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リアフィス

08

さて、やろうかな。
ログインすると昨日ログアウトした広場に出たので、早速冒険者組合へ向かう。

受付嬢さんに教えて欲しいスキルを伝えると、場所を教えてくれたのでそちらへ。と言っても隣なんですけど。
隣は中庭のような場所になっており、台が複数置かれていた。その台が微妙に赤黒いのはまあ、うん。そう言う場所だしそうなんでしょう。
ソコソコ体格の良い男の人がいるので、その人に聞いてみましょうか。

「失礼、今よろしいでしょうか?」
「ん? ……ああ、構わないが」
「《解体》と《目利き》を教えて頂きたいのですが」
「嬢ちゃんにか? まあ、教えるのは構わないが……」
「こんな格好ですが異人ですので、変に気を使う必要はありませんよ」
「おっと、そうだったのか。どっかのお嬢様かと思ったぜ。なら気が楽でいいな」
「アナスタシアと申します。よろしくお願いします」
「おう、クレイグだ。よろしくな嬢ちゃん」

そのまま《解体》と《目利き》を教わったんだけど……結局呼び方は嬢ちゃんから変わらなかった。
まあ、特に突っ込むまい。


〈今までの行動により《解体》が開放されました〉
〈今までの行動により《目利き》が開放されました〉


「解体ナイフは鍛冶屋でしょうか?」
「ああ、そうだ。後は雑貨屋とかでも買えるな。だが今は色々品不足だからどうだろうなぁ」
「ああ、異人達ですか。私は昨日この街に着いたのですが、深刻なのですか?」
「……嬢ちゃんまさか人ならざる者か?」
「ええ、街に来るのに結構かかってしまいました」
「人にしか見えないな……。まあいいや、状況は割りと深刻だ。まったく、人ならざる者の嬢ちゃんがここまで礼儀正しいと言うのに……いや、嬢ちゃんも元の世界では人なんだっけか」

住人達……つまりNPC達からしたら我々は異界の人々、異人である。
神々のお告げにより、どのNPCも異人という存在は知っている。
というのが公式に書いてあった。

「嬢ちゃんみたいなのは良い。何の問題も無い。ただ、どうしても態度が悪いやつが目立つ。女神様からは普通に接してやれとしか言われて無いんだよな。女神様には悪いが、店では態度が悪い奴らは入店拒否しようかって話も出てるぞ」
「なるほど。元々いなかった我々の入店を拒否しようが、店としては問題無いわけですしね」
「そうだな。元々この街でやって来た店ばっかだからな」
「異人丸々入店拒否するわけでもないのですよね? でしたら良いのではないでしょうか。そう言う連中は言っても聞く方が稀ですからね」
「ふむ……」
「ああ、入店拒否したらしたで問題が出るでしょうか?」
「店の扉は基本的に魔道具だ。拒否されたらもう入れんし、拒否された時点で強制的に追い出されるから大丈夫だ」
「便利ですね。なら自業自得ですし、良いのではないでしょうか? 元の世界でも出禁になる者はいますし」

このゲームは一応RPGです。
こうして違和感なく会話が出来ている以上、人として扱った方が無難でしょう。
公式にも『NPCは高度AIにより見ても違和感なく、そこに住人として生活している事でしょう。よって『人』として扱うことを推奨致します』と書いてある。
ロールプレイングゲーム。
その意味は役割演技。もしくは『他の誰かのふりをする』です。
横暴な態度を選択した以上、それによる弊害は甘んじて受け入れるべきでしょう。
キャラクタープレイヤーの行動により、NPCがキャラ設定から行動を決めただけの話です。
テーブルトークRPGTRPGを知っている、やったことのある人なら別にNPCの行動に違和感は無いでしょう。お店の人に喧嘩売ったのですから、そこが利用できなくなるのは当然でしょう?

