僕と彼女の物語

りゅう

告白の答え






「で、相談って?」

私はりく君に連れられて体育館裏に移動していた。

「実は俺、好きな人がいるんだ」

やっぱりいつもの恋愛相談か…
なんで私に相談するんだろ、他に相談する人なんてたくさんいるのに…
まあ、相談されたら頑張って答えるけど…

「その好きな人に告白したいの?」

「うん。そうなんだ…だけど自信が出なくて…振られたらどうしようとか考えると…」

典型的なやつね。めんどくさそうな相談じゃなくて良かった。そう思いながら答える。

「自信が出ない出ないってずっと思いを伝えられなかったら何も始まらないよ。思いきって告白してみなよ。もし振られたとしても諦めないで、アプローチを続けてみたら?だけどしつこくしすぎちゃダメだよ。間違いなく嫌われるから」

私だったら振った男にずっとつきまとわれたら絶対に嫌だからそう答えた。

「うん。そうだよね」

「頑張って、私、応援してるから」

最後にりく君を勇気付ける。

「相談に乗ってくれてありがとう、俺、頑張って思いを伝えてみるよ」

「頑張ってね。じゃあ、またね」

相談を終えた私は家に帰ろうとする。

「りんさんちょっと待って」

りく君が私を呼び止める。私はその場にとまり振り向いた。

「俺が好きな人ってりんさんなんだ…りんさん、俺と付き合ってください」

昼時で少し蒸し暑くなってきた体育館裏で私はりく君に告白された。

「ごめんなさい…」

それが私の答えだった。
私は慌ててその場から立ち去り家に帰る。
まさか告白されるなんて思ってなかった…







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