虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
自動生産
仙郷
「──というわけで、何かいい職業が無いか探しているわけなのです。簡単な条件で就くことができるような職業、ありませんか?」
お次は『闘仙』や【仙王】の居る『仙郷』に向かい、『錬金王』に対してもした質問を行った。
宮殿の奥の間で俺の言葉を二人は、そんな俺の発言に唸り始める。
「……俺は【符術士】だ。故に、『生者』にこれそのものを勧めることはできない。どうやら生産系の職業は求めていないようだからな。お前はどうだ?」
「……ねぇローさん、分かって言ってるんでしょ。アタシは【仙王】で、しかもいつの間にか継いでたんだから分かるわけないって。そういう勝手に就いているのもあるから、どれを勧めればいいか悩むよね」
しかし今回、訊ねた先はあまりイイ答えを持っていないようだ。
仙術を使えないが故に体術を極めようとする『闘仙』、しかし彼は符という術式を刻んだ紙の媒体があれば仙術を使えるのでそれを作りやすい職業に就いているんだとか。
一方、仙術使いの頂点に立つ【仙王】。
こちらはもっとも仙術の扱いに長けた者が自動的に就く職業なので、選択の余地がない就職だったようだ。
「そもそも、就職条件っていったいどういう風に決まっているか分かってない部分もあるみたいじゃん。アタシの【仙王】なんかは、代々伝わっているけどさ」
「それが才能だったと?」
「それもあるけどね。就くだけじゃ、本来の性能を発揮できないってヤツ? 能力開放に必要な手順を、ここのローさんに無理矢理やらされたんだよ」
ジト目で『闘王』を睨む【仙王】だが、全然気にされていなかった。
当の本人は俺の方を向き、そのことについて説明してくれる。
「職業固有の能力の中には、就いたばかりでは未解放の能力がある。分かりやすいたとえで言えば、生産職の“自動生産”だな。何度も同じアイテムを作製することで、対応するエネルギーを支払えば瞬時に作ってくれる」
「それは……便利ですね。少し、生産職でもよいかと思ってしまいます」
「だが、自動化した生産では出来上がるアイテムの質は確実に二段階落ちる。そう望む場合、またはある程度劣化してでも使わなければならない状況以外、普通に作った方がいいというのが俺の考えだ」
それもそうか……と納得する。
俺の場合は:DIY:がその“自動生産”とやらに対応するのか、“職業系統樹”がそもそもその派生した能力まで対応しているかなどが謎なので、という理由でもあるが。
──って、職業に関しては全然話が続いていないな。
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