「女神様に言われた事だが、迷惑がかかっている以上仕方ないか?」
「そう言えば、この世界の神々の事を知りませんね……。どこか教えてくれるところはありませんか? 図書館とかあると良いのですが」
「ふむ。女神様についてならでかい教会があるぞ?」
「私不死者なんですよね。教会行けますかね?」
「……そうか。やめておいた方が良いな。教会付近に近寄らない方が良いぞ」
「狙われますかね?」
「いや、それはないだろう。問題は教会と言う場なんだよ。近寄ると浄化されかねんからな」
「なるほど。シスターとかが問題ではなく、場の特性ですか」
「まあ、簡単に言えばそうだな。不死者だからって襲われはしないさ。少なくとも嬢ちゃんはな。態度悪い不死者なら浄化されかねんが」
「まあ、それは自業自得ですから良いでしょう」
「となると嬢ちゃんは図書館だな。西側の住宅区の中にある少し大きい建物がそうだ。大通りを少し外れてな――」

〈情報によりミニマップが更新されました〉

おや……なるほど、図書館までのルートが表示されたようです。
これで迷うことは無さそう。

「ありがとうございます。後程行ってみます」
「おう。まあ、嬢ちゃんがあえて選ぶならステルーラ様だろうな」
「ステルーラ様? 広場にある立像の?」
「そうだぞ。光と闇、生と死、時空と運命を司る女神様だ。不死者な嬢ちゃんはステルーラ様だろう。まあ、図書館行って読んでみるんだな」

生と死を司るなら不死者の私は逆に嫌われそうなものですが……この言い方は違うのでしょうね? 気になりますし、図書館行ったらまず神々の話……恐らく神話でしょうか。読んでみましょう。
時空と運命と言うのは納得ですね。所謂時と空間でしょう? それで転移ポータルとして使われ、シンボルが『門と鍵』なのですね。

「そう言えば、話は変わる……と言うか戻りますが、料理道具なども品薄ですか? 《料理》と《錬金》の道具も欲しいのですが……」
「料理道具に関しては聞かねぇな? まあ……嬢ちゃんなら良いか。組合を出たら大通りを外れて――」

〈情報によりミニマップが更新されました〉

「住民達が良く利用する婆ちゃんのやってる雑貨屋だ」
「……良いのですか?」
「他の者には教えないでくれよ? 入ったら俺の名前を婆ちゃんに言いな」
「分かりました。ありがとうございます。私はポーションなども意味がないので、使用頻度はそう高くないと思います」
「おう。まあ、あそこは許可制なんだけどな」
「誰かに教わらないと入れない……とか?」
「そうなるな。特殊な高い扉使ってるんだあそこは」

所謂フラグ……でしょうか。別の住人から聞くというフラグ管理製的な。
他にもこれ系のお店がありそうですね。NPCから聞かないと入れないお店が。
しかしRPGなら基本でしょうか? NPCから聞くと言うのは。
まあ、料理と錬金の道具と解体ナイフが欲しいだけなので、ありがたいですね。

……別の人が来たようなので、お暇するとしましょうか。

「では私はこれで。ありがとうございました」
「おう、気をつけろよ」

組合を出る前に依頼版で、街全域にいるウルフとラビット討伐を受ける。
後は森にでも行きますか? ……東にしようかな。
東は動物系で耐久あって強いらしいけど、数は少なく森も歩きやすいそうだし。
ブラウンボア、ブラウンディア、ブラウンベアが出るようなので、それを受ける。
よし、買い物だ。


えっと、マップのマーカーによるとお店は…………あれだね。
中がお店っぽく見えるので、ここでしょう。
早速中へ入ってみると……お婆ちゃんが座っていた。

「……おや、見ない顔だね」
「冒険者組合のクレイグさんに聞いたのですが……」
「ふむ。何がいるんだい?」
「料理と錬金用の道具と解体ナイフです」
「料理と錬金、解体ナイフは3000だよ」

全部で9000……ギリギリですね……。
実は初期の所持金は既に剣によるデスペナで全て消えています。
しかし未だに受け取ってなかった特典で1万貰えるのでギリギリ足りる。
令嬢の様な格好していますが、貧乏です。

お婆ちゃんからこの3点を購入。

[道具] 初級料理キット レア:No 品質:C
  見習い料理人が扱う道具が入った料理セット。
[道具] 初級錬金キット レア:No 品質:C
  初心者錬金術師が扱う道具が入った錬金術セット。
[道具] 解体ナイフ レア:No 品質:C 耐久:100
  解体するための基本的なナイフ。
  ドロップ判定増加:極小

銅のツルハシ600……保留で。
お金溜まったらまた来よう。

また来ますとお婆ちゃんの店を後にして、狩りに行く前に……スキル取ろう。
スキルポイントは進化やリビルドのお陰で34もありますし、問題ないでしょう。
合計12ポイントを使用し、《料理》《錬金》《目利き》《解体》を取得。
スキルポイントの残りは22に。

