった。
「りく君あれから1回も来ないな…」
卒業式の前日とその前の日、私がりく君が教室に来るのを少しだけ待っていたが、りく君は来なかった。
「りく君諦めてくれたのかな?」
前までなら諦めてくれたら嬉しかったが今はなんかわからない、複雑な気持ちだ…
卒業式が終わり私は学校の前で友達と話していた。
しばらくして学校からりく君が出てきた。
私と目があったがりく君は私から目を逸らして去って行った….
「ちょっとごめん、また連絡するね」
私は友達にそう言い、りく君を追いかけた。
「りく君、待って!」
数分間走ってようやく追いついた。
「りんさん?どうしたの?」
りく君が驚いたような顔をして振り返る。
「りく君、最近来ないから何かあったのかなって思って…」
「りんさんも迷惑だったでしょ…毎日好きでもない人に告白されて…」
「うん、迷惑だったと思う…だけど…りく君が来なくなってからなんか、寂しい感じだったの…」
私はりく君に今の思いを伝える。
「ごめんね…変なこと言って…」
「りんさん…俺、りんさんのことが好きなんだ。付き合ってください」
「え?」
突然の告白に驚く。
「ごめんなさい。今は付き合えない、まずは友達から始めよう。私の気持ちもちゃんとはっきりさせるから」
「わかった」
桜舞う道中で私はりく君の告白を再び断った。
次は私から告白しようと心に誓って…
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