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Each other's backs

有賀尋

Each other's backs

君の背中は俺が守る。

最初は思いもしなかったのにな。
どうしてこんなやつと組まされなきゃいけないんだって思っていたし、いがみ合って、力で喧嘩して、任務に行って怪我をして怒られての繰り返し。でもいつしか喧嘩することは少なくなって、お互いが大切な存在だって、特別な存在だって分かり始めて。

それでも君は俺にいろんなことを隠して、1人で傷ついたり、傷つけたりした。嫌になることもたくさんあった。たくさん理想を語り合った。

だけど、俺は君にしか言えない言葉がある。

大好きだって。愛してるって。
抱きしめられたいって。手を繋ぎたいって。
ずっと側にいたいって。

こんな事を言えるのも、弱音を吐けるのも、弱い所を見せられるのも、愚痴を言えるのも、全て君だから。


初めて会ったあの日、君は凄く驚いた顔をしていたのを覚えている。何回も名前を間違えて、何回も1人で溜め込んだり、鎖に縛られて苦しそうにしていたり、悪夢を見て魘されていたりしていた。
どうにかして君に受け入れてほしくて、何回もいろんな手段を講じたのに君は全くと言っていいほど受け入れてくれなくて。何回拗ねたか分からない。
俺は普通の人間じゃないから受け入れ難かったのかもしれない。
初めて君が俺を名前で呼んでくれた日のことは鮮明に覚えている。

望んで与えられた命じゃない。

そう叫んだ事もある。
だけど、ここにいていいって、生きていていいって事を初めて君に認められた気がして、すごく嬉しかった。

今、俺の幸せは君の隣を歩いて、背中を守れること。
背中を合わせて戦えること。預けあえること。
愛してるって、大好きって言葉はいらない。

俺はそれ以上の感情を持つことが出来たのだから。


始めはただの同期で。
メサイアではないけれど、それでも私を認めてくれた。
あなたが撃たれて、怪我をして意識を失って眠ったままの5年間。あなたの元に足を運ばない日はなかった。

いつか目覚める。
目覚めたら、真っ先に会いたい。

そう思いながらずっと目を覚ますのを待って、待ち続けて、私は鴉になった。

目が覚めて、あなたと任務につくのが楽しみで。
「人間シュレッダー」と呼ばれる私と「殺戮人形」と呼ばれるあなた。

任務であの子を見つけた日の事をはっきり覚えてる。あの子を抱っこするあなたの目が優しかったこと、表情が柔らかかったこと。指示で夫婦になったけれど、毎日奮闘するあなたの姿が本当に見てて微笑ましくて。子どもたちが増えて、あの子も大きくなって。楽しいことも大変な事も辛い事も、任務も。あなたとだから乗り越えられてきた。

あなたと、子どもたちと一緒なら、何だって乗り越えていける。私は信じてる。


いがみあっていた君が、いつの間にか大きな存在に変わっていく。

ずっと心を閉ざして頑なだった君が、俺を変えてくれる。

ただの同期だったあなたが、私を支える力になる。

君がいるから頑張れる。

君がいるから帰ってこれる。

あなたが待っているから私は理想を信じられる。

時に神様を恨んだりもした。

望んだ命じゃないと叫んだりした。

倒れるあなたに必死に手を伸ばした。

でも。

長谷部となら。

涼となら。

雛森や尋ちゃんとなら。

この家族となら。

きっと理想を叶えられる。その為に俺達は戦い続ける。

Each other's backsお互いの背中を合わせて

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