おや……解体ナイフ用の剣帯がありませんね?
普通の皮だとこのドレスでは浮きますか。まあ、ポーチがあるから良いかな?
インベントリのショートカットの様な物ですし。

では、いざ行かん。突撃、東の森。
図書館はまた今度にしましょう。


東の大通りを真っ直ぐ進み、東門から平原へと出る。
森へ向かいながらラビットやウルフを狩りましょうか。

まだ一回も使ってないスキルも試したいですね?
えっと……《闇魔法》ぐらいですか。
ではそれを使いながら戦う方向で行きましょう。

兎さんは【ダークボール】で一撃なようなので、倒しては解体ナイフを突き刺し、倒しては解体ナイフを突き刺す。
完全に作業ですが、まあこんなものでしょう。
倒しながら森を目指しましょう。


〈《闇魔法》がレベル5になりました〉
〈《闇魔法》の【ダークヒール】を取得しました〉

おや、早いですね?
初級魔法はレベルで覚える魔法が共通らしいんですよね。
レベル5になれば全部がヒール系、10はアロー系とβの時に初級魔法は判明している様子。
肝心の属性による違いは検証中らしいですが。
覚えるのは一緒でも属性による特性の違いはあるようなので、その辺りの検証を頑張っている……らしい。

《HP自動回復》と同じく《闇魔法》にもボーナスがあったのでしょう。
レベルが早く上がるのに文句もないのでバンバン上がって欲しいですね。

《闇魔法》やレイピアで兎さんを倒しながら森に向かって歩いていくと、ウルフが混ざりはじめました。
ウルフも魔法で一撃のようですね。
一番高いのが知力で《高位不死者》にも闇系魔法ボーナスがあるので、最初に出てくる敵ぐらいは一撃ですか。
まあ、レベルも2から6と格下ですから、そんなものでしょう。
こちらは10レベですからね。

兎さんはノンアクティブ……ではなく、近寄ると逃げるのもいれば襲ってくる勇敢な兎さんもいます。
逃げる兎さんを追うのは面倒……と言うか、私敏捷低いので放置。本命は森です。
狼の行動AIは兎よりも遥かに優れていますね。
飛びかかり押し倒そうとしてきたり、足を狙って噛みつきに来たり、唸りながら周囲をグルグル回ったり。
兎さんは走ってきて頭突してくるだけですから。

押し倒そうとしてくるウルフはレイピアで突き刺して終わりです。
解体ナイフをポーチから取り出し狼に当てると、光の粒子に変わりアイテムが出現します。
……ウルフの肉1個でした。まあ、スキルレベル低いですからね。

βの情報では、倒し方によってある程度ドロップ品が変わるようなんですよね。
中々リアルなので理解はできますが、場合によっては戦い方が制限されるわけなので、賛否両論でしょうか。
私は面白いのでありだと思います。戦いが作業になりすぎるのも考えものですから。

向こうからやってくるのは近接で、少し離れて来ない敵は魔法で倒して進みます。
なるべく満遍なく上げたいですから、使う魔法は交互に。

このゲーム、アーツの使用は魔法と同じMPを使用します。
ただ、ゲージはありませんが一応スタミナがあるらしいんですよね。
戦ったり走ったり、動けばちゃんと疲れるようです。
しかし我々不死者は疲れ知らず。お日様に焼かれる事を除けば中々良いですね。
ここまで来るのにサービス開始直後の2週間潰して、それなりに苦労はしたわけですが……まあ、のんびりやりましょうか。


〈《刀剣》がレベル10になりました。スキルポイントを『1』入手〉
〈《刀剣》のアーツ【ディスタンスソード】を取得しました〉


ふむ……?
【ディスタンスソード】は……飛剣ですか。斬撃を飛ばすと。シンプルですね。

ウルフは肉、皮、爪のドロップ。
ラビットは肉だけ。

私が使うのはお肉だけなので、皮と爪は組合へ納品ですかね。
所持金1000。流石に悲しいところ。討伐報告でも多少入りますけど。
まあ、幸い種族的に食事が不要なので食事代は浮きます。
装備もこれがあるので修理費などもかかりませんし、料理と錬金以外の素材は全て売れます。更にポーションすら種族的に使用不可なので、消耗品も限られます。
お金は貯まりやすいと言えるでしょう。


