虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
会議作戦 中篇
「──もう、これ以上は絶対に言わない!」
「……ふぅ、しょうがないわねぇ。まったくもう、翔はわがままなんだから」
「翔は意固地なんだから、諦めましょう」
「どっちが……」
言葉の途中で、翔は口を噤む。
もし、その先も続けていたら……間違いなく延長戦になっていたな。
正しい判断をして、また一歩大人に成長したな……翔。
「まあまあ。とりあえず、翔に関する質問はあとにするとして……」
「もうやだ……」
「次の人に行こうか」
「じゃあ、私が──これが今のステータス」
今度は舞が、自身のステータス情報の簡易版を机の上に置く。
先ほどまで落ち込んでいた翔も、これは気になるのか覗き込む。
さて、俺もチェックっと──
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ステータス
名前:ブーケ(女)
種族:【神獣人Lv230】
職業:【調律姫Lv40】
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「星の次は神……子供たちは、ずいぶんと立派に成長したな」
「ええ、アナタ。もう私たちが思い残すことはもう何もないわね……」
「二人とも、もう止めていい?」
「「もっと!」」
細かいことは気にしない。
たしかに立派なのだが……忘れてはいけない、子供たちはまだ、大いなる病を抱え込む歳でもないということに。
さすがにそこで育児放棄とか、そういうのはちょっとな……瑠璃が異世界に行きたいとか、そういうことを思わないように繋ぎとめないとな。
「種族の【神獣人】は、翔みたいに課題を達成したから。あと、レベルが上なのは私の職業が【調律姫】になって、従魔の得た経験値の八割が貰えるようになったからよ」
「瑠璃、普通はどれくらいだっけ?」
「一割にも満たないらしいわね」
なるほど、どっちもチートのようだ。
なぜなら【神獣人】は翔──ショウの種族【最古森人】同様にデメリットが存在しない万能の獣人と呼ばれているらしいし。
本来は存在する魔力に関するあらゆる適性の低さが、【神獣人】ならメリットを消さないうえで克服、おまけにさまざまな獣人の性質を扱えるようになるとのこと。
「そういえば舞、その従魔って具体的にどういうヤツがいるんだ? ほら、アイプスルにもし連れてきたときに居心地のいい場所とか用意してやりたいし」
「みんな小さくなれるから、大きさに関しては気にしなくて良いわ。犬と猫と竜……あとは、精霊と馬が居るわ」
「竜と精霊がファンタジーっぽいが……逆にファンタジーっぽくないのに入っている動物の方が気になるな。ウワサだと舞、お前が連れているのは全部聖獣とか、そういう類いの魔物だって聞いているし」
「さすがにそれはないわ──ちゃんと今は擬態できているわよ」
どうしよう、この娘隠す気がないわ。
聖獣であることはまったく否定しないし、隠せるという点は今全然必要としていない。
──とりあえず、寝相が悪くて暴れても壊れないような設備を用意しておこうか。
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