僕と彼女の物語

りゅう

妹と妹








「しゅう君妹いたんだ〜かわいい子だね〜」

ちなちゃんがみゆを見ながら言う。

「お兄ちゃんの彼女さんですか?」

「うん。そうだよ」

ちょっちなちゃん妹には内緒にしといてよ…
絶対帰ったら何か言われる…
今、フラグ立った?

「お兄ちゃんにこんなかわいい彼女さんがいるなんて…」

「あのみゆさんのお兄さんですか?」

「え、うん。そうだよ。もしかしてみゆの彼氏さん?」

「はい。そうです。飯島 涼と申します。」

「まさかみゆにこんなかっこいい彼氏さんがいるなんて…」

「仕返しか!」

みゆが突っ込んでくる。
お互い少し恥ずかしくなり少し間が空くとみゆがりょうくんを連れて別の店に向かう。

「妹さん、かわいいね」

小物屋で買い物をしながらちなちゃんが僕に言う。

「全然かわいくないよ、生意気だし、ワガママだし」

「真面目な妹より数倍マシだと思うよ…」

「そういえばちなちゃんも妹がいるんだっけ?」

「うん。今中2の妹がいるよ」

「みゆと同い年なんだ」

「みゆちゃんも中2なんだね。同じ学校だから知り合いかもね」

「今度みゆに聞いてみようかな」

「私も妹に聞いてみよ」

「あれ?お姉ちゃん?」

僕とちなちゃんが話をしていると後ろからちなちゃんに向けられた声が発せられる。

「げっ、ゆい」

「お姉ちゃんこんなところで何してる……もしかしてお姉ちゃんデートしてるの?」

そういいながらちなちゃんの妹のゆいちゃんがこっちに近づいてくる。

「あの、お姉ちゃんの彼氏さんですか?」

「うん。そうだけど…」

「今すぐ、お姉ちゃんと別れてください」

「え?」

いやいや、何言い出すのこの子いきなり別れろとかめちゃくちゃでしょ。

「ゆい、余計なこと言わないで、ごめんねしゅう君、気にしないで」

ちなちゃんが僕に謝る。

「いやいや、気にしてないから大丈夫だよ」

「気にしてください。さっさと別れてください。」

「ゆい!」

ちなちゃんが少し声を荒げながら言う。

「私はお姉ちゃんのためを思って言ってるんだよ。こんないかにもダメそうな人、お姉ちゃんと釣り合うわけないじゃん」

ストレートに言わないで…心に傷が…

「ゆい、しゅう君のこと何も知らないあなたが勝手にしゅう君の悪口を言わないで、お姉ちゃん怒るよ…」

ちなちゃんが結構怖い感じの声で言う。

「じゃあ、私達行くから…しゅう君、行こ」

ちなちゃんが僕の手を引っ張り強引に店の外に連れて行く。

「さっきはごめんね。妹が嫌なこと言って…」

「いや、気にしてないよ….後ろはかなり気になるけど…」

さっきからゆいちゃんが僕達の後をつけてきているのだが…

「気にしないで…」



その後僕達は映画館に向かった。

事前にチケットを予約していたのでゆいちゃんは僕達についてくることができなかった。

「もう、ゆいは追いかけて来ないよね?」

「たぶん大丈夫じゃない」

ちなちゃんとそんな話をしながら映画館の席に座る。

「あれ、お兄ちゃん?」

「みゆ?」

みゆとりょうくんが僕達のすぐそばを通る。
チケットを見て席を確認していたようだった。

「お兄ちゃんそこ通して」

「あっ、うん」

みゆとりょうくんが僕達の前を通り、みゆがちなちゃんの横に座りりょうくんがみゆの横に座る。
こんな近くの席にするなよ。
心の中で妹に文句を言っていた。

「あれ、お姉ちゃん奇遇だね」

僕の横にゆいちゃんが座る。

「ゆい?何でここに?」

「空いてる席がここしかなかったから…」

何でここだけ余ってるんだよ…

結局僕達は全く映画に集中できなかった。

映画が終わり僕達は急いで映画館を出た。
ゆいちゃんが後ろからついて来てるのがわかる。

僕達は小さな店に入り、ゆいちゃんをまいた…

「ごめんね…ゆいのせいで…」

「気にしないでよ」

その後僕達は夜ご飯を食べて解散することにした。

「ねぇ、しゅう君、次はいつ会える?」

「うーん、わかんないけど春休みの間にもう1回デートしよう」

「うん」

ちなちゃんが嬉しそうに答える。

「じゃあ、僕はこっちだから…」

「うん、じゃあね」

僕はちなちゃんに手を振り歩き出した。
直後ちなちゃんが僕に抱きついて来た。

「え?」

「ごめん…嫌だった?」

「嫌じゃないよ、むしろ嬉しいくらい」

「じゃあ次のデートの時はしゅう君が私に抱きついてね、約束だよ。」

「うん。約束するよ」

僕達は約束を交わした家に帰った。

「げ、お兄ちゃん…」

「みゆ…」

「「今日のことはお互い内緒にしよう」」

2人でそう約束し、家に入る。

「「ただいま」」

「あらお帰り2人とも、聞いたわよ、今日デートしてたんだって?」

「「何でそれを?」」

「近所の山田さんが2人を見たってかわいい女の子とかっこいい男の子と一緒にいたって、まあとりあえず中に入りなさい」

その後僕とみゆは今日の出来事について詳しく聞かれた……







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