さて、他の人達が平原に留まり戦っているのを尻目に、東の森到着です。
早速狩りと行きましょう。

……予想以上に薬草がありますね? 雑草レベルでしょうか。

[素材] 薬草 レア:No 品質:E-
  癒やしの力を持った魔草。そこら辺に生えている。

むむ……品質がE-ですか。
解体ナイフで切っちゃダメでしたかね? それとも《採取》がまだ無いから?
両方ですかね? まあ、そのうち上がるのを期待しましょう。

[食材] カッセイタケ レア:No 品質:E-
  食べると元気になるキノコ。風邪を引いた時によく食される。
[素材] ヒカゲシビレタケ レア:No 品質:E-
  食べるとしばらく体が麻痺する毒キノコ。

うん、さすが森と言うべきですか。狩りに来たはずが採取しています。
目に入ると取りたくなるんですよね。

しかし、敵がいませんね。
現在左手に解体ナイフを持ったままうろうろ。


〈今までの行動により《採取》が開放されました〉

《採取》は早速取りましょう。
スキルポイントが23から20になりました。
早速近くの薬草を取ってみると、品質がEに。
標準がCなのでまだまだ微妙なことには変わりありませんが、そのうち上がるでしょう。まだ始まって2週間。焦る必要もありません。

素材が高いから東の森に来たのですが、南に行った方が良かったでしょうか。
敵がいなければ戦闘スキルが上がるはずもなく。
数が多い南でゴブリン達を狙った方が早い可能性が……。

おや、漸く第一村び……動物を発見。

ブラウンボア Lv16
  敵を見つけると猛突進してくるため注意が必要。
  素材はそれなりの値段で取引される。
  属性:― 弱点:― 耐性:―
  属:動物 科:ボア
  状態:正常

すごく……大きいです……。
実際の猪を見たことないですが、少なくともこれよりは小さいでしょう……。
私の胸ぐらいの高さありますよ?
まあ、戦うのですが。やっと見つけたんです。

《看破》によると弱点はお尻と両足ですか。生物なので恐らく首と胸もですが、この位置では見えませんね。多分ウルフと同じと思って良さそうです。
左手の解体ナイフをしまい、お尻に向かって【ライトアロー】を撃ち込みましょう。《闇のオーラ》の有効も忘れずに。
アロー系はボール系より弾速が早く、貫通力に優れますが衝撃は弱い。
弱点を狙うならアロー系の方がやりやすいと。当たり判定の問題ですかね。
弱点に当てられれば衝撃の弱さ……怯みづらさも正直気になりません。
せっかく《看破》取ったのですから、積極的に狙っていきましょう。

ボアのお尻に真っ直ぐ剣先を向け【ライトアロー】を放つ。
ボアのお尻の弱点に当たった【ライトアロー】は体力を6割削ったようですね。

「ピギャアアアア!」

悲鳴? をあげながら振り返ったボアは血走った目でこちらを見ている。
仲間にはしません。
突っ込んでくるボアを横に逸れ避け、その際に剣の刃を向けた状態ですれ違う。
少々剣ごと持ってかれそうになりつつも、予定通り倒すことができました。

残ってるボアの死体に解体ナイフを突き刺す。

[食材] ブラウンボアの肉 レア:No 品質:C
  褐色猪の肉。
  ちょっと癖があるので処理が必要。
[素材] ブラウンボアの皮 レア:No 品質:C
  褐色猪の皮。
  耐久力と防御力はあるが、少々重い猪の皮。

お、2個も出た。上々ですね。
うん? いや、3個ですね。お肉が2個も出てます。


それにしても、やはり筋力不足ですかね?
でも正直な話、猪の突進に力負けすると言うのは何ら不思議ではありません。小娘ですからねぇ……? 種族的にも筋力と敏捷はかなり低いらしいですし……工夫が必要ですね。

それともう一つ。
やっぱりこの体、バランスが悪い気がします。
システムの動作アシストによって姿勢だけは良いですが、それだけです。
リアルの方が楽な自信があります。
ということで、こちらでもストレッチと言う名の体幹トレーニングをしましょう。
流石にあの動きを広場とかでやる気にはならないので、宿ですね。
ログアウト前に宿で動かしてからにしましょう。ログアウト後にまたやることになりますが、こればかりは仕方ありません。
筋トレが意味あると公式が言っていたのですから、体幹トレーニングも意味あるでしょう。そう信じたい。
時間の流れが違いますから、ゲーム内ならすぐに効果出そうですし。

