虚弱生産士は今日も死ぬ ―小さな望みは世界を救いました―
奴隷化
連続更新中です(10/11)
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「……カンストしたな」
《おめでとうございます、旦那様》
「【聖騎士】もレベル50か……これでいちおう、ダメージを25%カットか。どうせ死ぬからまったく使えない能力だったけど」
そういうレベルが上がるとダメージカットの能力が強化されるものだったのだが、どうせ生命力が1しかない俺にとって、その能力は有って無いようなものだった。
なお、どんな威力の攻撃だろうと発動した瞬間に魔力を消費する能力である。
そういう意味では俺にピッタリだが……それ以前の問題、というわけで使用不可能だ。
「となると、あとは【奴隷】か【虜囚】しかないわけだな。どっちも状態異常中しか発動しないんだよな……できるか?」
《可能です。旦那様でも維持可能な状態異常となると、限りがありますが》
「毒も麻痺も眠りも凍結も、だいたいは死んで『死天」がアイテムを作るだけだしな。それじゃあほんの一瞬だけ掛かるブーストにしかならないじゃないか」
ちなみに持久力と生命維持にどちらも補正が入るのだが、どちらも意味を成さない。
元がゼロに等しいうえ、自ら放棄しているのだから補助のしようがないわけだ。
「で、いったいどんな状態異常なんだ?」
《──『屍鬼』です》
「…………ん?」
《『屍鬼』、死霊に関わるスキルや魔法により強制的に発生する状態異常です》
死に関する状態異常、というわけか。
その名前があまりにインパクト強めだったので、つい訊き直してしまった。
「はあ、『屍鬼』ねぇ……それをどうやって維持させるんだ?」
《旦那様の称号『生死の冒涜者』の称号スキル(半生半死)を用いることで、『屍鬼』である状態を維持することが可能です》
「メリットやデメリットは?」
《どちらもございません。いえ、正確にはございますが旦那様にはございません》
狂乱状態に陥ったりするらしいが、休人は意思通りに体を動かせなくなるだけ。
そして俺は、結界を意志の力で動かせばいいだけ……うん、なんのリスクも無いな。
「じゃあ、問題は解決か……あとはどっちに就くかだよな。『SEBAS』、派生できる可能性が多いのはどっちか?」
それを知るために“職業系統樹”を発動してみるが、派生云々は職業の所持をしていなければ可能性すら見ることができない。
《おそらくは【奴隷】かと》
「理由は?」
《系統です。どちらも隷属系に属する職業ではございますが、【奴隷】は隷属系下級職であり【虜囚】は隷属系派生下級職です。派生からさらに派生するものもございますが、正統職に比べるとその数は少ないのです》
「……なら、【奴隷】に決定だな」
すぐに『SEBAS』へ指示を行い、即職業変更を行う。
《畏まりました──“職業系統樹”を起動、職業を【奴隷】に設定……成功しました。職業スキル(奴隷根性)を獲得、代わりに職業スキル(忠聖守護)が喪失しました》
「……これで俺も奴隷の身か。念のため、これがカンストするまでは【奴隷王】との接触は避けておこうか」
それか、会う時だけは職業をまた別のものにしておくとか……レベルは保存されるし、変えても困りはしないからな。
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「……カンストしたな」
《おめでとうございます、旦那様》
「【聖騎士】もレベル50か……これでいちおう、ダメージを25%カットか。どうせ死ぬからまったく使えない能力だったけど」
そういうレベルが上がるとダメージカットの能力が強化されるものだったのだが、どうせ生命力が1しかない俺にとって、その能力は有って無いようなものだった。
なお、どんな威力の攻撃だろうと発動した瞬間に魔力を消費する能力である。
そういう意味では俺にピッタリだが……それ以前の問題、というわけで使用不可能だ。
「となると、あとは【奴隷】か【虜囚】しかないわけだな。どっちも状態異常中しか発動しないんだよな……できるか?」
《可能です。旦那様でも維持可能な状態異常となると、限りがありますが》
「毒も麻痺も眠りも凍結も、だいたいは死んで『死天」がアイテムを作るだけだしな。それじゃあほんの一瞬だけ掛かるブーストにしかならないじゃないか」
ちなみに持久力と生命維持にどちらも補正が入るのだが、どちらも意味を成さない。
元がゼロに等しいうえ、自ら放棄しているのだから補助のしようがないわけだ。
「で、いったいどんな状態異常なんだ?」
《──『屍鬼』です》
「…………ん?」
《『屍鬼』、死霊に関わるスキルや魔法により強制的に発生する状態異常です》
死に関する状態異常、というわけか。
その名前があまりにインパクト強めだったので、つい訊き直してしまった。
「はあ、『屍鬼』ねぇ……それをどうやって維持させるんだ?」
《旦那様の称号『生死の冒涜者』の称号スキル(半生半死)を用いることで、『屍鬼』である状態を維持することが可能です》
「メリットやデメリットは?」
《どちらもございません。いえ、正確にはございますが旦那様にはございません》
狂乱状態に陥ったりするらしいが、休人は意思通りに体を動かせなくなるだけ。
そして俺は、結界を意志の力で動かせばいいだけ……うん、なんのリスクも無いな。
「じゃあ、問題は解決か……あとはどっちに就くかだよな。『SEBAS』、派生できる可能性が多いのはどっちか?」
それを知るために“職業系統樹”を発動してみるが、派生云々は職業の所持をしていなければ可能性すら見ることができない。
《おそらくは【奴隷】かと》
「理由は?」
《系統です。どちらも隷属系に属する職業ではございますが、【奴隷】は隷属系下級職であり【虜囚】は隷属系派生下級職です。派生からさらに派生するものもございますが、正統職に比べるとその数は少ないのです》
「……なら、【奴隷】に決定だな」
すぐに『SEBAS』へ指示を行い、即職業変更を行う。
《畏まりました──“職業系統樹”を起動、職業を【奴隷】に設定……成功しました。職業スキル(奴隷根性)を獲得、代わりに職業スキル(忠聖守護)が喪失しました》
「……これで俺も奴隷の身か。念のため、これがカンストするまでは【奴隷王】との接触は避けておこうか」
それか、会う時だけは職業をまた別のものにしておくとか……レベルは保存されるし、変えても困りはしないからな。
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