虚弱生産士は今日も死ぬ ―小さな望みは世界を救いました―
逆侵攻 その03
連続更新です(12/12)
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予想はしていたが、サクッと終結する。
俺には『覇獸』の権能があるのだから、一度倒したことのある相手はだいたい余裕だ。
侵略者は、簡単な分類に属する。
門からこの世界に来た侵略者は、生命体に接触する暇もなく俺との戦闘をしなければならない。
そのため、初期状態である彼らの世界に存在する物理攻撃を無効化する霧を纏った状態で現れる。
「というわけで、霧をする掃除機でも用意しておけば……すぐに捕まえられるわけだ」
《お疲れ様です。レベル上げはすぐに行われますか? それとも、待ちますか?》
「『SEBAS』が集めてくれているみたいだし、待つことにしよう。それに、殲滅した時のボーナスも貰っておきたい」
《畏まりました。すぐに手配いたします》
現在、『SEBAS』がドローンを巧みに操って侵略者たちを一ヶ所に集めていた。
純粋な機械であれば、彼らにも侵略できないため自由に操れるからだ。
それを使って誘導を行い、追い詰めていけばいいからな。
「じゃあ、準備しよう──『焼殺の灯油』」
ばら撒き、付着させたのは灯油だ。
燃えるという因果を強制的に引き起こすため、侵略者たちはその身を焦がされていく。
前回は森の中ということで使えなかったのだが、今回は草木の生えない岩盤地帯──燃えるモノは目の前にしかない。
「火力が足りないな──『火竜の呑柱』」
名を告げた途端、巨大な火柱が侵略者の下へ飛んでいく。
竜の息吹を模したそれによって、侵略者は完全にその世界から姿を消す。
「あとは門を壊すだけだな。今回も同じ方法で壊せばいいか──『万壊の破城槌』×9」
破壊することに特化した『死天』謹製のアイテムを複数同時に起動させ、人形に持たせて発動させる。
前回より一つ少ないのは、門が少し小さいのと人形の性能が向上したからだ。
門はあっさりとぶち破られ、存在が希薄になって消えていった。
「──『SEBAS』、どうなっている?」
《現在、騎士たちが各地で侵略者との戦闘を繰り広げております。【円卓騎士】、【夢魔賢者】のみがすでに戦闘を終結させているようです》
さすがである。
まあ、彼らは俺と違ってレベルだけではない成長をしているからな。
普段から『騎士王』を追い回して、技術的な部分を磨いているからでもあろう。
「速いな……やっぱり。『騎士王』の方はどうなっている?」
《それは──ここです》
「うむ、どうやら終わっているようだな。さすがは『生者』だ」
「……どうも」
転移魔術でやって来たのだろう。
いつもの口調に戻った『騎士王』が、俺の下へ現れる──聖騎士染みた格好をして。
ずいぶんと戦う気が満々だよな……やれやれ、ようやくなんだろうか?
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予想はしていたが、サクッと終結する。
俺には『覇獸』の権能があるのだから、一度倒したことのある相手はだいたい余裕だ。
侵略者は、簡単な分類に属する。
門からこの世界に来た侵略者は、生命体に接触する暇もなく俺との戦闘をしなければならない。
そのため、初期状態である彼らの世界に存在する物理攻撃を無効化する霧を纏った状態で現れる。
「というわけで、霧をする掃除機でも用意しておけば……すぐに捕まえられるわけだ」
《お疲れ様です。レベル上げはすぐに行われますか? それとも、待ちますか?》
「『SEBAS』が集めてくれているみたいだし、待つことにしよう。それに、殲滅した時のボーナスも貰っておきたい」
《畏まりました。すぐに手配いたします》
現在、『SEBAS』がドローンを巧みに操って侵略者たちを一ヶ所に集めていた。
純粋な機械であれば、彼らにも侵略できないため自由に操れるからだ。
それを使って誘導を行い、追い詰めていけばいいからな。
「じゃあ、準備しよう──『焼殺の灯油』」
ばら撒き、付着させたのは灯油だ。
燃えるという因果を強制的に引き起こすため、侵略者たちはその身を焦がされていく。
前回は森の中ということで使えなかったのだが、今回は草木の生えない岩盤地帯──燃えるモノは目の前にしかない。
「火力が足りないな──『火竜の呑柱』」
名を告げた途端、巨大な火柱が侵略者の下へ飛んでいく。
竜の息吹を模したそれによって、侵略者は完全にその世界から姿を消す。
「あとは門を壊すだけだな。今回も同じ方法で壊せばいいか──『万壊の破城槌』×9」
破壊することに特化した『死天』謹製のアイテムを複数同時に起動させ、人形に持たせて発動させる。
前回より一つ少ないのは、門が少し小さいのと人形の性能が向上したからだ。
門はあっさりとぶち破られ、存在が希薄になって消えていった。
「──『SEBAS』、どうなっている?」
《現在、騎士たちが各地で侵略者との戦闘を繰り広げております。【円卓騎士】、【夢魔賢者】のみがすでに戦闘を終結させているようです》
さすがである。
まあ、彼らは俺と違ってレベルだけではない成長をしているからな。
普段から『騎士王』を追い回して、技術的な部分を磨いているからでもあろう。
「速いな……やっぱり。『騎士王』の方はどうなっている?」
《それは──ここです》
「うむ、どうやら終わっているようだな。さすがは『生者』だ」
「……どうも」
転移魔術でやって来たのだろう。
いつもの口調に戻った『騎士王』が、俺の下へ現れる──聖騎士染みた格好をして。
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