とりあえずクエスト分だけ討伐してしまいましょうか。
もう少し敵が多ければ良いのですが……別の場所も行ってみるべきでしょうか?
ボアのレベルは16。
正直体力が多いと言えど、ハイゾンビレベルでしょう。レベルも同じぐらいです。
不死者も体力が多く、動物系も体力が多い。自動回復がある分、不死者の方が厄介でしょうね。


ブラウンディア Lv15
  角が立派なほど強いとされる。
  立派な角はそれなりの値段で取引される。
  属性:― 弱点:― 耐性:―
  属:動物 科:ディア
  状態:正常


大きな角を持った鹿……ですか。
これまた大きい。顔が私と同じ高さにある。
戦法は同じですね。魔法で先制して近接。

【ダークボール】で攻撃し、ごりっとゲージが減る。
角を向けて突っ込んできたところを受け流すように動かす。
そして再び【ダークボール】でとどめ。


[素材] ブラウンディアの角 レア:No 品質:C
  褐色鹿の角。
  鋭く、軽い角。加工は比較的し易い。

角1個でした。


ボア、いませんかね?
ちょっと気になった事を試したいのですが……。
ミニマップは敵の情報出してくれませんからね……。
《感知》も反応がありません。

しばらく進んで《感知》した敵はボアでした。
早速試しましょう。

同じように【ダークボール】で釣ります。
釣りと言うダメージ量じゃありませんが、そこは気にしてはいけません。
こちらにさえ来ればいいのです。

今度は《受け流し》を意識しながら剣の刃をすれ違う時に滑らせます。
走ってきたボアが側面一直線に赤い光……切り傷エフェクトを残し、倒れました。
サクッとナイフを刺し素材を回収。
お肉だけでしたが、やっぱり2個出ました。ボア自体が大きいからでしょうか?

まあ、実験は成功のようですね。
筋力で抵抗するから負けるのです。
《受け流し》を起動し器用判定にしてしまえば良いと言うことですね。
ディアの角を逸した時に思いました。最初のボアの時はとどめのつもりでしたので《受け流し》は発動してませんでした。
今まで《防御》したり《受け流し》たりとしてきましたが、よくよく考えると《受け流し》の方が楽でした。
筋力は低く器用が高いので、優先すべきは《受け流し》になるのでしょう。
しかしせっかく《防御》も取ったのですから、余裕があるなら《防御》を上げつつ、余裕がないようなら《受け流し》でしょうか。どうせなら満遍なく……ですね。


クエストに関してはラビットとウルフは終わってます。後はディアとボア、それからベアの討伐。つまり今いる森の敵が全然と言うことですね。
地味な悩みは採取時にスカートの裾が汚れることでしょうか?
汚れなども付くんですよね、このゲーム。
まあ、《魔法技能》レベル10で覚えた【洗浄クリーン】があるので問題は無いのですが。装備含めた全身の汚れを取ってくれる便利魔法です。リアルに欲しい。


〈《魔法技能》がレベル15になりました〉
〈《魔法技能》の【瞑想メディテーション】【魔力視マジーアトレース】を取得しました〉
〈《闇のオーラ》がレベル5になりました〉

キイィン……。


《光魔法》と《闇魔法》にかぎらず、この細剣でも《魔法技能》が上がるようなので、だいぶスキルレベルが先行してますね。
近接攻撃で《闇のオーラ》も上がりますし、実に美味しいです。

さて、聞き覚えの無い今のSEはなんでしょうか。
んー…………ああ、【瞑想メディテーション】が有効になったSEですか。
特に行動に制限は感じません。良い指輪ですね。

ちなみに覚えた2つの効果は……。
瞑想メディテーション】は……MPの回復速度を早めるスキル。発動中は移動不可。
魔力視マジーアトレース】は……私の種族スキルに入っているのと同じですね。魔力が見れる。


しかし、ベアの姿をまだ見ていません。
もう少し奥を目指してみましょうか。

〈セーフティーエリアに入りました〉

おや……?
マップの色が違いますね。


※セーフティーエリアとは
セーフティーエリアは安全地帯のことです。基本的に扱いは街と同じになります。
自動回復速度が街と同じになり、安全なログアウトが可能になります。


ふむ、まあ予想通り。
丁度お昼ですし、ログアウトしてご飯にしましょう。

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