僕と彼女の物語

りゅう

最後







振られてしまった。

ずっとずっと好きだった女の子に振られてしまった…

僕はどうしてもりんさんのことを諦められなかった。





困ったことになってしまった…

私がりく君からの告白を断ってから3日が経った。
あれから毎日りく君に呼び出され、告白され、断るを繰り返している。

たしかに諦めないで頑張れって言ったけど、自分がされるとこうも鬱陶しいとは思ってなかった。
今度恋愛相談されたら断られたらきっぱり諦めろと言うようにしよう…


今日こそはりく君に捕まらずに帰りたい…

そう思いながら私は急いで帰る準備をしていた。

「あの、りんさん」

廊下に出た私に誰かが声をかけて来た。
まあ、誰かは大方の予想がつく。

私が振り返るとそこにはりく君がいた。
やっぱりか…

「一緒に来てもらってもいいかな?」

「いいけど…」

私はりく君に連れられて体育館裏に移動した。

「今日も、ごめんね、ただりんさんのことが諦められなくて…だから今日で最後にするよ…お願いします。僕と付き合ってください」

「ごめんなさい…」

「やっぱダメだよね、ごめんね、じゃあ僕は行くよ」

そう言いりく君は去って行った。




それから2日が経った。

りく君はあの日以降私に告白するのをやめた。












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